Facebookの国内ユーザーは月間約2,600万人、Instagramは6,600万人ともいわれています。
LINEやYouTube、X(旧Twitter)などと比べると見劣りしますが、依然として人気の高いSNSであることに変わりはありません。
今回は、多くの人が利用しているMeta広告について解説していきます。
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目次
Meta広告(Facebook広告)とは?
Meta広告とはFacebookやInstagramなど、Meta社が提供しているSNSサービスに表示される広告のことです。
Meta広告の特徴を詳しく見ていきましょう。
Meta広告の配信先
Meta広告の配信先は、SNSプラットフォームであるMeta広告(Facebook広告)だけではありません。
Meta社が運営するあらゆるメディアに配信可能です。世界最大のSNSであるFacebookを始め、日本では特に若年層に人気の高いInstagram、Facebookユーザー同士のメッセージアプリMessenger。
また、Facebookと提携しているその他のモバイルサイトなどにも配信できる、オーディエンスネットワークがあります。そのため、Meta社が運営するSNSプラットフォームのユーザー以外にも、アプローチできるメリットがあります。
ターゲティング
Meta広告は細かい条件設定により、他の広告媒体よりも精度の高いターゲティングができます。
Meta社が運営しているFacebookは、実名登録が基本的なSNSプラットフォームです。そのためユーザーが登録した個人情報に沿って、広告配信が可能となっています。
例えば「東京在住の30代女性」といったようなターゲット設定もできるので、訴求したい商品やサービスに適したユーザーに広告を配信できます。
クリエイティブ
クリエイティブとは、広告で表示される画像や動画テキストなどの視覚的な要素の総称です。
ユーザーに商品やサービスの魅力を伝え、クリックや購入などのアクションにつなげるために非常に重要な役割を果たします。
Meta広告は他の広告媒体よりも、広告フォーマットの種類が豊富で、クリエイティブを駆使したさまざまなアプローチが可能です。
Meta広告のフォーマットの種類
フォーマットの種類 | 詳細 |
画像広告 | 画像とテキストのシンプルなフォーマット |
動画広告 | 短い動画から長い動画まで掲載できるフォーマット |
カルーセル広告 | 1つの広告に対して10個までの画像、または動画を表示できるフォーマット |
コレクション広告 | 利用者がビジネスの商品やサービスを見つけて閲覧し、購入できるフォーマット |
スライドショー | 静止画を動画のように動きや音、テキストを入れることのできるフォーマット。 |
Meta広告のクリエイティブについては、以下の記事で詳しく解説しています。
※関連記事:?【最新版】Meta広告(Facebook広告)の特徴と最適な画像サイズ一覧
Meta広告の課金方法
Meta広告の課金方法は次の2種類です。
- インプレッション課金
- クリック課金
どちらの課金方法にするかは、広告の目的に応じて広告主が選択できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
インプレッション課金
インプレッション課金とは、広告がユーザーに表示された回数に応じて課金される仕組みのことです。
Meta広告では、広告が1,000回表示されたときに課金されます。インプレッション課金のメリットは、ターゲットユーザーに広くアプローチできるため、自社の商品やサービスの認知度を高めたいときに効果的です。
また広告のクリック率が高いと、1クリックあたりの費用を抑えることができるため、広告の改善を繰り返すことで高い費用対効果が期待できます。
一方で、クリックされなくても費用が発生するため、広告運用を怠ると無駄な広告費が発生してしまうリスクもあります。
クリック課金
クリック課金とは、広告がクリックされるごとに課金される仕組みのことです。
クリックされなければ、何度表示されても広告費が発生しません。クリック課金のメリットは、広告費用を抑えながら特定のターゲット層へ効果的にアプローチできることです。問い合わせや申し込みなどコンバージョンを重視した広告に適しています。
一方で、クリック単価は競合他社の入札単価によって決定するため、商品やサービスのジャンルによっては、1クリックあたりの費用が高額になる可能性があります。
そのため、競合他社よりも入札単価が低過ぎると、広告がまったく配信されなくなる可能性もあるため注意が必要です。また、「誤クリック」や「様子見でのクリック」でも広告費用が発生してしまうデメリットもあります。
Meta広告(Facebook広告)を始める前の事前準備
Meta広告を作成するには、まず事前準備を済ませる必要があります。
《Meta広告作成の事前準備》
- ビジネスマネージャ作成
- Facebookビジネスページの開設
- 広告アカウントの作成
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビジネスマネージャ作成
Meta広告のビジネスマネージャとは、広告主や広告代理店がMetaアカウントを一元管理するためのツールのことです。
ビジネスマネージャを作成すると、Meta広告や企業のFacebookページのアカウントを複数人で共有できるので、効率的な運用ができます。
ビジネスマネージャを作成するには、まず個人のFacebookアカウントが必要なので、Facebookアカウントを持っていない場合は、アカウント作成をしましょう。
ここからは、ビジネスマネージャの作成方法を画像を交えながら、ステップ毎に解説します。
1.ビジネスマネージャの作成ページへ移動
2.アカウントを作成をクリック。次の項目を入力し、送信ボタンをクリック
- アカウント名(企業名など)
- 名前
- メールアドレス(ビジネスで使用しているもの)
Facebookビジネスページの作成
ビジネスマネージャを作成したら、Facebookビジネスページの作成をします。
Facebookビジネスページとは企業やブランド、自社のサービスを宣伝したり、顧客とコミュニケーションをとったりすることができるビジネス向けのページです。先ほど作成したビジネスマネージャと連携することで、複数人で管理ができます。
ここからは、Facebookビジネスページの作成方法を画像を交えながら、ステップ毎に解説します。
1.Facebookビジネスマネージャの[ビジネス設定]に移動。
2.[アカウント]>[ページ]の順番にクリックして、追加ボタンをクリック。さらに[新しいFacebookページを作成]をクリック。
3.以下の項目を入力し、【次へ】ボタンをクリック。
- ページ名(企業名・ブランド名・サービス名など)
- カテゴリ(最大3つまで選択可)
- 自己紹介(任意)
3.Facebookビジネスページの確認画面が表示されるので、チェックをいれて【ページを作成】ボタンをクリック。
4.Facebookビジネスページ作成完了画面が表示されます。
ビジネスマネージャは基本的に、1つの企業に対して1つしか作成できませんが、Facebookビジネスページは、ビジネスマネージャ配下に複数追加可能です。またFacebookビジネスページは、作成後も自由に編集できます。
広告アカウントの作成
Meta広告で広告を作成・配信するには、広告アカウントの作成が必要です。
広告アカウントの作成方法は、2種類あります。
- ビジネスマネージャで作成する
- Meta Business Suiteで作成する
今回は、ビジネスマネージャから広告アカウントを作成する方法を画像を交えながらステップ毎に解説します。
1.Facebookビジネスマネージャの[ビジネス設定]に移動。
2.[アカウント]>[広告アカウント]の順番にクリックして、「新しい広告アカウントを作成」をクリック。
3.以下の項目を入力し、【次へ】ボタンをクリック。
- 広告アカウント名
- 時間帯(Asia/Tokyoに設定)
- 通貨(JPYに設定)
4.アカウント作成完了画面が表示されます。支払い情報については、広告作成後も設定できるためここでは閉じるボタンをクリック。
Meta広告(Facebook広告)の始め方を6ステップで紹介
Meta広告の事前準備が完了したところで、Meta広告(Facebook広告)の始め方を6ステップで紹介します。
- Facebookページとビジネスマネージャを連携する
- 効果測定をするためのMetaピクセルの設定
- キャンペーンの作成
- 広告セットの設定
- 広告の設定
- 支払い方法の設定
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Step1:Facebookページとビジネスマネージャを連携する
1つの企業に対して複数のサービスや商品のFacebookビジネスページが存在する場合や、広告代理店がMeta広告を配信する場合は、Facebookビジネスページとビジネスマネージャの連携が必要です。
1.Facebookビジネスマネージャの[ビジネス設定]に移動。
2.[アカウント]>[ページ]の順番にクリックして、「Facebookページのリクエスト」をクリック。
3.ビジネスマネージャと連携させたいFacebookビジネスページのURLまたはページ名を入力し、【アクセスをリクエスト】ボタンをクリック。
なお、さきほどの事前準備でFacebookとビジネスマネージャをすでに連携している場合は、この作業は不要です。
step2:効果測定をするためのMetaピクセルの設定
Facebookページとビジネスマネージャを連携が完了したら、次にMeta広告の効果測定をするために必要なMetaピクセルの設定をおこないます。
Metaピクセルとはタグのようなもので、Meta広告のコンバージョンの測定や費用対効果の測定をするのに必要不可欠です。
1.Facebookビジネスマネージャの[ビジネス設定]に移動。すべてのツールを表示。[イベントマネージャ]をクリック。
2.イベントマネージャの概要より【データのリンク】ボタンをクリック。Meta広告のリンク先を選択します。
3.設定するMetaタグの名前を設定し、【作成】ボタンをクリック。
4.リンク方法選択画面が表示。パートナーにリンクする方法か手動でリンクする方法のどちらかを選びます。
パートナーにリンクする方法は、WordPress、Shopify など Facebook と連携できるツールを使用してサイトとリンクする方法です。
今回は、手動でリンクする方法を選択し、Metaピクセルのみを選びます。
5.「ベースコードをインストール」のページが表示されるので、コードをコピーして、広告のリンク先のサイトに設置します。
なお、サイトに埋め込んだベースコードは、Googleタグマネージャなどのタグ管理ツールで設置します。
さきほど、サイトに埋め込んだベースコードと同じタグをGoogleタグマネージャに貼り付けて管理していきましょう。
Step3:キャンペーンの作成
キャンペーンの作成前にまずは、Met広告の構成を見てみましょう。
Meta広告はキャンペーン・広告セット・広告の3つの要素で構成されており、それぞれ設定する項目や役割が異なります。
Meta広告の要素 | 設定・役割の内容 |
キャンペーン | Meta広告(Facebook広告)を配信する「目的」を設定 |
広告セット | 予算や配信スケジュール、ターゲティングなどを設定 |
広告 | 実際に配信されるクリエイティブを設定 |
ここからは、Meta広告の大枠となるキャンペーン設定の方法を画像を交えて解説します。
1.1.Facebookビジネスマネージャの[ビジネス設定]よりすべてのツールを表示。[広告マネージャ]をクリック。
2.キャンペーンより【作成】ボタンをクリック。
3.購入タイプとキャンペーンの目的の設定画面が表示されます。Meta広告で選択できるキャンペーンの目的は次のとおりです。
キャンペーンの目的 | 内容詳細 |
認知度 | 広告の記憶が残る見込みが最も高い人に広告を表示します。 |
トラフィック | WEBサイト、アプリ、Facebookイベントなどのリンク先に利用者を誘導します。 |
エンゲージメント | メッセージ、動画の再生数、投稿のエンゲージメント、ページへの「いいね!」、またはイベントへの参加を増やします。 |
リード | ビジネスやブランドのリードを獲得します。 |
アプリの宣伝 | アプリをインストールして継続的に使ってくれる人を見つけます。 |
売上 | 商品やサービスを購入する可能性が高い人を見つけます。 |
今回は例として、購入タイプは「オークション」、キャンペーンの目的は「売上」を選択。そのあと、手動で設定を選択します。
4.キャンペーンの詳細設定画面が表示されます。
キャンペーン設定では以下の4つを設定します。
- キャンペーン名
- 特別な広告カテゴリ
- キャンペーンの詳細
- A/B テスト
- キャンペーン予算の最適化
特別なカテゴリ―に該当するものは次のとおりです。
- 信用
- 雇用
- 住宅
- 社会問題、選挙または政治関連
これらに該当するコンテンツの広告は事前に申請しないとポリシー違反で広告が表示されません。
その他にも「キャンペーンの上限予算の追加」、「A/Bテストの作成」、「Advantageのキャンペーン予算」の設定ができるので、必要に応じて入力しましょう。
特にコスト設定は重要かつ、細かい設定が可能になっているので、コストコントロール機能を上手に使いながら細かい微調整を自身でおこなうのがベストです。
Step4:広告セットの設定
Meta広告の広告セットでは、広告表示に関するさまざまなことを設定できます。
《広告セットの設定項目》
- 広告セット名
- コンバージョン
- ダイナミッククリエイティブ
- 予算と掲載期間
- オーディエンス
- 配置
そのなかでも今回は、広告の要となるオーディエンス・予算と掲載期間の設定を詳しく見ていきましょう。
オーディエンス
広告セットのオーディエンス項目では、作成したMeta広告を誰に配信するかを設定します。
これまでMeta広告の実績がある場合は、カスタムオーディエンスの設定がおすすめです。
しかし、今回は最初の配信なので、広告のコンテンツに合わせた適切なオーディエンスを設定していきましょう。
オーディエンスで設定できる項目は次のとおりです。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
またAdvantage詳細ターゲット設定とは、興味関心や行動などの詳細ターゲット設定で設定したターゲット以外にもリーチできる機能です。
Advantage詳細ターゲット設定は、AIを駆使した広告配信機能で、パフォーマンスの向上が期待できるとシステムが判断した場合に実施されます。
飲食や美容などのジャンルはターゲット対象が広がり過ぎてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、先に設定した年齢・性別・エリアなどは拡張されません。
予算と掲載期間
予算と掲載期間はその名のとおり、Meta広告の予算と掲載期間を設定できます。
「予算」では1日あたりの予算を設定できます。Meta広告では、設定した予算を使い切る仕組みになっているので、2,000円と設定すれば、2,000円前後利用するといった配信ができます。
特定の日付や時間に予算を増額したいときは「予算スケジュール」で設定できるためケースバイケースで活用しましょう。
「スケジュール」では広告の配信期間の設定ができます。
配信終了日時を設定しないと、広告がずっと表示されたままとなるので無駄な広告費が発生する恐れがあるため注意が必要です。
Step5:広告の設定
広告の設定では、FacebookやInstagramに表示させる広告の設定をおこないます。
まずは、FacebookページとInstagramのアカウントの紐付けが必要です。ここで、紐づけをきちんとしないとFacebookにもInstagramにも表示されなくなります。
なおMeta広告を配信するのにFacebookアカウントの取得は必須ですが、Instagramのアカウントは必ずしも必要ではありません。
Instagramのアカウントがない場合は「Facebookページを使用」を選択すればInstagramへの広告配信が可能です。
クリエイティブ
クリエイティブでは、FacebookやInstagramに表示される画像や動画のアップロードや見出し・広告文の入力ができます。
メディアの編集画面より、ステップバイステップで見出しや説明文の入力、画像や動画のアップロードをすると、広告のプレビューが表示されます。
プレビューを見ながら最適な広告を作成しましょう。
Step6:支払い方法の設定
Meta広告の設定が完了したら、支払い方法を設定します。
支払い方法を設定しなければ、広告を設定しても配信されません。
ここからは、支払い方法の設定を詳しく見ていきましょう。
- ビジネスマネージャ>すべてのツールより「請求と支払い」を選択。
- 広告アカウント一覧が表示されるので、アカウントを選択。
- 【支払い方法】を追加ボタンをクリックし、支払い情報の設定をおこなう。
初心者でもMeta広告を成功させる3つのポイント
Meta広告(Facebook広告)の始め方がわかったとしても、ただ広告を作成し、アップロードしただけでは認知度は上がりませんし、コンバージョンも獲得できません。
ここからは、初心者でもMeta広告を成功させる3つのポイントをご紹介します。
目標を明確にする
どの広告媒体にもいえることですが、Meta広告を配信する目的を明確にすることが大事です。Meta広告の配信目的によって、広告の設定方法や課金方法、クリエイティブの種類が変わってくるからです。
例えば、ブランドを認知させたいのであれば、多くの人の目に触れる必要があるので、ターゲット対象を広く設定する必要があるでしょう。
コンバージョン重視であれば、問い合わせや購入の見込みがあるターゲットに配信範囲を絞り、ターゲットに刺さるようなタイトルやクリエイティブを検討する必要があります。
このように目的を明確にすることにより、クリエイティブの設定やターゲティングの精度を高めやすくなります。
クリエイティブを定期的に更新する
コンテンツの魅力を画像や動画で伝えられるMeta広告は、クリエイティブによってパフォーマンスが大きく左右されるといっても過言ではありません。クリエイティブを変更しただけで、コンバージョン数が増加したというケースは多々あります。
例えば、美容系の商品を宣伝したい場合は、実際に使用している画像や動画を使用すると、ユーザーは購入後の自分をイメージしやすくコンバージョンにつながりやすくなります。
またMeta広告ライブラリを活用し、競合他社の広告クリエイティブを参考にするのもおすすめです。他社の効果的なクリエイティブを参考に、自社の広告制作に活かすとよいでしょう
広告の効果測定をおこない改善を繰り返す
どの広告媒体にもいえることですが、Meta広告は一度配信したら終わりではありません。配信後に定期的に効果測定を確認し、広告を改善していくことで高い費用対効果が期待できます。
Meta広告は、「広告マネージャ」>「キャンペーン」>「チャート」に進むと、ユーザーやプラットフォーム別の成果をすぐに確認できます。
リンクのクリック数などの具体的な数値を見ながら、広告の目的に応じて適切に評価・改善案を考えていきましょう。
まとめ
Meta広告(Facebook広告)は多くのユーザーに広告を届けられるだけでなく、多くのユーザーの中から適切なユーザーにターゲットを絞って配信ができます。事前の準備や設定さえ完了すれば、今すぐ始められるのもメリットの一つです。
しかし手軽であるがゆえにライバルも多く、「より高い効果を狙いたい」、「広告運用者の負荷を軽減させたい」と考えたときに、Meta広告初心者では難しいこともあるでしょう。そのようなときは、外部のプロフェッショナルに依頼をするのも一つの選択肢です。