デマンドジェネレーションキャンペーンの出稿を考えている方向けに、キャンペーンの特徴やメリット、出稿方法などを解説します。
2024年3月、Google広告のファインドキャンペーンが「デマンドジェネレーションキャンペーン」にアップグレードされました。
GoogleのAIを活用したデマンドジェネレーションキャンペーンは、ブランド認知向上や購買行動促進まで幅広く対応可能なキャンペーンを詳しくご紹介します。
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目次
デマンドジェネレーションキャンペーンとは
デマンドジェネレーションキャンペーンは、ファインドキャンペーンの後継と言われているキャンペーンです。そのため、ファインドキャンペーンにはなかった機能がいくつか追加されています。
ファインドキャンペーンとの違い
ファインドキャンペーンとの違いは下記よりご確認ください。
ファインド | デマンドジェネレーション | |
掲載面 | ・YouTubeホーム
・検索結果 ・Gmail ・Discover |
・YouTubeホーム
・検索結果 ・Gmail ・Discover ・YouTubeショート ・YouTubeインストリーム |
クリエイティブ | ・画像
・商品フィード |
・画像
・商品フィード ・動画 ・プレビュー機能のアップデート ・ABテスト機能 |
入札の最適化指標 | ・コンバージョン数
・目標コンバージョン単価 |
・コンバージョン数
・目標コンバージョン単価 ・クリック数の最大化 |
レポート・計測 | ・通常レポート
・アセットレポート ・コンバージョン経路レポート ・ユニークリーチ ・コンバージョンリフト ・データドリブンアトリビュージョン |
・通常レポート
・アセットレポート ・コンバージョン経路レポート ・ユニークリーチ ・コンバージョンリフト ・データドリブンアトリビュージョン ・コンバージョン経路レポート ・ブランドリフト ・コンバージョンリフト |
オーディエンス | ・Googleオーディエンス
・最適化されたターゲティング |
・Googleオーディエンス
・最適化されたターゲティング ・類似セグメント ・デバイスターゲティング |
デマンドジェネレーションキャンペーンの特徴
デマンドジェネレーションキャンペーンの特徴は、下記3つです。
- 広告の種類
- ターゲティング
- 入札戦略
それぞれ解説します。
広告の種類
このキャンペーンでは、下記3つの種類の広告が利用可能です。
- 画像
- 動画
- カルーセル
静止画や動画などのコンテンツがメインで、ユーザーへ視覚的にアプローチできます。
ターゲティング
このキャンペーンでは、下記ターゲティングを利用できます。
- カスタムオーディエンス
- カスタムセグメント
- アフィニティセグメント
- 購買意欲の強いセグメント
- ライフイベント
- 詳しいユーザー属性
- デバイスターゲティング
- 類似セグメント
特に、Google広告のディスプレイキャンペーンで提供が終了した「類似セグメント」機能を利用できるのはユーザーにとって大きな魅力といえます。
入札戦略
このキャンペーンで利用可能な入札戦略は下記3つです。
- 目標コンバージョン単価
- コンバージョン数の最大化
- クリック数の最大化
3つのなかでも「クリック数の最大化」はアップグレード後に追加された機能です。
クリック数の最大化は、GoogleのAIがあらかじめ設定した予算内で入札単価を自動最適化し、可能な限り多くのクリック数獲得が見込めます。
デマンドジェネレーションキャンペーンのメリット
デマンドジェネレーションキャンペーンは、次の4つのメリットがあります。
- 新規ユーザーへアプローチができる
- 広告の費用対効果が期待できる
- 認知拡大に期待ができる
- 簡単にYouTubeのショート動画に広告配信ができる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
新規ユーザーへアプローチができる
1つ目は、新規ユーザーへアプローチができることです。
このキャンペーンは類似セグメントの利用が可能で、既存ユーザーと類似した興味やニーズを持つ新規ユーザーに効果的なリーチが期待できます。
広告の費用対効果が期待できる
2つ目は、広告の費用対効果が期待できることです。
このキャンペーンは2024年3月に完全アップグレードしたサービスのため、効果的な方法や勝ちパターンが定着していない状況です。
そのため、競合他社よりも早く利用することで、先行利益者として大きな利益を得られるでしょう。
認知拡大に期待ができる
3つ目は、認知拡大が期待できることです。
このキャンペーンはクリック数の最大化機能が利用できるため、入札単価の調整を効率的かつ効果的におこなえます。
また、YouTubeショートやインストリーム広告の動画クリエイティブも活用できるので、ユーザーの興味や関心に応じた広告配信も増やせるでしょう。
簡単にYouTubeのショート動画に広告配信ができる
4つ目は、簡単にYouTubeのショート動画に広告配信ができることです。
これまでYouTubeショート動画広告を配信する際は、「動画アクションキャンペーン」、「アプリキャンペーン」、「P-MAXキャンペーン」のいずれかを選択する必要がありました。
しかし、デマンドジェネレーションキャンペーンはGoogleの規約に沿っていれば商品に関係なくYouTubeショートに広告を配信できます。
また、YouTubeショートは動画だけでなく画像配信もできるので、動画編集のスキルがなくても簡単に取りかかれます。
デマンドジェネレーションキャンペーンのデメリット
デマンドジェネレーションキャンペーンを利用するデメリットは下記3つです。
- 広告費用が増加する可能性がある
- 成功の難易度が高く成果につながりにくい
- クリエイティブの制作とリソースが必要不可欠
それぞれ解説します。
広告費用が増加する可能性がある
1つ目は、広告費用が増加する可能性があることです。
このキャンペーンは静止画や動画を組み合わせて配信できるのが特徴です。
しかし、クオリティの高いクリエイティブを制作したり、広範囲のプラットフォームに配信したりすると、広告費が膨らんでしまうこともあります。
特に、動画配信は多くの広告費が必要になるため、十分な予算を確保したうえで開始するようにしましょう。
※関連記事: リスティング広告の費用の決め方とは?効果な方法や予算相場を解説
成功の難易度が高く成果につながりにくい
2つ目は、成功の難易度が高く成果につながりにくいことです。
このキャンペーンはまだ新しいサービスのため、成功の難易度が高いことを考慮する必要があります。
特に、ターゲティングやクリエイティブ作成に広告の成果が影響されやすいため、その他の広告戦略を同時進行しておきましょう。
クリエイティブの制作とリソースが必要不可欠
3つ目は、クリエイティブの制作とリソースが必要不可欠なことです。
このキャンペーンはクリエイティブがメインのキャンペーンです。
そのため、画像や動画の見せ方、テキストの訴求内容、配置、サイズなど、さまざまなクリエイティブパターンを作成してテストする必要があります。
また、クリエイティブ作成のリソース確保もしっかりおこない、余裕を持ってクリエイティブ制作を進めましょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンの出稿方法
デマンドジェネレーションキャンペーンの出稿方法は以下のとおりです。
- キャンペーンを作成する
- キャンペーンの目標を選択する
- キャンペーンを設定する
- 広告グループを作成する
- 広告を作成する
- 広告審査後、配信開始
1.キャンペーンを作成する
Google広告の管理画面で「新しいキャンペーン」をクリックします。
2.キャンペーンの目標を選択する
リストから「キャンペーン目標」を選択してください。
キャンペーンタイプ画面で「デマンドジェネレーション」を選択します。
3.キャンペーンを設定する
キャンペーンの目標は「コンバージョン」、「クリック数」、「コンバージョン値」から選択できます。
「コンバージョン値」を選択した場合は、コンバージョン目標、目標コンバージョン単価、予算、開始日などを設定します。
続いて、「地域と言語」や「デバイス」などを設定します。
「キャンペーン単位で地域と言語のターゲティングを有効にする」をチェックすると地域と言語項目が表示されます。
デマンドジェネレーションキャンペーンでは、キャンペーン単位でデバイスターゲティングの指定が可能です。
デバイス指定することで、ターゲットを絞ったリーチができるようになります。
広告のスケジュール設定が必要であれば、「広告のスケジュール」をクリックして指定しましょう。
トラッキングテンプレートを設定したい場合は、「キャンペーンのURLオプション」から設定してください。
4.広告グループを作成する
広告グループへ進み、広告グループ名を設定します。
広告グループ名を入力したら、オーディエンス設定に進みます。
「オーディエンスを追加」をクリックしたあと、すでに設定しているオーディエンスがあれば選択画面から選択してください。新しいオーディエンスを設定する場合は「新しいオーディエンス」をクリックします。
設定可能なオーディエンスは下記6つがあります。
- カスタムセグメント
- 広告主様のデータ
- 類似セグメント
- 興味 / 関心と詳しいユーザー属性
- ユーザー属性
- 除外
オーディエンス名は任意のものを指定してください。
5.広告を作成する
広告を作成します。
左側に設定入力箇所があるので、デマンドジェネレーションキャンペーンの入稿規定を参考にしながら見出しや画像を設定しましょう。
右側のプレビュー画面でおかしな表示がないかを確認しながら作業しましょう。
6.広告審査後、配信開始
広告の入稿後に審査が始まります。審査が終了すると、キャンペーンの開始となります。
Google広告の機能をうまく使いこなせていますか?
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まとめ
デマンドジェネレーションキャンペーンの特徴やメリット、出稿方法などを解説しました。デマンドジェネレーションキャンペーンは、より多くのリーチや顧客獲得が見込める可能性を秘めています。
Googleが注力している広告プロダクトでもあるので、新たな広告運用の一手を打ちたい方はぜひ導入を検討してみてください。