この記事では、リスティング広告の概要や仕組みとともに、メリット・デメリット、および費用形態などを順に紹介します。リスティング広告の初心者は、広告の特徴や仕組み、活用方法を把握できておらず、以下のような疑問を抱える方も多いでしょう。
- リスティング広告とは?
- リスティング広告の仕組みはどうなっている?
- リスティング広告のメリットは?デメリットは?
リスティング広告を確実に活用できるようになり、自社ビジネスの活性化に貢献しましょう。
また、タガタメでは広告の費用対効果やコンバージョン率の改善などに関するご相談などを受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。⇒Web広告の効果を最大化する方法に関するお問い合わせや無料相談はこちら
目次
リスティング広告とは
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで、キーワード検索の結果ページに表示される広告です。検索されたキーワードに関連する広告が表示でき、キーワードに興味や関心があるユーザーに直接働きかけできる特徴があります。
リスティング広告に初めて触れる場合に、把握しておくべき基礎知識は以下の3点です。
- 主な広告媒体はGoogleとYahoo!JAPAN?
- 掲載フォーマットは3つの要素で構成
- リスティング広告・SEOとの違い
大規模な投資や特別な資格がなくてもすぐに取り組めるリスティング広告で、効率的なマーケティング活動を目指しましょう。
1.主な広告媒体はGoogleとYahoo!JAPAN
リスティング広告の主な広告媒体はGoogleとYahoo!JAPANです。検索プラットフォームとしての2媒体における合計利用率は、日本では90%程度と高いシェアを占めています。
よって、リスティング広告をGoogleとYahoo!JAPANに掲載できれば、大多数の検索ユーザーにアプローチできる可能性が高まります。広告の対象ユーザーに効率的に自社の広告を目に留めてもらいたいのであれば、掲載先にGoogleとYahoo!JAPANを選択しましょう。
2.掲載フォーマットは3つの要素で構成
リスティング広告の掲載フォーマットは3つの要素で構成されています。
3つの要素の具体的な内容と役割は以下のとおりです。
- 見出し :特定キーワードの検索ユーザーの目を引く
- 説明文 :商品やサービスの特徴やメリットを伝える
- URL :検索ユーザーを目的のページに誘導する
3つの要素は広告の成否に影響し、魅力的な見せ方ができると、多くのクリック数や高いコンバージョン率が望めます。
掲載フォーマットの各要素の作成ポイントや注意点が気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。
3.リスティング広告・SEOとの違い
リスティング広告とSEO(検索エンジン最適化)の違いは、料金発生の有無や効果発生までの期間にあります。リスティング広告は、料金を払って検索結果ページに表示させる広告であり、一般的に料金が高いと有利な場所で掲載されます。
一方でSEOは、Googleなどの検索結果でユーザーアクセスを狙いたいサイトを、費用をかけずに上位表示を目指す手法です。つまり、即効性を求める場合はリスティング広告、中長期的な効果を狙う場合はSEOと、目的により使い分けが大切です。
リスティング広告の仕組み
リスティング広告の仕組みとして、設定するクリック単価と広告の品質の組み合わせにより、検索結果ページに掲載される場所が変わります。
クリック単価を上げると上位表示されやすくなりますが、広告品質を高めると少ない広告費用でも上位表示されやすくなります。
リスティング広告のコストパフォーマンスを高めるうえで、把握しておきたい仕組みは以下の2点です。
- 料金体系はクリック課金制
- 掲載順位は広告ランクによって決まる
効率的に検索結果ページの上位に表示するには、リスティング広告の仕組みを踏まえた対応が重要です。
料金体系はクリック課金制
リスティング広告の料金体系はクリック課金制です。広告が表示されるだけでは費用が発生せず、ユーザーが広告をクリックした際に初めて費用が発生する仕組みです。
広告は検索結果ページの上部や下部に表示されますが、ユーザーがクリックしない限り広告主に費用はかかりません。広告に興味を持ったユーザーのアクセスに対してのみ費用を支払うため、費用効率が高い広告として注目されています。
つまり、広告費用を効率的に活用しながらターゲットユーザーにアプローチできるのが、リスティング広告の課金体系の特徴です。
Google広告のクリック単価を決めるオークションの仕組みに興味のある方は、こちらの記事も参考にしてください。
掲載順位は広告ランクによって決まる
リスティング広告の掲載順位は広告ランクによって決まります。広告ランクとは、広告の表示順位を決める指標で、クリック単価を決める入札価格と広告の品質スコアにより算出されます。
仮にクリック単価が高額でも、出稿先の媒体に広告品質が悪いと判断されると広告ランクは低くなり、表示されません。品質スコアは、キーワードの関連性や広告表示された際のクリック率などにより決まります。
高品質な広告を作成し、クリック価格の高騰を抑制して、広告表示の費用効率を高めましょう。
リスティング広告のメリット
リスティング広告は、インターネット利用が一般化した現代社会で欠かせない広告手段の1つです。
インターネットでキーワード検索した際に表示されるリスティング広告のメリットは、3点に整理されます。
- 低予算ですぐに配信できる
- 興味関心の高いユーザーにアプローチできる
- 分析や改善がしやすい
リスティング広告のメリットを最大限活用して、コスト効率のよいマーケティング活動を展開しましょう。
低予算ですぐに配信できる
リスティング広告の主たるメリットの1つは、低予算で迅速に配信できる点です。なぜなら、広告主は少額の予算から始められ、広告の設定や配信が簡単だからです。
例えば、Googleのリスティング広告では、最低出稿価格が1,000円に設定されています。また、初心者でもわかりやすい作成画面が用意されており、数時間もあれば誰でも出稿できる仕組みです。
つまり、リスティング広告は中小企業や個人事業主であっても、特別な経験がなくても手軽に始められる広告手段です。
興味関心の高いユーザーにアプローチできる
リスティング広告では、興味関心の高いユーザーに直接アプローチできる点もメリットです。特定のキーワードに対して悩みや解決策を探す行為の背景には、ユーザーの顕在化したニーズがあります。
よって、検索ユーザーがキーワード検索した際に広告を表示できれば、購入や問い合わせなどの行動を期待できます。リスティング広告は、具体的な行動を起こしやすい顕在ニーズのあるユーザーにアピールできる、効率のよい広告手段です。
分析や改善がしやすい
リスティング広告は、広告の成果分析や改善がしやすい点もメリットです。なぜなら、配信した広告の成果を即時に取得でき、データに基づいた改善をすぐに実施できるためです。広告の効果を判断する場合、クリック率やコンバージョン率などの指標を確認します。
もし、特定のキーワードでクリック率が低い場合には、改善方法としてキーワードの変更や削除などが考えられます。リアルタイムのデータに基づく改善からコストパフォーマンスを高められるのが、リスティング広告の特徴です。
リスティング広告の分析の際に重宝するレポートの作り方や活用方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告を活用する際には、不向きな利用方法や考慮すべき特徴も踏まえておく必要があります。
メリットと併せて、把握しておくべき主なデメリットは以下の3点です。
- 視覚的なアプローチが弱く広告感が強い
- キーワードによっては広告費用が高くなる
- 認知拡大には向いていない
達成したいビジネス目標を実現する手段として、リスティング広告が適切な広告手法か見極めたうえで活用しましょう。
視覚的なアプローチが弱く広告感が強い
リスティング広告のデメリットは、視覚的なアプローチが弱く、広告感が強い点です。画像や動画を使った広告に比べて、リスティング広告は文字のみの広告のため、視覚への訴求力が劣ります。
また、検索結果ページでの表示場所が固定化されており、表示された際に広告として認識されやすく、クリックを避けられやすいケースが多く見受けられます。
リスティング広告は視覚的な魅力が低く、広告感が強いため、他の広告手段と比べてクリック率が低くなる可能性を理解しておきましょう。
キーワードによっては広告費用が高くなる
リスティング広告では、設定するキーワードによって広告費用が高くなる点も見過ごせません。人気のあるキーワードは、多くの広告主が入札するため、競争が激化しクリック単価が上昇しやすい特徴があります。
その結果、広告掲載ができても広告予算がすぐに消費されてしまい、十分な成果が上がらない可能性があります。そのため、リスティング広告を利用する際には、競争が激しくないキーワードを選択するなど、キーワード設定に注意を払いましょう。
認知拡大には向いていない
リスティング広告のデメリットとして、ニーズが顕在化していない潜在顧客に対する認知拡大には向いていない点もあります。
なぜなら、リスティング広告は検索キーワードに基づき表示される仕組みであり、キーワードに興味や関心のあるユーザーにしか広告が届かないためです。
例えば、新しい製品やサービスの認知度向上を図りたい場合、リスティング広告では限られたユーザーにしかアプローチできません。
そのため、認知度を高めるには、テレビCMやSNS広告など、より広範囲にアプローチ可能な広告手法の活用が必要です。認知度向上を広告利用の目的とするならば、リスティング広告と別の広告手法の併用を検討しましょう。
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- この資料で分かること
- 広告運用でありがちな失敗~なぜ成果がでないのか?
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- 支援事例②CPAが5分の1に。きめ細かな運用が決め手に
- 支援事例③LPの改修でCVRが約5倍に
リスティング広告の費用
リスティング広告に取り組む際に、発生する費用に関する最低限の知識を備えておくことが大切です。
リスティング広告を初めて利用する広告主が押さえておきたい、費用に関する重要項目は以下の2つです。
- 広告費用の算出方法
- 平均月額予算と費用相場
無駄な出費や機会損失を回避しながら、リスティング広告を巧みに活用してビジネス目標達成を目指しましょう。
広告費用の算出方法
リスティング広告の費用を算出するには、以下の計算式が活用できます。
目標CPA×目標CV数=必要予算
例えば、目標CPA10000円で目標CV数が20件の場合に必要な広告予算は、200,000円ということになります。リスティング広告を出稿する際には、まず目的を再確認し、それに基づいて予算を設定するようにしましょう。
ただし、リスティング広告の目的は、予算をすべて使い切るのではなく最小限の費用で成果を上げることにあります。そのため、「撤退ライン」も設定しそれを超える場合には広告を一時停止し戦略を見直すことがおすすめです。
平均月額予算と費用相場
リスティング広告の費用相場は、月額数万円から数十万円が一般的とされています。
ただし、リスティング広告の費用はクリック課金制であり、入札単価やクリック数により変動しやすいのが特徴です。
また、広告主のビジネス規模により投入できる予算も大きく異なり、目安にすべき費用相場を定義するのは容易ではありません。あくまでリスティング広告の利用目的や広告主の原資を踏まえて、予算を設定すべきです。
予算は適時見直せるため、広告効果が想定以上に上がり予算を超過する場合には、予算上限を上方修正するなど柔軟に対処しましょう。
リスティング広告の費用や相場を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
リスティング広告の始め方(Google広告)
Google広告でリスティング広告を始めるには、さまざまな設定を実施する必要があります。
必要な作業手順は4つに構成されます。
- Googleアカウントを作成
- Google広告のサイトから今すぐ開始をクリック
- キャンペーンを作成
- 支払いの詳細設定
アカウントの作成から配信に必要な手続きまでを順番に確認してみましょう。
1.Googleアカウントを作成
Google広告を出稿するには、Googleアカウントが必要になるため、まずはアカウントを作成します。Googleアカウント作成ページの右上にある「アカウントを作成」ボタンを押下し、必要事項を順番に登録していきましょう。
2.Google広告のサイトから今すぐ開始をクリック
2つ目のステップは、Goole広告でのアカウント作成です。
Google広告の公式サイトにアクセスし、「今すぐ開始」ボタンの押下後に表示される「事業内容について」を順番に入力していきます。
- ビジネスの名前
- WEBサイトのURL(選択項目)
- ビジネスの電話番号(選択項目)
- アプリのダウンロードページ(選択項目)
- アカウントのリンク
入力が完了したら、「次へ」をクリックしましょう。
リンクアカウントの画面では、電話番号、YouTubeチャンネル、モバイルアプリなど、必要なアカウントを選択可能です。リンクしたいアカウントを追加しておくとセットアップの時間を短縮できます。
3.キャンペーンを作成
Goolgle広告のアカウント作成が完了したら、次はキャンペーンの作成です。キャンペーンはGoogle広告の管理階層のなかでも、広告予算や各種設定を担う中間層にあたります。
キャンペーンの作成・設定では以下の6点に関して、手続きが必要です。
- 目標の選択
- キャンペーンタイプの選択
- 広告の表示対象となるオーディエンスの定義
- 広告を作成
- 入札戦略の設定
- 予算の設定
順を追って作業内容を確認しましょう。
目標の選択
Google広告のアカウント作成が完了すると、次は広告作成工程の最初のステップ「キャンペーン目標」の選択です。
リスティング広告の場合は、誘導するWEBサイトからの問い合わせや商品・サービスの購入を目的とするケースが大多数です。
例えば、商品・サービスの購入を目的とする場合には、「購入」を選択します。入力完了したら、「続行」を押して次の画面に進みましょう。
キャンペーンタイプを選択
キャンペーンタイプでは、広告のタイプを選択します。
リスティング広告の場合は、Google検索の結果に合わせて広告を表示するタイプの「検索」を選択しましょう。
広告の表示対象となるオーディエンスを定義する
次の「広告の表示対象となるオーディエンスを定義する」の画面では、キーワードや地域、言語、オーディエンスなどを設定します。
キーワードは直接入力だけでなく、自動的にキーワードを取得する機能もあります。例えば、「商品またはサービスを入力する」欄に関連する商品やサービスの名称を入力すると、自動的に関連キーワードが反映されます。
適切なキーワードが思いつかない場合には、自動取得機能を活用し、効率的にキーワード入力を進めましょう。
その他の設定では、リスティング広告でアプローチしたいユーザーに関する情報を設定します。
日本に住んでいる人を対象とする場合は、地域は日本、言語は日本語を選択しましょう。オーディエンスではユーザーに関する細かい属性を設定できますが、後日でも設定できるため、このタイミングで設定しなくても問題ありません。
広告を作成する
広告文の作成では、検索画面に掲載される広告に必要な情報を入力します。
入力すべき項目や内容は以下のとおりです。
入力項目 | 入力内容 | 字数(半角) |
最終ページURL | ユーザーが広告をクリックした際に表示されるウェブページのURL | 15 |
広告見出し | 広告文の最上部に表示する情報 | 30 |
説明文 | 見出しの下に掲載する情報 | 90 |
ユーザーが目にする広告情報のため、自社製品やサービスの特徴を訴求できる内容を記載しましょう。
入札戦略の設定
入札戦略の設定では、キャンペーンの掲載先ネットワークと、キャンペーンで重点的に獲得したい要素に応じて、最適な入札戦略を選択できます。
入札戦略の重点的に獲得したい要素は以下から選択できます。
- コンバージョン
- コンバージョン値
- クリック数
- インプレッションシェア
- その他の指標
リスティング広告ではコンバージョンが推奨されているので、コンバージョンを選択することをおすすめします。目標コンバージョン単価の設定は任意です。
予算の設定
予算の設定では、1日あたりの平均費用などを入力・選択します。
1日あたりの平均費用は、広告主が想定する金額を自由に入力します。後日修正ができる項目のため、様子見の場合には数千円程度での入力が推奨です。
4.お支払いの詳細を入力
プロファイルの種類を個人・組織から選択します。郵便番号、住所、名前などを入力し、クレジットカードの情報を登録して完了です。広告費用の支払いはクレジットカード払いとなるためご注意ください。
すべての入力を完了すると、広告の入稿手続きは完了です。Googleによる審査が1営業以内に無事に完了すれば、配信が開始されます。
Google広告の始め方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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- この資料で分かること
- 広告運用でありがちな失敗~なぜ成果がでないのか?
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リスティング広告の始め方(Yahoo!広告)
Yahoo!広告において、リスティング広告を始める際の手続き内容は、Google広告と同様ですが、Yahoo!広告独自の内容もあります。
必要な作業ステップは大きく4つで構成されています。
- Yahoo! JAPANビジネスIDを取得
- Yahoo!広告アカウントを作成
- 支払情報を入力
- キャンペーンから広告までを作成
円滑に広告配信まで進められるよう、登録・設定作業を順番に進めていきましょう。
1.Yahoo! JAPANビジネスIDを取得
リスティング広告を始めるには、まずYahoo! JAPANビジネスアカウントの作成が必要です。Yahoo! JAPANビジネスアカウントの作成ページに表示されている必要事項をもれなく入力します。
続けて認証情報とパスワードを登録すれば、ビジネスアカウントの作成とビジネスIDの取得が完了します。
画像引用元:Yahoo!広告 お申込
2.Yahoo!広告アカウントを作成
2つ目の作業は、Yahoo!広告アカウントの作成です。
作成には、Yahoo!広告の広告管理ツールにログイン後、必要な情報を設定・登録するために3つのステップを進める必要があります。
- Yahoo!広告アカウントの作成準備
- Yahoo!広告アカウント情報の登録
- 広告主情報の登録
各ステップで必要な手続きや登録内容を押さえましょう。
Yahoo!広告アカウントの作成準備
アカウントを作成するには、アカウント作成画面に進む必要があります。
リスティング広告の場合、広告管理ツール上に表示されている「検索広告」をクリックし、その直下にある「検索広告アカウント作成」をクリックします。
Yahoo!広告アカウント情報の登録
アカウント作成画面に表示された空欄に必要な情報を入力しましょう。
なお、広告アカウント名は自社で運用する場合と、代理店が運用する場合で名前の入力ルールが異なり、自社運用の場合は以下のように入力する必要があります。
広告アカウント名:【自社】サイト名称/自社名称
また、契約プランに関しても自社運用の場合は、前払い方式だと前金取引自社出稿、あと払い方式だと売掛取引自社出稿を選択します。
広告主情報の登録
Yahoo!広告アカウント作成の最後の手続きは、広告主情報の登録です。
企業名欄は、広告主が企業の場合、企業名を選択もしくは新規に登録します。個人事業主の場合は、屋号や事業主名を登録します。また、担当者名欄には広告主の担当者氏名を入力しましょう。
必要事項をすべて登録完了するとアカウント内容の審査がおこなわれ、審査通過後に確定手続きをおこなうとYahoo!広告が利用できるようになります。
3.支払情報を入力
Yahoo!広告では、銀行口座からの支払いとクレジットカード支払いを選択可能ですが、登録手続きする画面は同じ画面から実施します。
広告管理ツールの画面上にある「料金」ボタンをクリックして、「入金管理」ボタンを押下後に表示される「明細と資金管理」ページに移動します。
「明細と資金管理」ページで2通りの支払い方法から1つを選択し、必要情報を入力しましょう。なお、クレジットカード払いの場合、Yahoo!ビジネスマネージャーでのクレジットカード登録も必要です。
4.キャンペーンから広告までを作成
Yahoo!広告もGoogle広告同様の階層構造になっており、アカウントの作成・設定が完了したら、キャンペーン以後の作成に取りかかりましょう。
必要な作成ステップは4つあります。
- キャンペーンの作成
- 広告グループの作成
- キーワードの作成
- 広告の作成
Yahoo!広告での作成順番に合わせて、作成・設定作業を進めていくと安心です。
キャンペーンの作成
広告管理ツールでキャンペーン作成を進めます。先ほどリスティング広告用に作成したアカウントの「すべてのキャンペーン」にある「キャンペーン作成」ボタンをクリックします。
次の画面で、キャンペーンタイプ選択画面が表示されたら、以下の3種類から「標準」を選択しましょう。
- 標準
- アプリ訴求
- 動的検索連動型広告
そのあと、キャンペーン設定画面が表示されたら空欄を順次埋めましょう。
設定画面の下にある「保存して広告グループ作成に進む」を押下すると作業完了です。
広告グループの作成
広告グループはキャンペーンは配下の階層であり、広告対象の商品やサービスなどで広告を分ける場合に、必要数だけ作成します。
まず、広告管理ツールの画面上でリスティング広告用のアカウントを選択します。
アカウント内のキャンペーンの下に表示される「広告グループ」に移動し、表示された画面で「広告グループ作成」を押下しましょう。
入札価格は1円~8万円の間の金額を入力が必要ですが、あとから変更可能なため、高額請求に備えて低い金額での仮入力を推奨します。
すべての項目の入力や選択が完了したら、広告グループの作成は終了です。
キーワードの作成
続いて、リスティング広告を表示させるための検索キーワードを作成します。
広告管理ツールでリスティング広告アカウントを選択し、「キーワード」をクリックすると表示される画面の「キーワード作成」ボタンを押下します。下図の画面が表示されたら、1行にキーワード1つを順番に入力しましょう。
なお、最多で100キーワードを登録でき、複数単語を組み合わせたキーワード設定も可能ですが、その際は単語の間にスペースが必要です。
キーワード登録完了後は審査がおこなわれ、結果が判明するまでに3営業日程度かかります。もし、違反が見つかった場合には掲載停止になるため、ガイドに従ったキーワード選択が大切です。
広告の作成
キャンペーン作成の最後は広告作成です。検索結果画面に掲載される広告として表示される情報を設定します。
設定対象は、広告のタイトル・説明文・移動先のWEBページURLで、Google広告の広告作成で登録する内容と同様です。必要事項をすべて登録できたら、作業完了です。
なお、広告作成後、キーワードと同様に審査が3営業日程度かけて実施され、合格すると配信が開始されます。
Yahoo!広告の管理画面の使い方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
リスティング広告を始める際の6つのポイント
リスティング広告の効果を最大化したり、効率的な配信や運用を実現するには、ポイントを押さえるのが重要です。
これから、リスティング広告を始める方が知っておくべきポイントは6つです。
- 目的を明確にした広告施策をおこなう
- 競合他社が出稿していないキーワードを見つける
- 広告の審査基準を理解しておく
- 商標登録されているサービス名を利用しない
- 分析や改善を定期的におこなう
- 広告代理店に依頼するのもおすすめ
無駄なく的確な作業や対応で、リスティング広告の効果を最大限に引き出しましょう。
1.目的を明確にした広告施策をおこなう
リスティング広告を成功させるためには、具体的な目的の定義が重要です。最終的に達成すべき結果を具体化・定量化できると、目的達成に必要な対策を定めやすくなります。
例えば、問い合わせ件数を目的とする場合、目的達成のための指標としてクリック数や広告の表示回数が一定数必要です。
そのため、クリック数や表示回数などを目標値として規定できると、目的が未達の場合に原因のありかが整理しやすくなります。
リスティング広告を始める際には、まず目的を明確にし、それに基づく対策の実行が成功の鍵です。
2.競合他社が出稿していないキーワードを見つける
競合他社が出稿していないキーワードを見つけられると、広告のコスト効率を高めやすくなります。なぜなら、競合が少ないキーワードを選ぶと、入札価格の高騰を回避できるためです。
また、自社商材に直結するキーワードであれば、検索ユーザーは高い関心を持っている可能性が高く、広告からの流入が見込めます。
キーワードの工夫次第で、広告費用を抑えつつも、効率的に想定顧客にアプローチできるのがリスティング広告の特徴です。競合が気付いていないピンポイントなキーワードを見つけ出し、広告のコストパフォーマンスを高めましょう。
3.広告の審査基準を理解しておく
リスティング広告に取り組むうえで、広告の審査基準を理解しておくことは重要です。そもそも、広告は審査に通らないと、配信が開始できません。
例えば、Google広告では、広告文や広告をクリックしたあとのページが規定に違反していないかチェックされます。これらの基準を事前に理解して配信準備すれば、違反の指摘による再作成などの手間をかけずに済みます。
審査に抵触すると広告内容の再作成などの手戻りが発生し、機会損失になりかねません。そのため、出稿する検索媒体の規定を把握してから、広告作成に取りかかりましょう。
Google広告のNGキーワードや表現を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
4.商標登録されているサービス名を利用しない
リスティング広告を作成する際は、商標登録されている名称の利用は差し控えましょう。
理由は、商標権を侵害する可能性があり、法的なトラブルに発展する恐れがあるからです。
例えば、他社が商標登録している名称を無断で自社の広告に取り入れると、広告の取り下げ依頼がくる可能性があります。
よって、他社に関する名称を広告に含めたい場合には、利用の可否を慎重に調査する必要があります。原則として他社に商標登録されている名称を利用せず、法的リスクの回避した安全な広告運用を心がけましょう。
5.分析や改善を定期的におこなう
定期的な分析と改善は、リスティング広告を成功させるために欠かせない行動です。広告の成果は、机上で検討していたとおりに進むとは限りません。
そこで、広告成果を示す表示回数やクリック率を定期的にチェックし、適宜キーワードや広告文を見直す必要があります。
先述のとおり、リスティング広告は即時に広告成果が収集・表示され、分析と改善を進めやすい仕組みです。そのため、十分な成果が上がっていない場合には、広告の状況を分析して改善策を導出し、広告の成果最大化を図りましょう。
6.広告代理店に依頼するのもおすすめ
リスティング広告の作成や運用を広告代理店に任せるのも一考の余地があります。
なぜなら、専門知識や経験を持つプロに任せれば、自社で対応するよりも効率的かつ効果的な広告運用が期待できるためです。
例えば、自社担当者がキーワード選定や広告文の作成、広告の改善などに不慣れな場合、各作業には相当な時間がかかります。
しかし、広告代理店に依頼すると、専門要員による対応で広告配信や運用の効率性が高まります。ただし、業務の丸投げだと自社担当者にリスティング広告に関するノウハウや経験が蓄積されません。
よって、広告代理店に依頼する際には、自社担当者の業務支援や教育を含めてもらうなど、依頼内容の工夫が重要です。
リスティング広告を自社運用する場合と代理店に依頼する場合のメリットやデメリットを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
事業目標から逆算して、リスティング広告のシミュレートを提出します
当社は売上や利益向上を第一主義とした運用を行っており、成果を上げるように伴走させていただきます。一度下記資料をダウンロード頂き当社の事例をみていただければ幸いです。
- この資料で分かること
- 広告運用でありがちな失敗~なぜ成果がでないのか?
- 支援事例①CVRを高めCV1.5倍を実現
- 支援事例②CPAが5分の1に。きめ細かな運用が決め手に
- 支援事例③LPの改修でCVRが約5倍に
まとめ
この記事では、リスティング広告に関する基礎情報や仕組みに加え、メリット・デメリットと主要な検索媒体での始め方を紹介しました。
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。検索結果ページへの広告配信により、特定のキーワードに興味や関心のあるユーザーへ直接的に働きかけられる特徴があります。広告費用はクリックに応じて課金される形態で、少額からでも取り組める広告として、個人事業主から大企業まで幅広く活用されています。
また、初心者でもリスティング広告の肝心なポイントを押さえられると、効率的に広告成果が上げられるのも魅力です。リスティング広告を的確に活用し、ニーズが顕在化しているユーザーをとらえて、ビジネス拡大を図りましょう。
タガタメでは、広告の費用対効果やコンバージョン率の改善などにお困りの方に、デジタル領域の課題に対して最適なプランをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。