Meta広告の「アカウントの上限予算」とは？特徴や設定方法など押さえておきたい一覧まとめ

Meta広告（Facebook広告）の運用をしていて、「月末に予算超過しないか心配・・・」「毎日予算超過を確認している・・・」という予算管理に関するお悩みはないでしょうか。
そのような広告運用の困り事を軽減できる機能がMeta広告（Facebook広告）の「アカウントの上限予算」です。

そこで本記事では、Meta広告（Facebook広告）「アカウントの上限予算」がわからない人、設定方法を知りたい人向けに特徴と他の予算管理方法との違いから設定、確認方法までをわかりやすく解説します。

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Meta広告（Facebook広告）「アカウントの上限予算」とは

アカウントの上限予算とは、広告の合計料金をコントロールできる予算調整機能のことです。アカウントの上限予算を設定することで、広告アカウントで使用する金額を予算内に収めることができます。

自社で広告にかける全体予算が決まっている場合は、予算以上の使用を防げるようになるため、Meta広告（Facebook広告）を運用する上で設定しておきたい機能です。

Meta広告「アカウントの上限予算」の特徴

アカウントの上限予算の特徴は、以下の2つです。

それぞれ解説します。

設定金額で自動的に広告の配信停止ができる

アカウントの上限予算では、アカウントやキャンペーン単位で毎月の予算の上限を決めます。設定した金額の上限になると、自動的に対象のキャンペーンのすべての広告セットと広告の停止が可能です。

例えば、月初めにアカウントの上限額を100,000円に設定したとします。消費金額が現在の上限である100,000円に到達するまで広告は掲載され続けます。設定した金額の上限に達すると広告はすべて停止され、「アカウントの上限予算」に到達したことを知らせる通知が届きます。

進捗状況の確認ができる

「アカウントの上限予算」では、開始からどれくらい予算を消化しているのかを確認できます。進捗状況は、Meta広告（Facebook広告）マネージャから確認可能です。消化金額を確認することで、その時点で予算を増やす必要があるのかを判断できるようになります。

他の予算管理方法との違い

Meta広告（Facebook広告）の予算管理は、以下の2種類がデフォルト設定になっています。

「1日の予算」、「通算予算」はともに、出稿広告のキャンペーンもしくは広告グループごとに設定できる予算です。ここでは、「アカウントの上限予算」と他の予算管理方法との違いとして、これら2つの特徴を解説します。

1日の予算

一週間のうち1日あたりに使用する平均の金額が「1日の予算」です。対象は、キャンペーン、もしくは広告グループとなります。1日の予算は、一週間単位で見る場合、「1日の予算」×7日間の金額を超過することはありませんが、1日単位で見る場合、最大予算額の25%が使われます。そのため、月末に予算設定を変えると超過する可能性があるため注意しましょう。

通算予算

設定した期間内で使用できる金額を「通算予算」といいます。対象は、キャンペーン、もしくは広告グループです。通算予算では、設定した期間内で使用したい予算を設定するため、その金額を超えることはありません。

また、1日に広告へ使用される金額も均等に割られたり、状況に応じて調整されたりと、予算にあわせて自動的に設定されるのが特徴です。

アカウントの上限予算

「アカウントの上限予算」は、META広告（Facebook広告）の「アカウントで掲載中のキャンペーンすべて」に使用できる通算の上限額を指します。そのため、設定された上限に達すると、そのアカウントやキャンペーンのすべての広告セットと広告の掲載が停止します。「アカウントの上限予算」は、設定金額を超過することはありません。

例えば、複数のキャンペーンで広告運用をしている場合、アカウント単位で想定を超えた広告費を使ってしまうリスクを防ぐことができます。

Meta広告（Facebook広告）「アカウントの上限予算」の設定方法

アカウントの上限予算の設定は、以下の手順でおこないます。

1.ビジネスマネージャーにアクセス
2.「広告アカウント設定」に移動

3.「支払い設定」を開く

4.「アカウントの上限予算」セクションで、3点ドットのアイコンをクリック
5.「上限を設定」をクリック

6.任意の上限予算を入力

7.「保存」をクリック
8.「完了」をクリック

以上の手順で設定をおこないましたら、アカウントの上限予算は、15分程度で有効になります。

アカウントの上限予算が有効になりましたら、広告配信をしながら設定した上限予算の消化金額を確認し、広告アカウントがキャンペーン全体で消化できる通算金額を管理していきましょう。

Meta広告（Facebook広告）「アカウントの上限予算」の確認方法

現在の上限予算は、広告マネージャの「支払い設定」の「アカウントの上限予算」から現在の設定と残高の進捗を確認できます。

この他には、キャンペーン予算の金額入力欄、または広告セットの「予算と掲載期間」で設定した予算よりも高い金額を入力する方法でも確認可能です。

ここで高い金額を入力すると「予算がアカウントの上限を超えました」の警告とともに設定可能な1日の上限予算額が表示されます。確認だけのためにこの方法を使うことはないと思いますが、間違えて予算よりも高い金額を入力してしまったときに役立つでしょう。

この画面キャプチャのMeta広告（Facebook広告）アカウントの上限使用金額は6,000円となっています。ここに表示された金額が、Meta広告（Facebook広告）アカウントの上限使用金額になるため、万が一予算よりも高い金額を入力してしまったときに、今後のために把握しておくとよいでしょう。

設定した「アカウントの上限予算」を変更したいとき

前述のようにアカウントの上限予算に到達すると、広告は一時停止され、予算の消化も停止します。
広告掲載を再開する方法は、以下の3つです。

これらの設定は、広告アカウントの管理者である必要があります。

また、アカウントの上限予算は広告アカウントがキャンペーン全体で使用できる通算金額の上限になります。アカウントの上限予算に対して消化した金額は一定期間後（月末など）も自動的にはリセットされません。

アカウントの上限予算を変更する方法

設定したアカウントの上限予算に到達して広告が一時停止になった場合、もしくは、アカウント上限金額を変更したい場合、支払い設定で変更できます。

設定手順は以下のとおりです。

1. [広告アカウント設定]の[支払い設定]に移動
2. [アカウントの上限予算]セクションで、3つの点のアイコンをクリック
3. [変更]をクリック
4. 新たな上限予算を入力
5. [保存]をクリック
6. [完了]をクリックし、アカウントの新しい上限予算を確定

アカウントの上限予算が更新されるまでには15分ほどかかり、消化金額がリセットされると、広告の掲載が再開します。

また、上限予算内ですでに消化している金額は新しい上限予算に適用されます。変更設定において、もし変更の回数が多すぎるといったエラーが表示された場合は、1時間ほど待ってから設定をやり直しが必要です。

アカウントの上限予算を削除する方法

アカウントの上限予算を削除する手順は、以下のとおりです。

1. [支払い設定]に移動
2. [アカウントの上限予算]セクションで、3点ドットのアイコンをクリック
3. [削除]をクリック

アカウントの上限予算が削除されるまでには15分ほどかかり、消化金額がリセットされると、広告の掲載が再開します。

アカウントの上限予算内の消化金額をリセットする方法

アカウントの上限予算内の消化金額をリセットでは、アカウントの上限予算は同じ金額のまま、上限予算内で再度0円から消化し始めます。ただし、上限予算内で予算をまったく消化していない場合は、消化金額のリセットができないため注意が必要です。

アカウントの上限予算内の消化金額をリセットする手順は以下のとおりです。

1. [支払い設定]に移動
2. [アカウントの上限予算]セクションで、3点ドットのアイコンをクリック
3. [リセット]をクリック

アカウントの上限予算内の消化金額は15分程度で0円にリセットされ、広告の掲載が再開します。

まとめ

今回はMeta広告（Facebook広告）の「アカウントの上限予算」について、特徴や他の予算管理方法との違い、設定方法、予算超過で停止してしまったときの再開方法まで解説しました。アカウントの上限予算は、設定した金額に達した際にアカウント側で自動的に停止されるため、予算超過のリスクを抑えるのに役立ちます。

ただし、意図しない配信停止も懸念されます。広告のパフォーマンスにも影響してしまうため、ご紹介した再開方法で速やかに対処したいところです。また、予算管理方法にはそれぞれのメリット・デメリットがあるため、運用するアカウントの目的や予算から、どの予算管理方法を選択するかを決めていきましょう。