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【初心者必見】WEB制作頻出用語・略語を場面別に解説

編集部
2025.06.16更新
2025.06.16初出

WEBサイト制作のプロジェクトで、専門用語や略語の意味がわからず苦労したことはありませんか?

初めてWEBサイト制作に関わる方にとって、制作者とのコミュニケーションで略語や用語などの言葉の壁は、プロジェクトの進行を妨げる可能性があります。

本記事では、WEBサイト制作の企画・打ち合わせ、デザイン、開発・実装、そして運用・マーケティングといった各段階で頻繁に使われる略語や専門用語を、その意味と具体的な使用場面をわかりやすく解説します。

これらの用語や略語を理解することで、制作チームとのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトへの理解が深まるだけでなく、WEBサイト制作の全体像をつかむことができるでしょう。

WEB制作の企画・打ち合わせに関する略語・用語

WEBサイト制作 用語 略語

まず、WEBサイト制作の最初のステップである企画・打ち合わせの段階。ここでは、WEBサイト制作におけるプロジェクトの方向性を決定するために、さまざまな専門用語や略語が使われます。

初めてWEBサイト制作に関わる方は、用語や略語の意味がわからず不安に感じると思います。ここでは、企画・打ち合わせでよく使われる用語や略語を、わかりやすく解説します。

それぞれの言葉の意味を理解することで、コミュニケーションがスムーズになります。それにより、積極的にプロジェクトに参加できるようになります。まずは、一つずつ用語の意味を確認していきましょう。

※関連記事: 企画立案から公開まで!WEBサイト制作のポイントや流れを解説

あいみつ

WEBサイト制作の費用を比較検討するためにおこなう「相見積もり」の略語です。複数の制作会社に見積もりを依頼して価格の妥当性やサービス内容の違いを把握します。

あいみつは、各社の提案内容や実績、担当者の対応などを比較します。そして、自社のWEBサイト制作に最も適した会社を選ぶための重要なプロセスです。複数の見積もりを比較検討することは、価格交渉の余地を生む可能性もあります。

工数

WEBサイト制作にかかる作業時間や、そこに投入される人員の量を表す用語です。例えば、デザイナーがデザイン作業に何日。プログラマーがコーディング作業に何時間といったように表現されます。

工数を把握することで、プロジェクト全体の規模感や、各工程にかかる費用の内訳。そして、プロジェクトのスケジュールを立てる際の目安となります。「人日(にんにち)」は作業者1人が1日(通常8時間)かけておこなう作業量。「時間」は実際の作業時間を指します。

競合

同じ業界において同様のサービスや製品を提供しているWEBサイトや企業のことです。自社のサイトの立ち位置を理解し、差別化を図るためには競合分析が不可欠です。

競合サイトのデザインやコンテンツ、機能、SEO対策。そして、どのようなターゲット層に向けて情報発信をおこなっているかを分析します。これにより、自社のWEBサイト戦略に参考になるヒントが得られます。

ペルソナ

WEBサイトのターゲットとなる典型的なユーザー像を具体的に設定したものです。年齢、性別、職業、ライフスタイル、価値観、WEBサイトの利用目的など。詳細な情報を設定することで、制作チーム全体が「誰に向けてWEBサイトを作るのか」という共通認識を持つことができます。

ペルソナを設定することで、ユーザー視点に立ったWEBサイトの設計やコンテンツ制作。そして、効果的なマーケティング戦略の立案が可能になります。

キックオフ

WEBサイト制作プロジェクトを開始する際におこなわれる最初の重要な会議です。この場には、クライアント企業の担当者をはじめ。デザイナー、プログラマー、プロジェクトマネージャーなど、プロジェクトに関わる主要なメンバーが集まります。

例えば、プロジェクトの目的と目標、制作範囲(scope)やスケジュール。ほかには、各担当者の役割分担、コミュニケーションの方法、進捗報告の仕方。そして、予想されるリスクや課題などが話し合われます。プロジェクトの成功に向けて関係者全員の意識を統一します。

リリース

制作が完了したWEBサイトやシステムを、一般のユーザーがインターネットを通じてアクセスできるよう、本番環境に公開することを指します。「公開」や「ローンチ」と同じ意味で使われます。

リリースまでの流れとしては、開発環境での十分なテストを経て、本番環境へのデータ移行、最終的な動作確認がおこなわれます。それからWEBサイトが公開されます。リリース後も、WEBサイトの動作状況の監視や、ユーザーからのフィードバック収集。そして、必要に応じた修正や改善が重要となります。

バッファ

WEBサイト制作のスケジュールや予算に設けられる余裕のことです。プロジェクトの進行中には、予期せぬ問題や遅延が発生することがあります。このような事態に備えてあらかじめバッファを設けておくことで、プロジェクト全体の遅延を防ぎ、品質を確保できます。

また、時間に追われることなく作業を進めることは、制作者の精神的な負担を軽減する効果もあります。バッファは各工程の見積もり時間に余裕を持たせる。または、プロジェクト全体のスケジュールに予備日を設けるなどの方法で設定されます。

リスケ

「リスケ」とは、「リスケジュール」の略です。一度設定されたスケジュールを変更することを意味します。作業の遅延、クライアントからの仕様変更、予期せぬトラブルの発生。そして、担当者の都合によるスケジュールの変更など。さまざまな理由でリスケジュールが必要になることがあります。

リスケジュールをおこなう際には、関係者全員に速やかに連絡を取り、合意を得ることが重要です。また、変更後の新たなスケジュールを明確にし、遅延の原因と今後の対策についても検討する必要があります。

イニシャルコスト

WEBサイト制作の初期段階で一度だけ発生する費用のことです。これには、WEBサイトのデザイン費用、コーディング費用、サーバーの初期設定費用、ドメインの取得費用などが含まれます。

イニシャルコストはWEBサイトの規模や機能、デザインの複雑さによって大きく変動します。見積もりを確認する際には、費用の内訳が明確に記載されているか。また、追加費用が発生する可能性があるかなどをしっかりと確認することが重要です。

ランニングコスト

WEBサイトを公開したあと、運用・維持していくために継続的に発生する費用のことです。具体的には、サーバーの維持費用、ドメインの維持費用、コンテンツの更新費用、SEO対策にかかる費用。そして、WEBサイトの保守費用などが含まれます。

ランニングコストは、WEBサイトを公開し続ける限り発生します。そのため、長期的な視点で予算を検討することが重要です。また、将来的なWEBサイトの成長や展開を見越した予算計画を立てることも大切です。

アサイン

WEBサイト制作プロジェクトにおける特定の役割やタスクを、適切なスキルや経験を持つ担当者に割り当てることを指します。「〇〇さんはデザイン担当にアサインされました」というように使われます。

アサインの目的はプロジェクトにおける責任の所在を明確にすること。そして、各担当者のスキルや経験を最大限に活かし、効率的に作業を進めることです。プロジェクトに関わる際には、誰がどのタスクを担当するのか。そして、それぞれの担当者の役割と責任範囲をしっかりと確認することが重要です。

リソース

WEBサイト制作プロジェクトを遂行するために、必要なさまざまな資源の総称です。これには、プロジェクトに関わる人材(デザイナー、プログラマー、ライターなど)。ほかには、プロジェクトにかけられる時間、利用できる予算、そして必要な技術や知識、ツールなどが含まれます。

プロジェクトを円滑に進めるためには、これらのリソースを適切に確保し、効率的に配分・管理することが重要です。リソースが不足すると、スケジュールの遅延や制作物の品質低下につながる可能性があります。そのため、計画段階からの綿密なリソース管理が求められます。

ガントチャート

「ガントチャート」とは、WEBサイト制作プロジェクトのスケジュールを視覚的に表現した図です。縦軸に個々のタスクを、横軸に時間を配置します。そして、各タスクの開始日・終了日・期間・担当者などを棒グラフ形式で表示します。

ガントチャートを見ることで各タスクのスケジュール、タスク間の依存関係、プロジェクト全体の進捗状況。そして、遅延しているタスクなどを一目で把握できます。プロジェクトの計画立案、進捗状況の管理、そして関係者間での情報共有にとても役立つツールです。

B to B・B to C

「B to B」とは「Business to Business」の略。企業間でおこなわれる取引を指します。「B to C」とは「Business to Consumer」の略です。企業と一般消費者間でおこなわれる取引を指します。

WEBサイト制作においてはどちらの取引形態を対象とするかによって、WEBサイトのターゲット層、コンテンツの内容、デザインの方向性、そして主な目的が大きく異なります。

例えば、B to BのWEBサイトの場合。専門的な情報提供や事例紹介を通じてリード獲得や問い合わせ増加を目指します。対して、B to CのWEBサイトでは、商品の魅力的な紹介やキャンペーン情報の発信を通じて商品購入やブランド認知度向上を目指します。

UI・UX

「UI」とは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略です。ユーザーがWEBサイトと接する部分、つまりデザインや操作性のことを指します。

「UX」とは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略です。ユーザーがWEBサイトを通じて得る体験全体のことを指します。優れたUIは、直感的で使いやすい操作性を提供します。そして、ユーザーが目的をスムーズに達成できるように設計されます。

優れたUXはWEBサイトの使いやすさだけではあありません。、情報の探しやすさ、コンテンツのわかりやすさや利用後の満足度など。ユーザーがWEBサイトとの interaction 全体を通して感じる価値を高めることを目指します。UIとUXは密接に関連しており、どちらもWEBサイトの成功には不可欠な要素です。

KPI・KGI

「KPI」とは「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略。最終的な目標である「KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)」を達成するための中間的な指標として設定されます。

例えば、「WEBサイトからの問い合わせ数を〇〇件にする」というKGIに対して、「WEBサイトへのアクセス数を月間〇〇にする」「資料請求数を月間〇〇件にする」「特定ページの閲覧数を〇〇にする」などのKPIを設定します。

KPIとKGIを設定することでWEBサイトの成果を客観的に評価します。目標達成に向けた具体的な行動計画を立て、チーム全体の意識を共有できます。

WEB制作のデザインに関する略語・用語

WEBデザイン

さて、WEBサイトの印象を大きく左右するデザイン段階。デザイナーが頭の中で描くWEBサイトの制作イメージを具現化するために、さまざまな専門用語や略語が用いられます。

これらの言葉を理解することでデザイナーとの意思疎通がスムーズになります。これにより、理想に近いデザインを実現するための重要な一歩となります。

それでは、WEBサイト制作のデザインに関する主要な用語・略語を見ていきましょう。

ワイヤーフレーム

まずは、WEBサイト制作における「ワイヤーフレーム」。ページの骨組みを示す設計図のようなものです。テキスト、画像、ボタンなどの要素がどこに配置されるのか。そして、ユーザーがどのようにWEBサイト内を移動するのかといった導線が、線や簡単な図形で示されます。

ここには、デザインの詳細な装飾は含まれていません。あくまで情報の構造と配置を明確にすることが目的です。ワイヤーフレームを初期段階で共有し、関係者間で合意を得ます。これにより、あとのデザイン作業や開発工程での手戻りを防ぐことができます。?

ファーストビュー

次に「ファーストビュー」。WEBサイトを開いた際に、スクロールせずに最初に画面に表示される領域のことです。この限られたスペースは、ユーザーがそのWEBサイトに興味を持つかどうかを大きく左右するとても重要な部分です。

そのため、キャッチーなコピーや魅力的な画像。そしてWEBサイトの目的や価値を伝える 主要な要素が配置されます。ファーストビューのデザインは、ユーザーの第一印象を決定づけます。これは、そのあとの閲覧を促すための鍵となります。

トンマナ

「トンマナ」は、「トーン&マナー」の略です。WEBサイト全体を通して一貫した雰囲気やスタイルを統一することを指す言葉です。色使いやフォントの種類とサイズ。画像のテイスト、イラストのスタイル、文章の書き方など。WEBサイトを構成するあらゆる要素に適用されます。

トンマナを統一することで、WEBサイトのブランドイメージが確立されます。それにより、ユーザーに安心感と信頼感を与えることができます。一貫性のあるデザインは、WEBサイト全体のプロフェッショナルな印象を高めます。

カンプ

「カンプ」は、「コンポジション」の略です。WEBサイトのデザインが完成した状態を示す見本のことです。おもに、PhotoshopやFigmaなどのデザインツールを用いて作成されます。これは、実際のWEBページに近い見た目で表現されます。

クライアントや開発チームに対し、最終的なデザインイメージを具体的に伝えるために用いられます。色、レイアウト、画像、テキストなど、WEBサイトを構成するすべての要素が含まれています。カンプを確認し、承認を得ることで、そのあとのコーディング作業の指針となります。

パンくず

WEBサイト内における、現在のページの位置を階層的に示すナビゲーションのこと。童話「ヘンゼルとグレーテル」が森の中で通った道しるべに由来しています。「トップページ > カテゴリA > 商品B」のように表示されます。

これを設置することで、ユーザーは自分が今どの階層にいるのかを容易に把握できます。そして、迷うことなく上位のページや関連ページへ移動できます。特に階層が深い大規模なWEBサイトでユーザビリティを高めるために重要な役割を果たします。

アクセシビリティ

高齢者や障がい者を含むすべての人がWEBサイトを利用しやすいように配慮すること。文字サイズの変更機能、音声読み上げソフトへの対応。キーボードのみでの操作性、適切な色のコントラストの確保などが含まれます。

WEBサイトのアクセシビリティを高めることはより多くの人々が情報を取得します。これは、サービスを利用できるようにするために不可欠です。近年では、WEBサイトの品質を評価する重要な指標の一つとなっています。

インタラクション

「インタラクション」とは、ユーザーがWEBサイトに対しておこなう操作(クリック、マウスオーバー、スクロール、フォームへの入力など)。そして、それに対するWEBサイトの反応のことです。スムーズで心地よいインタラクションは、ユーザーエクスペリエンスを大きく向上させます。

ボタンにマウスカーソルを合わせたときに色の変化やアニメーションを表示する。フォーム入力時にリアルタイムでエラーメッセージを表示する。などがインタラクションの例です。効果的なインタラクションは、ユーザーの操作を助け、WEBサイトのエンゲージメントを高めます。

メインビジュアル・キービジュアル

「メインビジュアル」または「キービジュアル」とは、WEBサイトのトップページや主要なページで、最も大きく表示される画像や動画のことです。

WEBサイトの顔となる部分であり、訪問者の注意を引きつけ、サービスのイメージやブランドメッセージを視覚的に伝える重要な役割を担います。魅力的なメインビジュアル・キービジュアルは、ユーザーの興味を引きつけ、WEBサイトの第一印象を決定づけます。

トルツメ

「トルツメ」は、「字詰め(じづめ)」をカタカナで表現したものです。文字と文字の間、または行と行の間隔を調整する作業のことです。

適切な字詰めをおこなうことで、文章が読みやすくなり、見た目も美しくなります。特に見出しやキャッチコピーなど、強調したいテキストに対しておこなわれることが多く、デザインの細部へのこだわりを示す要素の一つ/です。

デジタルなWEBサイトにおいても、文字の可読性はユーザーエクスペリエンスに大きく影響します。そのため、トルツメは重要な調整作業となります。

コーディング

「コーディング」とは、デザイナーが作成したカンプ(完成予想図)をもとに、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、WEBページを構築する作業のことです。

見た目やレイアウトを、実際にWEBブラウザで表示できる形に変換する工程です。WEBサイトの機能や動きを実現するための基盤となります。正確で効率的なコーディングは、サイトの表示速度やSEO対策にも影響を与えます。そのため、とても重要なスキルです。

カラム

WEBページのレイアウトにおける「カラム」とは、縦方向の分割された領域のこと。コンテンツを整理し、視覚的にわかりやすくするために用いられます。例えば、1カラム、2カラム、3カラムなど。WEBサイトの目的やコンテンツの量に応じてさまざまな構成が採用されます。

例としては、ブログ記事では本文とサイドバーで構成される2カラムレイアウト。多くの情報を整理して表示する際には3カラムレイアウトなどが一般的です。適切なカラム構成は、ユーザーが情報を効率的に閲覧し、理解するのを助けます。

レスポンシブ・デザイン

スマートフォン、タブレット、パソコンなど。異なる画面サイズのデバイスでWEBサイトが適切に表示されるように設計する手法のことです。

CSSのメディアクエリなどの技術を用います。そして、画面幅に応じてレイアウトやフォントサイズなどを柔軟に変化させます。現代のWEBサイトにおいては、さまざまなデバイスからのアクセスに対応するために、レスポンシブ・デザインはほぼ必須の技術となっています。

カルーセル

複数の画像やコンテンツをスライドショー形式で表示する機能のこと。例えば、トップページのメインビジュアルや、複数の商品を紹介する際に効果的です。

限られたスペースで多くの情報を表示できるため、WEBサイトの視覚的な表現力を高めます。そして、ユーザーの興味を引くことができます。ただし、表示速度やユーザビリティに配慮した設計が重要となります。

グリッド・グリッドデザイン

WEBページのレイアウトを構成するための格子状のガイドラインのこと。これに基づきコンテンツを配置することで、要素間の配置や余白に一貫性が生まれます。それにより、整然とした美しいレイアウトを実現できます。

「グリッドデザイン」は、このグリッドシステムを活用したデザイン手法です。多くの現代的なWEBサイトで採用されています。グリッドシステムを利用することで、効率的かつ論理的なレイアウト設計が可能になります。これにより、レスポンシブデザインへの対応も容易になります。

WEB制作の開発・実装に関する略語・用語

開発・実装

デザインされたWEBサイトを実際に機能させるのが、開発・実装の段階です。プログラマーやエンジニアが専門的な知識と技術を駆使し、サイトの裏側を構築します。

初めてこの領域に触れる方にとっては専門用語が難解に感じるかもしれません。ですが、これらの用語を理解することは、WEBサイトがどのように動いているのかを知るうえでとても重要です。

それでは、WEBサイトの機能と動作を実現するための主要な用語を見ていきましょう。

サーバー

「サーバー」とは、WEBサイトのデータ(HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイル、動画ファイルなど)を保管します。そして、インターネットを通じてユーザーのブラウザにWEBページを配信する役割を持つコンピューターのことです。

WEBサイトは、サーバー上にデータが存在することで、世界中のどこからでもアクセスできるようになります。サーバーには、専用の物理サーバーだけでなく、クラウド上に構築された仮想サーバーなど、さまざまな形態があります。

フレームワーク

「フレームワーク」とは、WEBアプリケーションやWEBサイトを効率的に開発するために用意された、再利用可能なコードや機能の集まりのことです。PHPのLaravel、JavaScriptのReactやVue.jsなどが代表的なフレームワークとして知られています。

フレームワークを利用することで、開発者は基本的な機能の実装を効率化します。それにより、より複雑なロジックの開発に集中できます。また、フレームワークは、一定の設計思想に基づいて構築されているため、チーム開発におけるコードの品質や保守性を高める効果もあります。

ローンチ

「ローンチ」とは、開発が完了し、テストを終えたWEBサイトやWEBアプリケーションを、一般のユーザーが利用できる状態に公開することです。リリースと同じ意味で使われることが多いです。

ローンチは、WEBサイト制作プロジェクトにおける最終的なゴールの一つです。公開後のユーザーからのフィードバックをもとに、改善を重ねていくことが一般的です。

CMS

「CMS」とは「Content Management System(コンテンツ管理システム)」の略です。EBサイトのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を、専門的な知識がなくても比較的簡単に管理・更新できるシステムのことです。WordPress、Drupal、Movable Typeなどが代表的なCMSとして広く利用されています。

CMSを導入することでWEBサイトの運営者は、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもコンテンツの追加や編集、削除などをGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を通じておこなうことができます。

※関連記事:CMSとは?メリットやよく使われるCMSツールをご紹介

DOM

「DOM」とは「Document Object Model(ドキュメントオブジェクトモデル)」の略。HTMLやXMLで記述された文書を、プログラムから操作するための仕組みのことです。

WEBブラウザは、HTMLファイルを読み込んでDOMを生成し、JavaScriptなどのスクリプト言語はDOMを操作することで、WEBページの動的な表示やユーザーインタラクションを実現します。DOMを理解することは、フロントエンド開発においてとても重要です。

HTML

「HTML」とは「HyperText Markup Language(ハイパーテキストマークアップランゲージ)」の略です。WEBページの構造を記述するためのマークアップ言語です。

例えば、テキスト、画像、リンク、見出しなど。WEBページを構成するさまざまな要素を、タグと呼ばれる特殊な記号で囲んで記述します。HTMLは、WEBサイトの骨組みとなる言語であり、すべてのWEBページの基本となっています。

※関連記事:WEB担当者が知っておくべきHTMLやCSSとは?

CSS

「CSS」は「Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)」の略。HTMLで記述されたWEBページの見た目(色、フォント、レイアウトなど)を装飾するためのスタイルシート言語です。

HTMLがWEBページの構造を定義するのに対し、CSSはその構造に対してどのようにスタイルを適用するかを記述します。CSSを利用することで、WEBページのデザインを一元的かつ効率的に管理できます。?

DB

「DB」とは「Database(データベース)」の略です。WEBサイトやアプリケーションが扱う大量のデータを効率的に管理・保存するための仕組みのことです。ユーザー情報や商品情報、記事データ、設定情報など。さまざまなデータがデータベースに格納されます。

データベース管理システム(DBMS)を利用することで、データの検索や追加、更新、削除などの操作を効率的におこなうことができます。

MySQL

「MySQL」とは、世界的に広く利用されている、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つです。

WEBアプリケーションのバックエンド、つまりデータの保存と管理によく用いられます。安定性や信頼性、拡張性に優れ、多くのWEBサイトやアプリケーションで採用されています。

エスケープ

プログラミングにおいて、特定の文字が本来持つ特別な意味を打ち消し、単なる文字として扱えるようにするための処理のこと。

例えば、HTMLタグ内で「<」や「>」をそのまま表示したい場合。ほかには、SQLクエリ内で特殊な意味を持つ文字を安全に扱いたい場合など。こういった場合に処理をおこないます。

WEBサイトのセキュリティを高めるうえでも、ユーザーからの入力データを適切にエスケープ処理することはとても重要です。

バグ

「バグ」とは、プログラムの誤りや欠陥のことです。WEBサイトやWEBアプリケーションが意図しない動作をしたり、エラーが発生したりする原因となります。

バグは、コーディングミス、設計ミス、環境要因など。さまざまな理由で発生する可能性があります。そのため、開発者はテストやデバッグを通じてバグを発見し、修正する作業をおこないます。

テーブル

「テーブル」は、データベースにおけるデータのまとまりを指します。行と列で構成されており、関連する情報を整理して格納するために用いられます。

各行が一つのレコード(データのまとまり)を表します。各列がそのレコードの属性(項目)を表します。HTMLでも、&lt;table>タグを用いて表形式でデータを表示できます。ですが、データベースのテーブルとは役割が異なります。

デバッグ

プログラムに含まれるバグ(誤りや欠陥)を発見し、修正する作業のことです。

開発者は、エラーメッセージの解析、テストコードの実行、ログの確認など。さまざまな手法を用いてバグの原因を特定し、修正をおこないます。効率的なデバッグは、高品質なWEBサイトやアプリケーションを開発するために不可欠なプロセスです。

正規表現

「正規表現」とは、文字列のパターンを簡潔に表現するための特殊な記法のことです。

プログラミングやテキスト処理で、特定のパターンに合致する文字列の検索や置換、検証をしたりする際に用いられます。例えば、メールアドレスの形式が正しいかどうかをチェックする際などに正規表現が活用されます。

Basic認証

「Basic認証」とは、WEBサイトや特定のページへのアクセスをIDとパスワードで制限する、HTTPに組み込まれた基本的な認証方式です。

WEBブラウザにIDとパスワードの入力画面が表示されます。そして、認証に成功したユーザーのみがコンテンツを閲覧できます。開発中のサイトや、限られたユーザーのみに公開したいページなどで、簡易的なセキュリティ対策として用いられます。

WEB制作の運用・マーケティングに関する略語・用語

運用・マーケティング

さて、WEBサイトは公開して終わりではありません。公開後からが本格的な運用とマーケティングの始まりといえます。ここでは、WEBサイトへの集客、ユーザーの行動分析。そして成果の最大化を目指すためにWEB制作に用いられる、重要な略語や専門用語を解説します。

これらの用語を理解することで、データに基づいた効果的なWEBサイト運用とマーケティング戦略を立てることができるようになります。

それでは、WEBサイトを成長させるための主要な用語を見ていきましょう。

SEO

「SEO」とは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略。GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で、自社のWEBサイトがより上位に表示されるようにおこなう対策のことです。

検索結果の上位表示は、WEBサイトへの自然な流入(オーガニック流入)を増やします。そして、ターゲットとするユーザーに効率的にリーチするためにとても重要です。

SEO対策には、キーワード選定、コンテンツの最適化、WEBサイト内部の構造改善。ほかには、外部サイトからの被リンク獲得など、多岐にわたる施策が含まれます。

CV

「CV」とは「Conversion(コンバージョン)」の略です。WEBサイトにおける最終的な目標達成のことです。具体的にどのような行動をCVとするかは、WEBサイトの目的によって異なります。

例えば、ECサイトであれば商品の購入。資料請求サイトであれば資料のダウンロードや問い合わせ。会員制サイトであれば会員登録などがCV、として設定されます。WEBサイトの成果を測るうえで、CVの数を把握し、その数を増やすための施策を講じることが重要です。

PV

「PV」とは「Page View(ページビュー)」の略です。WEBサイトの特定のページがユーザーに表示された回数を指します。

WEBサイトのアクセス状況を測る基本的な指標の一つです。どのページがよく見られているのか、どのコンテンツに関心が高いのかなどを把握する手がかりとなります。注意点として、同じユーザーが何度も同じページを閲覧した場合。その都度PVとしてカウントされます。

※関連記事: PV・UU・セッションとは?違いと確認方法、増やし方を徹底解説

UU

「UU」とは「Unique User(ユニークユーザー)」の略です。WEBサイトを訪れたユーザー数のことです。PVとは異なり、同じユーザーが期間中に複数回WEBサイトを訪問しても、UUとしては1とカウントされます。

UUの把握により、実際に何人の異なるユーザーが訪れているかを知ることができます。そして、WEBサイトのリーチの広さを測る指標となります。通常、特定の期間(日、週、月など)で集計されます。

セッション

ユーザーがWEBサイトを訪れてから離脱するまでの一連の行動のことです。通常、一定時間(一般的には30分)操作がないとセッションが終了とみなされます。

セッション数を把握することでWEBサイトへの訪問回数を測ることができます。WEBサイトの人気度やユーザーのエンゲージメントを分析するうえで重要な指標となります。

CVR

「CVR」とは「Conversion Rate(コンバージョン率)」の略です。WEBサイトへのアクセス数(セッション数やUU数など)に対して、CVに至った割合のことです。例えば、100人のユーザーがWEBサイトを訪れ5人が商品を購入した場合。CVRは5%となります。

CVRは、WEBサイトの成果を測るうえで重要な指標です。これは、WEBサイトの目的達成度合いを示します。CVRを向上させるためには、WEBサイトのデザイン、コンテンツ、導線などを最適化する必要があります。

※関連記事: コンバージョン率(CVR)とは?概要や計算方法を解説

CTR

「CTR」とは「Click Through Rate(クリック率)」の略。表示された広告や検索結果に対して、ユーザーがクリックした割合のことです。例えば、WEB広告が100回表示されて5回クリックされた場合。CTRは5%となります。

CTRは、広告の効果や検索結果の魅力度を測る指標です。このCTRが高いほど、ユーザーの関心を集めているといえます。広告のクリエイティブやキーワード、検索結果のスニペットなどを改善することで、CTRの向上が期待できます。

直帰率

「直帰率」とは、WEBサイトを訪れたユーザーのうち、最初に閲覧した1ページだけでWEBサイトから離れてしまった割合のことです。

直帰率が高い場合、そのページの内容がユーザーのニーズに合っていない、WEBサイト全体の構成に問題がある、などの可能性が考えられます。

直帰率を下げるためには、コンテンツの質を高める、関連性の高い内部リンクを設置する。ほかには、ユーザーが次に取るべき行動を促すCTAを設置する、などの対策が必要です。

※関連記事: 直帰率とは?離脱率との違いや目安・確認方法・計算方法を解説

離脱率

「離脱率」とは、サイト内の特定のページからユーザーが離れていった割合のこと。直帰率が「1ページだけ見て離れた」割合であるのに対し、離脱率は「そのページがセッションの最後のページになった」割合を示します。

離脱率の高いページは、ユーザーがそのページに満足していない。または、目的を達成できなかった可能性があります。そのため、コンテンツの見直しや導線の改善が必要となる場合があります。

インプレッション

WEB広告や検索結果などがユーザーの画面に表示された回数のことです。クリックの有無に関わらず、表示された時点で1インプレッションとカウントされます。

インプレッション数を把握することで、広告がどれくらいのユーザーにリーチしているのか。検索結果でどれくらいの露出があるのか、を知ることができます。広告の費用対効果を測るうえでの基礎的な指標となります。

CTA

「CTA」は「Call To Action(コールトゥアクション)」の略です。WEBサイトの訪問者に対して、特定の行動を促すための要素のことです。

例えば、「資料請求はこちら」「今すぐ購入」「無料体験を始める」など。誘導を促すボタンやリンクなどがCTAに該当します。効果的なCTAを設置し、WEBサイトの目的達成(CV)につなげることが重要です。

CTAのデザイン、配置、文言などは、CVRに大きな影響を与えます。そのため、さまざまなテストを通じて最適化を図る必要があります。

EFO

「Entry Form Optimization(エントリーフォーム最適化)」の略。WEBサイトの問い合わせフォームや購入フォームなどの入力フォームを改善します。そして、ユーザーがスムーズに入力を完了できるようにするための施策を指します。

例えば、フォームの項目を減らす、入力しやすい形式にする。ほかには、エラーメッセージをわかりやすく表示するなどさまざまな改善策があります。EFOにより、フォームからの離脱率を減らしCVRを向上させることができます。

※関連記事: 入力フォームのストレスを解消!チャット型入力フォームとは?

※関連記事: EFOとは?入力フォームを最適化するための施策例とEFOツールをご紹介

ディスクリプション

「ディスクリプション」とは、HTMLのmeta要素の一つ。WEBページの内容を簡潔に説明するテキストのことです。

おもに検索エンジンの検索結果にタイトルとともに表示されます。ユーザーがそのページをクリックするかどうかを判断する際の重要な情報となります。

魅力的なディスクリプションを作成することで、CTRの向上につながります。これにより、WEBサイトへの流入数を増やす効果が期待できます。

リターゲティング

「リターゲティング」とは、一度WEBサイトを訪れたことがあるユーザーに対して、別のWEBサイトや広告ネットワーク上で再び広告を表示するマーケティング手法のことです。

過去に自社に興味を持ったユーザーに再度アプローチをしてサイトへの再訪を促します。そして、CVRの向上を図ります。Cookieなどの技術を利用して、WEBサイトの訪問履歴を追跡。そして、広告を表示するという仕組みが用いられます。

※関連記事: リターゲティングとリマーケティングの違いとは?設定方法から運用ポイントまで解説

ABテスト

複数の異なるパターンを用意しどのパターンが高い成果を生むか比較するテストのこと。WEBサイトのデザインやコンテンツ。CTAなどの要素について、複数の異なるパターンを用意し検証します。

一定期間、それぞれのパターンをランダムにユーザーに表示します。その結果を分析することで、より効果的なWEBサイト改善策を見つけることができます。ABテストは、データに基づいた意思決定をおこなうための重要な手法です。

※関連記事: ABテストとは?効果的なやり方とおすすめのABテストツール3選を紹介!

WEB制作で使われる略語・専門用語を理解しスムーズな進行につなげよう

WEBサイト制作 用語 略語

この記事では、WEBサイト制作の各段階(企画・打ち合わせ、デザイン、開発・実装、そして運用・マーケティング)で頻繁に登場する略語や専門用語について解説しました。

初めてWEBサイトの制作に関わる際には、聞き慣れない言葉が多く、戸惑うことでしょう。しかし、それぞれの用語が持つ意味合いや、どのような場面で使われるのかを理解することで、コミュニケーションは格段にスムーズになります。

WEBサイト制作は、各分野の専門家が連携して進めるため、用語や略語を理解することは重要です。用語や略語を理解し、お互いの意図を正確に伝えることが、よりよいWEBサイトを制作していくための第一歩となります。

記事で紹介したWEBサイト制作における用語や略語をしっかりと押さえ、スムーズなプロジェクト進行にお役立てください。

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