世界のユーザー数2,000万を超えるスマートニュース(SmartNews)広告。アプリ内に広告を出稿することで、新たなユーザー層を獲得できると注目され、ビジネスパーソンにも多く利用されています。本記事では、そのスマートニュース広告の特徴や魅力を解説していきます。
また、スマートニュース広告の仕組みや始め方も丁寧に説明しますので、これからスマートニュース広告の出稿を検討している方にもおすすめの内容となるでしょう。
目次
スマートニュース(SmartNews)広告とは
スマートニュース(SmartNews)広告とは、大手メディアなどのニュースを掲載している「スマートニュース(SmartNews)」というアプリケーションから配信できる広告です。
スマートニュースは2019年10月末時点で、日米合算5,000万以上のダウンロードを誇る人気アプリケーションとなっています。提携媒体数は3,000以上、記事数も日本で1番多いと言われているため、Google Play Storeで5点満点中3.9点、App Storeで4.3点の高評価を得ています。
スマートニュース広告の特徴
マーケティング業界で注目されているスマートニュース広告ですが、スマートニュース広告が多くの企業で利用されるのは、スマートニュース自体に魅力があるからです。スマートニュース広告を深堀りするためにも、まずはスマートニュースの特徴をしっかり理解しておきましょう。
スマートニュースは他の主要アプリケーションと比較して、下記3点が優れています。
- ユーザーの利用頻度が高い
- ユーザーの時間占有率が高い
- ユーザー層が幅広い
それぞれ解説します。
ユーザーの利用頻度が高い
スマートニュースは日本でもトップクラスの人気を誇るアプリのため、ユーザーの「利用頻度が高い」のが特徴です。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
上記データはAndroidユーザーの月間訪問頻度ですが、月に21回以上訪問しているユーザーが49.6%を占めており、世界でも圧倒的な人気を誇るTwitterやInstagramなどのSNSを上回っているのがわかります。
ユーザーの時間占有率が高い
スマートニュースは、ユーザーの利用頻度が高いことから「時間占有率が高い」のも大きな特徴となっています。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
上記はAndroidの主要アプリの総利用時間シェアとなっています。
スマートニュースはニュース媒体のアプリなので、夕方から夜にかけての利用時間は比較的短いですが、総合的には人気アプリのYoutubeと同じくらい利用されています。
ユーザー層が幅広い
スマートニュースは、他の主要アプリケーションと違って「幅広いユーザー層」に利用されているのが大きな特徴です。多くのアプリケーションは利用する目的によって年齢層が偏る傾向にあります。
しかし、スマートニュースのユーザー層は、20代以下の学生から社会人まで幅広く利用されています。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
また、スマートニュースユーザーを年代別に分けた結果、男性と女性の利用率がほぼ半々となっています。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
以上のことから、スマートニュースはユーザーの年齢だけでなく、性別にも偏りが少ないので、広告配信をしやすいアプリケーションと判断ができるでしょう。
スマートニュース広告の種類
スマートニュース広告には、2種類の出稿タイプがあります。
- 運用型
- 予約型
それぞれの広告タイプを具体的に解説します。
運用型
スマートニュース広告の運用型(SmartNews Standard Ads)は、スマートニュースの記事一覧画面にコンテンツのように配信できる広告です。
運用型の広告は、「静止画」と「動画」の2種類のメニューから選択できます。
- 静止画:バナー画像単体、または複数のスライドを利用するカルーセル
- 動画:1分以内の動画広告を配信(サイズは16:9)
クリック単価は1クリックあたり1円からとなっているので、予算に応じた広告配信をしたい方にはおすすめです。
予約型
スマートニュース広告の予約型(Cover StoryとPremium Ads)は、起動画面や各種チャンネルのトップの大きな枠に配信できる広告です。
予約型広告も運用型同様、「静止画」と「動画」のメニュー選択が可能です。
また、予約型広告には1日のみの配信「1Dayメニュー」と、1週間配信できる「Weeklyメニュー」の2種類があります。ユーザーの目につきやすい位置に広告を配信できる予約型ですが、運用型よりも費用は高額です。1番最安のメニューでも200万円となっているので、予算に余裕がある、または短期間で認知の向上が狙える方にはおすすめの広告タイプとなっています。
スマートニュース広告のメリット
アプリケーションユーザーの多いスマートニュースですが、広告配信をすることで広告主にどのようなメリットがあるのかを解説します。
利用目的によってさまざまなメリットがありますが、主に下記3つが大きな強みとなっています。
- 閲覧される可能性が高い
- 低予算で広告出稿ができる
- 細かいターゲティングが可能
それぞれ解説します。
閲覧される可能性が高い
スマートニュースを閲覧しているユーザーは、日常の情報収集を目的に利用しており、そのユーザーの半分以上はビジネスマンが占めています。
そのため、通勤時間帯などに合わせて需要の高いクリエイティブな広告を配信できれば、広告であってもクリックされる可能性が高くなるでしょう。
低予算で広告出稿ができる
スマートニュース広告は、運用型広告であれば1円から広告配信ができるので、低予算で効果を出したい方にはおすすめの広告です。他媒体と比較しても、スマートニュース広告は低いクリック単価で配信できるので、他社の掲載条件を再確認してどちらにメリットがあるか検討してみるとよいでしょう。
細かいターゲティングが可能
スマートニュース広告は、他社の運用型広告と引けを取らない詳細なターゲティングが可能です。そのなかでも、記事のジャンルごとにターゲティングができるのはとても大きなメリットといえるでしょう。ターゲティングの詳細は後述するので、利用する予定のある方は参考にしてください。
スマートニュース広告出稿に適するケース
ここでは、スマートニュース広告出稿に適する3つのケースをご紹介します。
- CVが取れている記事LPがある
- 対象がビジネスパーソン向け
- 規のユーザー層を獲得したい
CVが取れている記事LPがある
読み物型の記事LPはメディアとの相性がよいため、ユーザーに自然と受け入れやすく、読まれやすいです。そのため、CVが取れているLP記事をスマートニュース広告に掲載することで、商品やサービスに対する共感を得やすくなります。
対象がビジネスパーソン向け
ビジネスパーソンの顧客層を獲得したい方にとって、スマートニュース広告はうってつけの媒体です。その大きな理由は、スマートニュースのユーザーの半分以上が20代〜50代のビジネスパーソンだからです。
そのため、ビジネスパーソンの通勤・終業時間、休み時間などに合わせて広告を配信すれば、より効率的に成果をえられるでしょう。
新規のユーザー層を獲得したい
スマートニュース広告では、機械学習により、ユーザー行動などをもとに AI が注目度の高いコンテンツを抽出し、ユーザーに適した広告を配信する仕組みになっています。既存顧客とは異なる新規のユーザー層を獲得したい方には大きな効果が期待できるでしょう。
スマートニュース広告が表示される場所
スマートニュース広告が表示される場所は、以下4箇所となっています。
- ニュースフィード
- 記事内
- 起動画面
- チャンネルトップ
それぞれ解説します。
ニュースフィード(運用型)
ニュースフィードの広告は運用型から配信可能です。
参考元:
ニュースフィードで表示されている記事は、見た目がニュースのように見えるため、クリエイティブに興味を持ったユーザーにクリックされやすいのが特徴となっています。>
記事内(運用型)
記事内の広告配信も運用型から可能です。
参考元:
記事内の広告は、文中、または記事下に表示される2パターンがあります。
起動画面(予約型)
予約型のメニューで「Cover Story」を選択すると、スマートニュースアプリの起動時に広告が全画面で表示されます。
参考元:
起動画面は全ユーザーが目にするので、クリエイティブな広告が配信できれば多くのユーザーに強いインパクトを与えられるでしょう。配信タイプは、バナーか動画となっています。
チャンネルトップ(予約型)
予約型のメニューでは、各チャンネルトップに広告を配信できます。
各チャンネルに絞って配信、または全ユーザーが目にするトップチャンネルにも配信可能です。配信タイプはバナーか動画となっており、「1日限定」または「1週間」配信できます。
スマートニュース広告で選択できる広告形式
スマートニュース広告は、以下3つの広告形式で配信をします。
- バナー
- カルーセル
- 動画
各形式の特徴について解説します。
バナー
バナー広告は、ニュースフィードや記事内に掲載されます。テキストと組み合わせて記事のように表示したり、上記のように横長の画像形式で表示できるパターンもあります。
カルーセル
カルーセルは、複数の画像を横にスライドさせるタイプの広告です。横にスライドしたくなるようなストーリー性を持つ広告を作成すると、クリックされやすくなります。
動画
動画広告は画像よりも情報量が多いため、商品やサービスの魅力を伝えやすいのが特徴です。ユーザーがタップしない限り動画広告は無音再生となるので、無音でも内容が伝わる工夫をするのが重要です。
スマートニュース広告のターゲティング
ここでは、スマートニュース広告のターゲティングについて解説をします。
設定可能なターゲティング
スマートニュース広告が設定できるターゲティングは、下記を参照してください。
参考元:smartNews Ads| MEDIA GUIDE
スマートニュース広告は、他媒体と同じように詳細なターゲティングができるだけでなく、予約型であれば記事ジャンルによってターゲティングできるのが大きな魅力となっています
設定可能なオーディエンス
設定可能なオーディエンスには、下記7つの項目から選択をして定義が可能です。
- アプリ
- ウェブサイト
- 記事キーワード
- 広告実績
- 興味・感心
- 類似
- 総合
上記のように、スマートニュース広告では多彩なオーディエンス作成によるターゲティング配信ができます。
そのなかでも特徴的なのは、「記事キーワード」です。自社サービスに関連するキーワードを指定しておくことで、そのキーワードが含まれる記事に合わせて自社サービスを知ってもらう機会にもつながります。
スマートニュース広告の費用
さまざまなメリットがあるスマートニュース広告ですが、掲載費用はどうなっているのかも解説します。
運用型の課金方式は2種類
運用型の課金タイプには、下記2種類があります。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
最低出稿金額はなく、1円からでも配信可能となっています。
CPC(クリック型課金)
CPCは、広告がクリックされると料金が発生する課金方式です。
例えば、CPCを100円に設定して10回クリックされると広告費用は1,000円となります。
CPM(広告表示課金)
CPMは、広告が表示されるたびに料金が発生する課金方式です。課金形態は1,000インプレッションごとに換算される仕組みとなっています。
例えば、CPMを1,000円と設定をして、インプレッションが500だった場合の広告費用は500円となります。
予算型は定額制
予約型は、配信期間やインプレッションが保障される定額制となっており、最低出稿額は配信枠によって異なります。詳細は、下記表からご確認ください。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
スマートニュース広告の設定方法
スマートニュース広告の特徴や魅力を理解したところで、次は入稿までの手順を解説します。
スマートニュース広告を出稿するまでの手順は、以下7つとなっています。
- スマートニュース広告アカウントの作成
- 広告キャンペーンの目的の設定
- ターゲティングの設定
- 予算と入札方法の設定
- クリエイティブの種類と配信面の設定
- 広告に使用するクリエイティブの登録
- 審査申請
1.スマートニュース広告アカウントの作成
スマートニュース広告出稿にはアカウントが必要なので、アカウントの作成方法から解説します。
アカウント作成時には、下記内容を入力する必要があります。
- 広告主の情報(正式名称や誘導するLPのサイト)
- 訴求予定の商材情報(商材名やカテゴリ)
- キャンペーン対象確認
- 訴求情報(誘導先や商材概要のURL)
- 管理画面ユーザーID
- 会社情報や操作権限に関する同意
- 申し込みに関する連絡先
上記を入力後、申し込みから3日以内に出稿用のアカウントが発行されます。
2.広告キャンペーンの目的の設定
アカウント作成が完了したら、キャンペーン目的を設定します。
広告設定>キャンペーン設定>新規キャンペーンボタンより、「キャンペーンの目的」を選択します。
キャンペーンの目的には以下3つの項目があるので、目的に合うものを選択しましょう。
- App Installations(アプリインストール獲得)
- App Engagement(アプリのエンゲージメント獲得)
- Website Conversions(WEBサイト経由のCV獲得)
3.ターゲティングの設定
目的が設定できたら、配信デバイスを選択して、ターゲティングを設定していきます。ターゲティングについては、前述の「設定可能なターゲティング」をご参考ください。
4.予算と入札方法の設定
ターゲティング設定後は、予算と入札方法を設定します。予算には「通算」と「日額」、入札方法には「自動入札」と「手動入札」が選択できます。
これら以外に、「掲載期間」や「配信タイプ」なども選択可能です。
5.クリエイティブの種類と配信面の設定
予算と入札方法を入力したら、クリエイティブの「種類」と「配信面」を設定しましょう。キャンペーンごとにクリエイティブの種類を設定するので、キャンペーンに適したものを登録してください。
6.広告に使用するクリエイティブの登録
キャンペーン情報を入力したら、広告設定>クリエイティブ作成より、実際に使用するクリエイティブ(テキスト・画像・動画)を登録します。
参考元:
上記はバナー広告の登録画面ですが、後述する「スマートニュース広告の入稿規定」に沿って項目を入力してください。
7.審査申請
クリエイティブ登録後は審査申請をおこないましょう。申請してから3営業日かかるので、余裕を持った入稿をおすすめします。
スマートニュース広告の入稿規定
ここでは、スマートニュース広告の入稿規定について解説します。
広告の種類によって規定が異なりますので、下記4つのタイプをそれぞれ紹介します。
- Standard Ads/Standard Video Ads
- カルーセル広告フォーマット
- Premium Video Ads
- Premium Display Ads>
Standard Ads/Standard Video Ades
Standard Ads、Standard Video Adsの入稿規定は、以下となっています。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
入稿素材の静止画・動画どちらの場合も、テキスト2種類、広告主体名者、URLが必要となります。
カルーセル広告フォーマット
カルーセル広告フォーマットの入稿で用意するものは、以下4点です。
- バナーセット
- テキスト
- 広告主体者名
- 遷移先
入稿規定は、下記を参照ください。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
Premium Video Ads
Premium Video Adsは、動画、止画、広告主体者名、URLの4点が必要となります。
下記規定内容となっております。
参考元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
Premium Display Ads
Premium Display Adsの入稿には、バナー、テキスト、広告主体者名、URLの4点が必要です。
入稿規定は、下記を参照ください。
引用元:SmartNews Ads| MEDIA GUIDE
(公式資料28ページの引用としていますが、必要があれば画像の差し替えをお願いします)
スマートニュース広告の運用のポイント
ここまでの内容を把握できれば、スマートニュース広告の出稿は問題なくできるでしょう。ただし、広告をうまく運用するにはコツが必要となるので、そちらも解説しておきます。
スマートニュース広告にはさまざまな運用テクニックがありますが、主におこなって頂きたいのは以下4点です。
- 導先はコンテンツ型のページにする
- ニュース記事になじむ画像と見出しにする
- 使用するクリエイティブは定期的に変更する
- アカウント構成はシンプルにする
それぞれ解説します。
誘導先はコンテンツ型のページにする
ユーザーを広告へ誘導する際は、コンテンツ型ページがおすすめです。スマートニュース広告はニュース記事と並列して表示される広告なので、コンテンツ型でないページが表示されるとユーザーは違和感を感じ、離脱してしまう可能性があります。この違和感をできるだけ減らすためにも、誘導先はコンテンツ型ページにしておきましょう。
ニュース記事になじむ画像と見出しにする
前述のように、ユーザーに違和感を与えると離脱される可能性が高くなるので、いかにも広告とわかるクリエイティブを配信するのはできるだけ控えましょう。ニュース記事に自然となじむよう画像や見出しを工夫して作成することが、アクションにつながる秘訣となります。
使用するクリエイティブは定期的に変更する
広告として利用するクリエイティブは定期的に変更するのがおすすめです。その理由は、長期間同じクリエイティブを配信していると、ユーザーに飽きられてしまう可能性があるからです。管理画面でフリークエンシーが確認できるので、フリークエンシーに応じて定期的な変更をおこなってください。
アカウント構成はシンプルにする
スマートニュース広告のアカウント構成はシンプルにしましょう。キャンペーンを細分化し過ぎると、機械学習に必要なデータが集まりづらく、精度が下がってしまう可能性があります。もちろん、クリエイティブごとにキャンペーンを分けなければいけないものもあります。
しかし、WEBサイトへ誘導する広告であれば、デバイス次第でリンク先やプロモーション内容を分ける手間が不要となります。機械学習の精度を最大限に活用するためにも、キャンペーンがまとめられないかを意識して出稿してみましょう。
まとめ
多くのビジネスパーソンから注目を浴びている、スマートニュース広告の特徴や魅力について解説をしました。スマートニュース広告は、圧倒的なユーザー数や幅広いユーザー層へ配信できるメリットがあるので、広告配信をすれば閲覧される可能性が高い媒体です。
また、他の媒体にも引けを取らない予算設定やターゲティングも可能なので、費用対効果が高い広告ともいえるでしょう。これからスマートニュース広告を利用する方は、本記事の内容を参考にして頂き、大きな成果を得て頂ければ幸いです。