Yahoo!トップページに広告を掲載できる「ブランドパネル(通称:ブラパネ)」は、数多くのユーザーにリーチできるため、広告効果の高い手法として注目されています。
しかし、「ブランドパネル広告をどのように出稿すればよいのか」「配信方法や入稿規定は?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Yahoo!広告のブランドパネルについて、概要から具体的な出稿方法、さらには効果的な機能の組み合わせまで、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ブランドパネル広告とは
ブランドパネル広告は、Yahoo!JAPANのトップページに表示される大規模な広告枠です。Yahoo!JAPANのトップページは毎日数千万人が訪れるため、この広告枠に掲載することで高いクリック率が期待できます。
また、ブランドパネル広告には
- PCブランドパネル
- スマートフォンブランドパネル
の2種類があります。
「PCブランドパネル」は、パソコン版のYahoo!JAPANに掲載され、「スマートフォンブランドパネル」はスマートフォン版のYahoo!JAPANに掲載されます。
どちらの広告も目立つ配置場所に広告を載せられるため、ユーザーの注目を集めやすく、ブランドの認知度向上やクリック率の増加につながりやすいのが特徴です。
画像引用元:Yahoo!広告ヘルプ – バナー(画像)-予約型 *アスペクト比(1:1)、(6:5)、(1:2)、(16:5)、(16:9)、(4:1)など
ブランドパネル広告を利用するメリット
ブランドパネル広告を利用するメリットは、以下の3つです。
- 幅広いユーザーの目に留まりやすい
- クリック率の増加が見込める
- 興味・関心のあるユーザーにアプローチできる
それぞれ解説します。
幅広いユーザーの目に留まりやすい
Yahoo!JAPANは日本で最も利用されているポータルサイトの一つで、アクティブユーザー数は月間約8,500万人にものぼります(2023年時点)。
そのため、ブランドパネル広告は幅広い年齢層や多様なユーザーの目に触れやすいことがメリットです。また、特定のターゲット層だけでなく幅広い層にリーチしたい場合にも、ブランドパネル広告は有効です。
クリック率の増加が見込める
ブランドパネル広告は、Yahoo!JAPANの特に目立つトップページという場所に表示されるため、他の広告形式に比べてクリック率が高くなる傾向があります。特に、大きな画像や動画を設置することで、ユーザーの視線を惹きやすく、興味を持ったユーザーが自然とクリックする可能性が高くなります。
また、Yahoo!JAPANはユーザーが日常でよく使われるサイトであることから、安心感や信頼感を持ちやすい点もクリック率が期待できる理由の一つといえます。
興味・関心のあるユーザーにアプローチできる
ブランドパネル広告は、ターゲティング機能を活用することで、特定の興味や関心を持つユーザーに対して効果的にアプローチできます。Yahoo!JAPANでは、ユーザーの検索履歴や行動データをもとに、広告を表示するユーザーを絞り込むことが可能です。
このように、柔軟にターゲティングをすることで無駄な配信を避け、効率よくターゲット層に訴求できるのも大きなメリットです。
ブランドパネル広告の配信方法の種類
ブランドパネル広告には、以下の2つの配信方法があります。
- 運用型
- 予約型
それぞれの配信方法の特徴を詳しく解説します。
運用型
運用型とは、広告の配信を自動的に最適化しながらおこなう方法です。広告の配信日時やターゲットの設定を細かく調整でき、広告がクリックされるごとに費用が発生する「クリック課金型」が一般的です。
この運用方法では、広告予算を設定し、その範囲内で効果的に広告を配信できます。また、運用中に広告のパフォーマンスを分析し、必要に応じてターゲット設定や予算の調整が可能です。広告配信の停止や延長なども柔軟に対応できるため、比較的導入ハードルが低いといえます。
予約型
予約型は、あらかじめ広告の配信枠や期間、表示回数を予約する方法です。そのため、特定の日や時間帯に確実に広告を表示したい場合に適しています。
例えば、大型キャンペーンやセールの告知など、重要なタイミングで広告を目立たせたいときに効果的です。料金は「固定費用型」になっており、クリック数に関わらず一定の費用が発生します。費用は??広告の種類や配信内容によって異なります。
ブランドパネル広告の入稿規定
ブランドパネル広告には、「PCブランドパネル」と「スマートフォンブランドパネル」でそれぞれ入稿規定が定められています。
ここでは、画像と動画の入稿規定を詳しく解説します。
画像
画像の入稿規定は以下のとおりです。
項目 | PCブランドパネル | スマートフォンブランドパネル |
アスペクト比 | 1:1 | 16:9 |
最小ピクセルサイズ(横×縦) | 600pixel x 600pixel | 640pixel x 360pixel |
ファイルサイズ | 最大3MB | 最大3MB |
ファイル形式 | GIF 89a、JPEG、PNG | GIF 89a、JPEG、PNG |
アニメーション | 不可 | 不可 |
ALTテキスト | 不可 | 不可 |
動画
動画の入稿規定は以下のとおりです。
項目 | PCブランドパネル | スマートフォンブランドパネル |
最小ピクセルサイズ(横×縦) | 640pixel × 360pixel600pixel x 600pixel | 640pixel × 360pixel |
ファイルサイズ | 最大200MB | 最大200MB |
音声コーデック | AAC LC | AAC LC |
動画コーデック | H.264、H.265 | H.264、H.265 |
ファイル形式 | MP4、MOV | MP4、MOV |
最小映像ビットレート | 1Mbps以上 | 1Mbps以上 |
最小音声ビットレート | 128kbps以上 | 128kbps以上 |
再生時間 | 最小5秒~最大60秒 | 最小5秒~最大60秒 |
ブランドパネル広告の料金
ブランドパネル広告の料金体系は、配信方法によって異なります。
ここでは、「運用型」と「予約型」の2つの料金体系について、それぞれの特徴と費用の考え方を詳しく解説します。
運用型
運用型は、広告がクリックされたときや動画が再生された際に料金が発生する仕組みです。つまり、広告を掲載しているだけであれば料金はかからず、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生します。
費用は、1クリックごとの設定金額によって決まり、この金額は広告主が事前に設定できます。そのため、限られた予算のなかで広告効果を最大化したい場合に適しており、予算を超えないように調整が可能です。
予約型
予約型は、特定期間の広告枠を事前に確保するために「固定料金」が設定されています。これは、クリック数に関係なく、一定の金額を支払って広告枠を購入する仕組みです。
例えば、代表的なディスプレイ広告(予約型)の「ブランドパネルSP」は、基本料金が500万円?となっています。予約型は、大型キャンペーンや特定のイベント期間中に多くのユーザーにリーチしたい場合に効果的です。
ブランドパネル広告の出稿方法
ブランドパネル広告の出稿方法は以下のとおりです。
- Yahoo!JAPAN認定セールスパートナーに相談する
- 広告の配信方法を決める
- キャンペーンを作成する
- 広告グループを設定する
- 内容を確認して完了
それでは、具体的な流れをわかりやすく解説します。
1.Yahoo!JAPAN認定セールスパートナーに相談する
Yahoo!ブランドパネル広告は、Yahoo!JAPAN認定のセールスパートナーと、一部のアカウントのみが取り扱える特別な広告となります。そのため、一般ユーザーがブラインドパネル広告を出稿したい場合には、Yahoo!JAPAN認定セールスパートナーに相談し、広告代理店を経由して広告を出稿しなければなりません。
セールスパートナーは、Yahoo!広告の出稿に詳しい専門家であるため、広告目標や予算に合わせた最適なプランを提案してくれます。セールスパートナーを利用することで、初心者でもスムーズに広告を始められるので、まずは相談してみましょう。
2.広告の配信方法を決める
続いて、「運用型」か「予約型」のどちらの配信方法を選ぶか決める必要があります。それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選びましょう。
運用型
運用型は、広告がクリックされたとき、もしくは動画が再生されたときに費用が発生する仕組みになっており、予算内で柔軟に広告運用できることが特徴です。
また、広告を細かく調整しながら最適化できるため、キャンペーンの進行に応じてターゲットや配信タイミングの変更も可能です。広告効果を細かく管理したい場合や、限られた予算のなかで運用を最適化したい場合に向いています。
予約型
予約型は、特定の期間や広告枠をあらかじめ確保するため、広告を確実に目立つ場所に掲載したい場合に有効です。特に大型キャンペーンや重要なイベントで、一時的に大規模な宣伝をおこないたいときに利用されます。
料金は固定で発生し、クリック数に関係なく事前に決めた費用で配信されるため、予算がしっかりしている場合やタイミング重視の広告に最適です。
3.キャンペーンを作成する
運用型のブラインドパネル広告を出稿する場合は、ディスプレイ広告の管理画面にある、「キャンペーン」から「+キャンペーン作成」をクリックします。
クリックしたら、続いては「キャンペーン目的」を設定します。
PC版の場合には、
- サイト誘導
- コンバージョン
- 動画再生(※動画広告の場合のみ)
のいずれかを選択します。
一方で、スマートフォン版では「ブランド認知」を選択します。
4.キャンペーン、広告グループを設定する
続いて、「キャンペーン設定」「広告グループ設定」を設定していきます。広告グループ設定では、ブランドパネル設定で重要な「プレイスメントターゲティング」の設定をします。
プレイスメントターゲティングとは、広告を配信するかどうかをWEBサイトごとに指定し、広告の配信先をコントロールするためのターゲティング機能です。プレースメントターゲティング設定では、以下のURLを配信対象に設定します。
- PCの場合:toppage.yahoo.co.jp
- スマートフォンの場合:m.yahoo.co.jp
広告を掲載したい場所を指定できるため、自社の商品やサービスに関心を持つユーザーが多いサイトを狙うことが可能になります。
PC版とスマートフォン版で設定が異なるため、しっかり内容を確認しながら設定をおこないましょう。
5.内容を確認して完了
最後に、内容を確認して完了します。
ブランドパネル広告と組み合わせると効果的な機能
ブランドパネル広告は、他のターゲティング機能と組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。
特に、
- サイトリターゲティング
- サーチターゲティング
この2つの機能は、ユーザーの興味や行動に基づいて広告を配信できる強力な手法です。
これらの機能について詳しく解説します。
サイトリターゲティング
サイトリターゲティングとは、一度WEBサイトを訪れたユーザーに対して、再び広告を表示する手法です。
例えば、あるユーザーが商品ページを見ただけで購入せずにサイトを離れたとします。そのユーザーが別のサイトを訪れたときに、先程の商品広告が表示されるように設定できます。
この機能を使うことで、離脱したユーザーに再度アプローチし、購入を促進することができます。リターゲティングの強みは、すでにあなたのWEBサイトに興味を持ったユーザーに広告を配信できる点です。
サーチターゲティング
サーチターゲティングとは、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに基づいて広告を配信する手法です。
例えば、ユーザーが「スポーツシューズ おすすめ」と検索した場合、関連する広告が表示されるように設定できます。
この機能を使えば、特定の商品やサービスに興味を持つユーザーに絞って広告を配信できるため、よりコンバージョンにつながりやすくなるでしょう。
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まとめ
Yahoo!のブランドパネル広告は、Yahoo!トップページに大きく目立つ広告を掲載できる便利な方法です。この広告を利用することで、多くの人の目に触れる機会が増え、効果的に商品やサービスを宣伝できます。
広告の出稿は、Yahoo!JAPAN認定セールスパートナーに相談することでスムーズに進められるでしょう。初心者でも安心して広告を始められるので、ぜひ記事の内容を参考にして効果的な広告運用を始めてみてください。