本記事ではMicrosoft Clarityの使い方や、有効なデータ分析の方法を詳しく解説します。
「サイトからのCV率が思ったように伸びない」
「サイトからのお問い合わせが少ない」
もしかしたらユーザーの隠れたニーズを見落としていることが原因かもしれません。ユーザーの隠れたニーズを知りたいときに役立つツールが「Microsoft Clarity」です。
Microsoft Clarityはサイト内でのユーザーの動きをデータ化するツールです。サイト内で多くクリックされている箇所や反対に離脱されている箇所、さらにユーザーがサイト内でどのように移動しているかまで把握できます。まだ気付いていないユーザーのニーズがあるのか知りたい方にはぜひ使ってみてほしいツールです。ぜひサイト改善にお役立てください。
Clarityのヒートマップレポートと分析改善も行っています
- このようなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?
- Clarityを導入しているがどうすればよいかわからない
- 設定が適切かどうか不明
- 連携はできているがそのあとどうしたらよいかわからない
- Clarityを上手く活用できていない
上記お悩みをアクセス解析専門コンサルタントが解決いたします。
目次
Microsoft Clarityとは
Microsoft Clarityは、2020年にMicrosoft社から公開された、無料のアクセス解析ツールです。これまでアクセス解析ツールは、GoogleアナリティクスやSearch Consoleが主流でした。しかしMicrosoft Clarityは、サイトに訪問したユーザーがどのような行動を取っていたのかを「ヒートマップで把握できる」「1人ひとりの行動を映像で見ることができる」などの機能を搭載しています。日本語にも対応しているので(2025年3月現在)海外製ツールの操作に不安がある方でも安心して導入しやすいでしょう。
Microsoft Clarityではマウスのカーソル、スマートフォンをタップする動き(パソコンでクリックする動き)、スクロールの動き、ページの遷移などの動作を記録し、さまざまな指標をデータとして表示します。そのためより詳細な分析が可能です。
LPのように1ページしかないサイトの場合。Googleアナリティクスだけで分析するのには限界があります。しかしMicrosoft Clarityを使用すると、サイトに訪れたユーザーがどの順番でサイトを見てどの部分をクリックしたのかまで知ることができます。ユーザーの行動に関する詳細なデータを抽出できるので、サイト改善に大きく役立つツールといえるでしょう。
Microsoft Clarityのよく使う機能3選
Microsoft Clarityのよく使う機能は以下の3つです。
- ダッシュボード(Dashboard)
- レコーディング(Recordings)
- ヒートマップ(Heatmaps)
では、順番に詳しく解説します。
ダッシュボード(Dashboard)
ダッシュボードには、自社のサイトにどれだけのユーザーが訪れたのか(セッションの合計数)。そのユーザーがどれくらいサイトに滞在したのか(費やした時間)。どのくらいスクロールをしたのか(スクロールの奥行き)。無駄なクリックがどれくらいあったのか(デッドクリック)などの数値が表示されています。
特にデッドクリックやスクロールの奥行きは、Googleアナリティクスでは計測できない項目。Microsoft Clarityならではのデータを取得して分析に活かすことができます。
またサイトの特定のページを分析したい場合。分析したサイトのURLを、「フィルター」の「閲覧済URL」に入力してください。これで入力したページのデータが表示されます。
ページ内のスクロールの奥行きが50%に達していないと、ページの半分を読む前に離脱しているユーザーが多いことになります。その場合はキャッチコピーやヘッドコピーを強化する必要がありそうですね。
また、デッドクリックが多い場合。例えば、ボタンと間違えられるような画像が配置されていないか。ボタン同士の距離が近すぎていないか。などを見直してあげる必要があります。そして、分析期間も選択できます。まずは、期間も忘れずに設定してデータを表示させましょう。
レコーディング(Recordings)
Microsoft Clarityではサイトに訪れたユーザーがどのように画面をスクロールしたのか、どこをクリックしたのかを録画しています。レコーディング機能を使うとサイトを閲覧しているときの画面の様子を映像で見ることができます。ユーザーの個人情報にはモザイクがかけられるマスキング機能もついています。そのため、個人情報を誤って取得してしまう心配はありません。
レコーディングを活用すると商品の成約に至ったユーザーは何を重点的に見ていたのか。どのボタンをクリックして成約したのか。読み飛ばしていた部分はどこだったのか。などを細かくチェックできます。
使用例を一つ挙げましょう。製作者側がわかりやすいと思っていたサイトのデザインが、初めてサイトを訪れたユーザーにはわかりづらかった、といった問題が起きたとします。その場合、レコーディング機能を使用し実際にサイトに訪れたユーザーがどのように自社のサイトを見ているのか、を映像で確認できます。それにより、制作段階では気付けなかった改善点を見つけられます。
ヒートマップ(Heatmaps)
ヒートマップは、ページ内での閲覧やクリックの多い箇所や読み飛ばされた箇所を可視化できる機能です。「タップ」「スクロール」「領域」の3つの分析項目があります。
まず「タップ」はクリックされた箇所を示します。最もクリック率の高いリンクや、リンクを設置していないのにクリックが発生している箇所を確認できます。これにより、ユーザーの関心を逃している可能性に気付けます。
次に「スクロール」は、ページのどこまで読まれているかを示し、離脱が多い部分を把握できます。これにより、ユーザーの興味を維持するための改善策を検討できます。
そして「領域」はページを複数のエリアに分け、各領域のクリック率を表示する機能です。タップより広範囲でユーザーの関心を分析できます。例えば、クリックが多い箇所にCTAを設置するなど、成約につながる施策を考えるのに役立ちます。
Clarityのヒートマップレポートと分析改善も行っています
- このようなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?
- Clarityを導入しているがどうすればよいかわからない
- 設定が適切かどうか不明
- 連携はできているがそのあとどうしたらよいかわからない
- Clarityを上手く活用できていない
上記お悩みをアクセス解析専門コンサルタントが解決いたします。
Microsoft Clarityのメリット
Microsoft Clarityのメリットは以下の4つです。
- 無料で利用可能
- Googleアナリティクスとの連携が可能
- 無制限で利用が可能
- 無期限でデータ保有が可能
ぜひ活用してサイトの改善に活かしてください!
無料で利用可能
まずは無料で導入できる点がメリットとして挙げられます。ツールを使おうと思うと有料のものもあります。ですが、Microsoft Clarityは無料ですぐに導入できます。
無料だからといって機能の制限や、使い勝手が悪かったりということはありません。無料ではあるものの、かなり詳しくサイトを分析できるのが特徴です。
Googleアナリティクスとの連携が可能
Googleアナリティクスと連携させられるのも利点の一つです。連携させることで、Googleアナリティクス上で取得できるデータをMicrosoft Clarityでも確認できます。そのため、より詳細にデータの分析をおこなうことができます。そして、改善点の発見などにつながりやすくなります。
しかも、連携もGoogleアナリティクスを設定しているGoogleアカウントを選択するだけでOK。かなり簡単に連携できるのもメリットです。
※関連記事: GA4で月別・日別のデータ集計する方法と探索レポートを紹介
無制限で利用が可能
ツールを使うとなると「時間が経過すれば有料プランに誘導される」。「登録できるアカウントの上限が決まっている」など制限が設けられていることがほとんど。しかし、Microsoft Clarityは無料でもすべての機能を無制限で利用できます。
また、権限付与ができる機能も標準で備わっています。そのため、社内外に複数の担当者がいても無制限に運用ができます。
無期限でデータ保有が可能
例えば、2年前のデータと見比べて結果を比較したい場合。データが1年間しか保存されないツールであれば比較ができません。しかし、Microsoft Clarityはデータの保存期間も無制限です。よって、かなり過去のデータまで遡って分析ができます。
いざとなったときに過去のデータが保存されていないと分析に支障が出るかも知れません。ところが、Microsoft Clarityはそうしたことなく分析がおこなえます。
Microsoft Clarityの設定方法
Microsoft Clarityを使用するにあたり、どのように設定していけばよいのでしょうか。設定方法を解説していきます。
1.Microsoftのアカウントを作成する
まずはMicrosoftのアカウントを作成しましょう。Microsoftのアカウントは、Microsoftの公式サイトからおこなうことができます。
Microsoft Clarityへのログインの方法は、Microsoft、Facebook、Googleの3つのアカウントから選択できます。そして、Microsoft ClarityはGoogleアナリティクスと連携させることもできます。ですが、連携させる場合はGooglアナリティクスで登録しているGoogleアカウントでサインアップするのがおすすめです。
2.プロジェクトを作成する
ログインしたら「新しいプロジェクト」をクリック。そしてサイトの登録をおこないましょう。
登録するサイト名とサイトURLを入力します。そのあとコードを貼り付けると設定が完了します。
3.トラッキングコードを設置する
サイト名、サイトURLを入力すると、Microsoft Clarityのインストール方法を選択する画面に遷移します。ここで、「手動でインストールする」を選択します。すると、コピペするコードが表示されるのでそのコードを貼り付けます。
貼り付け先は、分析したいサイトの<head>要素の部分に貼り付けます。WordPressを使用している場合。使用しているテーマによっては「アクセス解析」という設定項目があります。<head>部分に挿入するコードを記入すると自動的に反映されるようになっているものもあります。
そうした設定がない場合はHTMLコードから<head>を見つけます。そして、その直後にコピーしたコードを貼り付けることになります。
コピペの際にコードが崩れてしまうと、サイトのデザインなどが一気に崩壊する可能性もあります。そのため、HTMLコードに変更を加える場合。一度バックアップを取ってからおこなうようにしましょう。
トラッキングコードを設置したら設定完了です。ですが、Microsoft Clarityに反映されるまで少し時間がかかることがあるので数時間様子をみましょう。反映されたらダッシュボードやヒートマップなどのデータを見ることができるようになります。
4.Google アナリティクスと連携する
トラッキングコードの設置が完了したら、Googleアナリティクスと連携させましょう。
連携は、メニュー上の「設定」>「セットアップ」を押すとおこなえます。「Googleアナリティクスの統合」が表示されたら「開始する」を押しましょう。
最後に、Googleアナリティクスを導入しているGoogleアカウントを選択。次に、連携させるサイトを選択したら設定完了です。
Microsoft Clarityの注意点
Microsoft Clarityを使用する際の注意点は以下の4点です。
- Mobileのユーザーをメインに分析する
- 内部トラフィックは除外する
- 個人情報の取り扱いに気を配る
- 目的を明確にしてから使用する
注意点を押さえて、Microsoft Clarityの効果を最大限発揮させましょう。
Mobileのユーザーをメインに分析する
検索ユーザーの大半がスマートフォンを利用している傾向がありまます。そのため、Microsoft Clarityでユーザー行動を分析する際は、まず「Mobile」に絞った視点での検証が効果的です。タップ位置、スクロール速度など、スマートフォンならではの細かい操作パターンを把握できます。
一方でパソコンやタブレットを利用しているユーザーも一定数存在します。そのため、目的に応じてデバイス条件を変更し、全体の利用傾向との比較分析をするとより有効な改善案が導き出せるでしょう。
内部トラフィックは除外する
分析データに自分や関係者のアクセス(内部トラフィック)が含まれていた場合。正確なデータとはいえません。 そのため内部トラフィックは除外し、データを取得しましょう。
内部トラフィックを除外するためには、自分や関係者のIPアドレスの設定の変更が必要です。
管理画面の「IP blocking」で、下記2つを設定します。
- Name
- IP address
自分のIPアドレスを除外する場合は「Block my current IP」にチェックをいれます。
個人情報の取り扱いに気を配る
Microsoft Clarityはデフォルトで個人情報を隠せる設定になっています。ですが、設定を切り替える際は誤って不要な個人情報を取得しないよう注意が必要です。設定は以下の3つから選択できます。
- 厳密:すべてのテキストがマスク表示されています
- バランス:保護が必要なテキストのみマスク表示されています
- リラックス:マスク表示されたテキストはありません
ユーザーの個人情報を保護できるように、「リラックス」への変更は避けましょう。
またマスキング機能の切り替えには1時間ほどかかります。そのため、「厳密」へ変更する場合は切り替え時間も計算しておこないましょう。
目的を明確にしてから使用する
ユーザーのサイト内の動きがわかる「レコーディング」は無目的に見始めてしまうと、動きをただ追うだけで時間が過ぎてしまいます。
レコーディング機能を使うときは「このバナーのクリック率を確認する」「ユーザーがどこで離脱しているのか確認する」と明確な目的を持ってから使いましょう。
Microsoft Clarityの活用事例
Microsoft Clarityの活用事例を3つご紹介します。
- 離脱ポイントを参考にCTAの設置箇所を決める
- 見出しのクリック率からユーザーのニーズを読み取る
- リンクがない箇所のクリック率からユーザーのニーズを読み取る
自社と似た事例があれば、ぜひ参考にしてサイト改善にお役立てください。
離脱ポイントを参考にCTAの設置箇所を決める
Microsoft Clarityのヒートアップ機能を参照すれば、ユーザーの離脱が多い箇所を確認できます。もしも特定の箇所で離脱率が高い場合。離脱率の高い箇所にCTAを設置すれば離脱前にクリックしてもらえるかもしれません。
また離脱ポイントの特定は、CTAの設置箇所の決定だけではなく、CTAのワードの決定にも役立ちます。離脱ポイントが特定できれば、離脱ポイントに設置するCTAには「今だけ◯%オフ!」「次回販売未定」など、緊急性があり思わずクリックしてしまうようなワードを設定するなど対策が立てられるからです。
離脱ポイントはマイナスなデータではなく改善につながりやすいデータです。ぜひ活用してみてください。
見出しのクリック率からユーザーのニーズを読み取る
見出しのクリック率をMicrosoft Clarityで確認すれば、ユーザーのニーズが読み取れます。記事コンテンツの場合。Microsoft Clarityのヒートアップ機能を参照すれば、目次のなかでもどこが多くクリックされているのかも把握できます。目次でクリックが多い項目は、ユーザーからのニーズの高いコンテンツである可能性が高いでしょう。
さらに構成の改善にも役立ちます。例えば、見出しの上部でのクリックが少ない場合。記事の序盤でユーザーの関心が低下しており、離脱する可能性が高い記事であることを示唆すると考えられます。この場合はクリック率の高い見出しを序盤にし、ユーザーの関心を引くなどの改善策が立てられます。
見出し上部でのクリック率が上げれば、CTAに到達する可能性も上がります。見出しごとのデータにも注目してみてください。
リンクがない箇所のクリック率からユーザーのニーズを読み取る
「リンクがないのにクリックされている箇所」にはユーザーのニーズが隠れている可能性が高いです。クリックされている事実から「そのコンテンツが気になる」というユーザーのニーズが読み取れるからです。
具体的な改善策としてはクリックされている箇所に新たにCTAを設置する。クリックされた内容と類似した見出しを追加する。などをおこない、ユーザーのニーズに合わせていくことが挙げられます。
Clarityのヒートマップレポートと分析改善も行っています
- このようなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?
- Clarityを導入しているがどうすればよいかわからない
- 設定が適切かどうか不明
- 連携はできているがそのあとどうしたらよいかわからない
- Clarityを上手く活用できていない
上記お悩みをアクセス解析専門コンサルタントが解決いたします。
まとめ
Microsoft Clarityを活用すると実際にユーザーがクリックしたすべての箇所やサイト内での動向など、数値データだけでは把握しきれない情報を得られます。隠れたニーズを見つけられる可能性が高くなるので、よりユーザーの満足度や成約率の高いサイトへの改善につなげられます。
これだけの機能が無料なので、サイトからの売り上げを伸ばしたいと考えている方は使わない手はないのではないでしょうか。
ぜひ本記事を参考にしてMicrosoft Clarityを活用し、自社サイトの改善にお役立てください。