Facebookを運営するうえで自社製品やサービスの告知を効果的におこなうには、フォロワー数の推移、投稿の反応、フォロワーの属性などを分析する必要があります。
そこで有効な機能となるのが「Facebookインサイト」です。本記事ではFacebookインサイトの分析・解析方法や効果的な使い方をわかりやすく解説します。
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目次
Facebookインサイトとは
Facebookインサイトとは、Facebookページの管理者がFacebookページユーザーのアクションを確認できる分析機能です。
Facebookインサイトを活用することで、以下のようなデータを把握できます。
- ページの連絡先情報のクリック数
- アクションボタンのクリック数
- ページビュー
- ページプレビュー
- ページへの「いいね!」数
- 投稿のリーチ
- ストーリーズのリーチ
- ページのおすすめ回数
- 動画が3秒以上再生された数
- 選択した期間の注文数と売上
上記データはFacebookページの管理者権限があれば閲覧でき、データのエクスポートも可能となっています。ただし、インサイト機能を利用するにはFacebookページに「いいね!」が30件以上あるのが条件です。
Facebookインサイト機能の使い方
ここからは、Facebookインサイト機能の使い方を解説します。
インサイトの見方は自社のFacebookページにアクセスしたあとに、左手のメニューバーから「インサイト」をクリックするだけととてもシンプルです。インサイトでアクセスできるデータは過去2年間までとなっており、性別・年齢・地域などのユーザー属性データは、フォロワーが100人以上いれば確認できます。
以下、インサイトで確認できる項目を説明していきます。
概要
「概要」では、最近の投稿のリーチやエンゲージメント、ページへの新規「いいね!」数など、主要な指標の直近28日間のデータが一目でわかるようになっています。
集計期間は下記4種類があり、ページ上部のタブのクリックで切り替えられます。
- 今日
- 昨日
- 過去7日間
- 過去28日間
広告
「広告」は、Meta広告(Facebook広告)を出稿している方が活用できる機能です。「広告」をクリックすると広告センターに移動して、広告の出稿や支払い設定、広告の運用状況などが確認できます。
フォロワー
「フォロワー」では、自社のFacebookページをフォローしているフォロワー数やページのフォローをやめてしまったユーザーの推移を確認できます。広告運用している場合は、「ページフォロワーが発生した場所」でフォロワー数の推移を観測できます。
観測期間は、以下の3種類です。
- 1週間
- 1ヵ月
- 四半期
いいね
「いいね!」では、ページに「いいね!」をしているユーザー数や「いいね!」を取り消したユーザー数の発生場所を確認できます。
閲覧できる期間は、以下3種類から選択できます。
- 1週間
- 1ヵ月
- 四半期
その他にも、「オーガニック(通常の投稿)のいいね!」や「有料(広告を使用した投稿)のいいね!」のデータ分析もできるので、広告効果の確認や向上にも役立ちます。
リーチ
「リーチ」では、投稿のリーチについて、日別のオーガニックと有料のデータを確認できます。
与える下記データの閲覧が可能です。
- いいね!
- コメント
- シェア
ページビュー
「ページビュー」では、ユーザーがFacebookページを閲覧した数を確認できます。「セッション別」タブでは、どのページがよく閲覧されているかがわかります。Facebookページをフォローしたあとはページ本体に訪れることが少ないので、「上位ソース」からどのページに流入しているかを確認してください。
ページでのアクション
「ページでのアクション」では、Facebookページに登録している WEBサイトやアクションボタンのクリック数を確認できます。設置しているアクション数値が低いうちはオーガニックユーザーの向上を目指す対策をして、ページへのいいね!を増やしていきましょう。
投稿
「投稿」では、投稿のリーチやエンゲージメントを確認できます。このデータを参考にすれば、ユーザーのアクティブな曜日や時間帯を狙った効率のよい投稿が可能となります。
また、「投稿タイプ」、「競合ページの人気投稿」のタブを切り替えることで、投稿別のパフォーマンスやFacebookページの人気投稿を確認できるので、今後の投稿を改善するうえでの糸口としても役立つでしょう。
イベント
「イベント」では、Facebookページで作成できるイベントのさまざまなデータを確認できます。
イベントで閲覧できるデータには、以下があります。
- リーチ
- ページビュー
- イベントに回答した人数
- チケット購入のクリック数
- ターゲットの統計
動画
「動画」では、Facebookに投稿した動画のパフォーマンスを確認できます。
閲覧できるデータには、以下があります。
- 動画の再生数
- 動画再生時間
- 動画視聴のユーザー層
- 動画視聴の場所
動画のパフォーマンスを把握することで、現在のユーザーの傾向やターゲティングがしやすくなります。
ストーリーズ
「ストーリーズ」では、投稿したストーリーズの情報を確認できます。通常、ストーリーズは24時間で消えてしまいますが、インサイトでは28日間データが表示されたままなので、有益な情報を蓄積できて便利です。
利用者
「利用者」では、投稿を1回でも閲覧したユーザーやフォロワーを確認できます。男女比、国、市町村、言語など、細かくユーザー層を分析できるので、ターゲティング戦略に役立ちます。
メッセージ
「メッセージ」では、Facebookページに来ているメッセージを確認・管理できます。さらに、ブロックされているユーザー数も把握できるので、現在おこなっている施策の見直しにも役立つでしょう。
※関連記事:Instagram分析で見るべきポイントはここ!インサイトを効果的に活用する方法を解説
Facebookインサイトの効果的な使い方
ここでは、Facebook運営の向上にもつながる、インサイトの効果的な使い方を4つご紹介します。
- 自身の投稿の評価を確認する
- ユーザーの流入経路を確認する
- ユーザーの属性を確認する
- アクセスの多い投稿を確認する
それぞれ解説します。
自身の投稿の評価を確認する
Facebookインサイトを活用すれば、投稿のリーチ数やユーザーのアクションを一目で理解できます。自社の投稿評価を確認する際は、リーチ数に対するエンゲージメントがどれくらいあるかを目安にするとよいでしょう。
例えば、リーチ数が少なくてもエンゲージメントが高ければ投稿の目標達成度は高く、逆にリーチ数は多くてもエンゲージメントが低ければ投稿の改善が必要となります。
ユーザーの流入経路を確認する
自社のFacebookページに訪れるユーザーがどの流入元を経由しているか把握したいときは、以下手順を参考にしてください。
- インサイトをクリック
- リーチを開く
リーチページを開くと、下部に「外部リンク元」が確認できるので、どのサイトからFacebookに誘導されたのかが一目でわかります。外部リンクの隣にはアクセス回数が表示されているので、流入が多い経路に注目してページを改善するとアクセス数がさらに伸びます。
ユーザー属性を確認する
Facebookページに訪れたユーザー属性を確認したい場合は、以下をおこなってください。
- インサイトをクリック
- 利用者を開く
利用者のページを開くと、「ファン」、「フォロワー」、「リーチした人」、「アクション」を実行した人の性別、年齢層、住居地が表示されるので、アクションしたユーザーの分析と対策でより効果的な投稿ができます。
アクセスの多い投稿を確認する
アクセスの多い投稿を確認することで、今後の投稿すべき方向性が決まります。
投稿のアクセスを確認する手順は以下です。
- インサイトをクリック
- 投稿を開く
投稿ページを開くと、ユーザーのオンラインの時間帯が確認できます。投稿が閲覧されている時間帯や人気投稿の傾向が理解できれば、Facebookをより効果的に運営できるでしょう。
無料の分析ツールを活用するのもおすすめ
ここまでFacebookインサイトの使い方を解説しましたが、他にも無料でFacebookのデータ分析ができるおすすめのツールを2つご紹介します。
- Likealyzer
- Simply Measured
Likealyzer
Likealyzerは、FacebookのページURLを入力するだけで以下情報が確認できます。
- Facebookページ情報
- Facebookページパフォーマンス
- 投稿情報
- Facebookページランキング
上記以外にも、「いいね!」を獲得するためのベストな投稿時間や投稿文の長さ、フォロワーからの反応がいいコンテンツなどのアドバイスを提供してもらえます。
Simply Measured
Simply Measuredは、Facebook、Twitter、Instagramなどの複数のアカウント分析ができるツールです。
Facebookのコンテンツでは、以下のようなさまざまなデータを1枚のレポートにわかりやすく表示してくれます。
- エンゲージメント率
- リーチ率
- いいねの獲得率
レポート期間は過去2週間となっており、分析結果はExcelやPowerPointへ簡単に抽出が可能です。
まとめ
Facebookを運営するうえで欠かせない分析ツール、Facebookインサイトの分析・解析方法と効果的な使い方を解説しました。Facebookインサイトを活用すればさまざまなデータが確認でき、コンテンツの最適化と効果的な投稿が実現できます。
また、Facebookインサイトだけでなく、他の分析ツールを同時に利用することでより精度の高い情報と改善策を得られるようになるので、積極的に活用していきましょう。