国内最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」に広告を掲載できるYahoo!広告は、多くの企業のマーケティング施策の一つとして活用されています。
この記事では、Yahoo!広告の基本から課金形態、ターゲティングの種類、活用シーンまで詳しく解説します。自社に合った最適な広告活用を目指しましょう。
※関連記事:Google広告の始め方はこちらから運用方法や特徴を簡単解説しています。
Yahoo!広告とは?
はじめにYahoo!広告は、国内最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」に広告を掲載できるサービスです。Yahoo!広告には、運用型と予約型の2種類があります。
運用型は以前から提供されてきたサービスですが、予約型が正式に発売を開始したのは2021年1月からです。そのため、Yahoo!広告を検討するときに迷ってしまう人もいるかもしれません。
ここでは、Yahoo!広告の基本ともいえる運用型と予約型について、それぞれの特徴を紹介していきます。
Yahoo!広告(運用型)
まず運用型とは、Yahoo!ニュースなどYahoo!JAPANが提携する主要サイトに動画やバナーとして表示する広告です。ただ掲載するのではなく、サイトへの誘導や動画再生など目的に応じた運用ができます。次に運用型の特徴としてあげられるのは、ターゲットを絞りながら掲載できることです。性別や年齢はもちろん。他には購買意向や興味、関心、ライフイベント、さらにサイトへのリピーターに向けた配信など、さまざまなターゲティングを可能にします。
そして、予算にも柔軟性があるのが特徴の一つです。まず、少額の予算から設定できるうえに、広告停止と再開時期も設定できます。そして、広告を停止している間の費用は発生しません。そのため、無駄なコストをかけずに確実に自社のWEBサイトを見てほしいときには向いているプランです。
Yahoo!広告(予約型)
次に予約型は、新たに提供されるようになったYahoo!広告サービスです。Yahoo!ニュースのような提携サイトに表示できる点は運用型と同じです。ですが、ファーストビュー占有面積を大きく取れるという違いがあります。そして、誰もが目にしやすい位置に大きく広告を掲載できます。そのため、短期間で認知度を上げたいときに有効な広告です。さらに、目を引くようなデザインや特殊な演出のタイアップサイトの制作ができる点も予約型の特徴です。
そして、ターゲティングも性別や年齢層はもちろん、曜日や時間帯、地域などを設定して配信できます。多彩な料金体制とプランが選べるのも予約型の特徴です。さらには、デバイスごとにさまざまなプランが用意されており、その中から自由に選べます。料金を含めた商品内容はあらためてめて紹介しますが、ターゲットと期間を絞ってアピールしたいときに向いているYahoo!広告です。
参照元:広告とは【検索広告】 – Yahoo!広告ヘルプ –
Yahoo!広告の特徴
ここでは、Yahoo!広告が掲載される場所、リスティング広告やディスプレイ広告の概要についてそれぞれ解説します。
広告掲載される場所
まず広告が掲載される場所は、Yahoo!広告のどのサービスを利用するかで変わってきます。また、掲載する場所によっても得られる効果は違いがあります。そのため、目的に応じて選ぶといいでしょう。ただし、いずれの場合もユーザーの目につきやすい場所に掲載される点は共通しています。Yahoo!広告のほとんどは画面の上部に掲載されます。
検索広告(リスティング広告)
検索広告とは、ユーザーが検索したときに上位に表示される文字広告のことです。リスティング広告という呼び方もされているものです。こちらは、検索キーワードに関連性のあるWEBページを上位に掲載させることができます。検索広告は端の部分に「広告」と表示されます。そのため、見分けがつきやすいのが特徴です。検索広告で表示できる内容は、サイト名と3?5行程度の簡単な説明文。さらにユーザーが閲覧する可能性が高いページや問い合わせ先などがあげられます。検索広告は、自社のWEBサイトに効果的に誘導したいときに適したYahoo!広告といえます。
そして検索広告は、実際に得られた成果に対して広告料金が発生します。成果とは、ユーザーが広告をクリックして広告主のWEBサイトに遷移することを指します。しかし、ただ掲載されるだけで料金が発生するわけではありません。そのため、無駄なく利用できる点も特徴です。実際に広告を掲載する前には丁寧なカウンセリングがおこなわれます。そして、設定に関しては代行サービスの利用もできます。
ディスプレイ広告
続いてディスプレイ広告とは、動画や画像を添えて掲載できるYahoo!広告です。まず掲載できるのは広告掲載枠のあるWEBサイト、もしくはYahoo!JAPANのトップページなどで、効果的にユーザーにアピールできます。
検索広告のようにキーワードに関連して表示させる広告と違い、時間帯や性別、年代などのターゲットを絞って配信できるのが特徴の一つです。例えば、Yahoo!ニュースに掲載する場合、ニュース記事に並べて画像や動画つきの広告を掲載できます。そのため、ユーザーの目にとまりやすくなります。
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Yahoo!広告の課金形態
Yahoo!広告の課金形態は、運用型の場合は「CPC課金」、予約型の場合は主に「vCPM」です。
では、それぞれの特徴を解説します。
Yahoo!広告(運用型)はCPC課金
まず運用型のYahoo!広告の場合、料金は「CPC課金」です。運用型とは、ユーザーがクリックして初めて料金が発生するものです。そのため、成果が出た分しか料金は発生しません。Yahoo!広告を検討している人のなかには、できるだけ広告料を抑えたいという人は多いでしょう。1つの掲載に対して料金が発生しても、それに見合う効果が必ず得られるとは限りません。その点、運用型はユーザーがクリックし、広告主のWEBサイトに遷移されて初めて料金が発生します。よって、無駄のない広告掲載が可能です。
また、実際の広告料金は、あらかじめ1日あたりの予算を決めて運用ができます。広告主の予算に応じて運用できるため、掲載してからコストで頭を悩ませる心配もありません。ただし、だからといって予算設定を低めに抑えすぎても効果が十分に出せないこともあります。まずは目標を決め、予算オーバーを抑えつつ適切な予算決定がポイントです。
Yahoo!広告(予約型)は主にvCPM
次に、予約型の課金形態は主にvCPMです。広告コストは1000回表示ごとに発生します。Yahoo!広告では掲載期間や場所、表示回数を選び、該当する広告商品を申し込めます。
主な予約型商品は以下の通りです。
種類 | 概要 |
ブランドパネル SP (500万円~) |
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ブランドパネルSP(市区郡) (30万円~) |
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ブランドパネルSP (時間帯ジャック) |
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ブランドパネルPC (500万円~) |
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ブランドパネルPC(市区郡)(20万円~) |
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予約型は柔軟性が高く、目的に応じた広告掲載が可能です。Yahoo! JAPANパソコン版には1000万円~、2000万円~のプランもあり、予算に応じた選択ができます。
コスト配分次第で効果が変わるため、商材に合わせたターゲティングが重要です。初めは低価格プランを選び、余裕ができたらランクアップするのも有効な方法です。
≫関連記事:リスティング広告の費用の決め方とは?効果な方法や予算相場を解説
Yahoo!広告のターゲティング種類
さて、ここではYahoo!広告の検索広告とディスプレイ広告のターゲティングについて、それぞれ解説します。
検索広告のターゲティング
検索広告のターゲティングの種類は以下のとおりです。
- サイトリターゲティング
- デバイスターゲティング
- 地域ターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
では、それぞれ概要を解説します。
サイトリターゲティング
サイトターゲティングとは、過去にサイトを訪れたユーザーを対象に、そのコンテンツに関連する広告を表示する手法です。一度アクセスしたユーザーをリストとしてデータを蓄積し、その中から自社サイトに関心を示した層に向けて、より効果的に広告を配信できる仕組みとなっています。
サイトリターゲティングを活用することで、既に関心を持っている相手に再度アプローチできます。そのため、成約や売上につながりやすくなります。また、購入を迷っているユーザーに対しても再度商品やサービスを思い出し、購買意欲の後押しにつながります。
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングは、デバイスごと(パソコン・スマートフォン・タブレット)に入札価格を調整することで、広告配信の対象となるデバイスを絞り込むことができる機能です。
特定のデバイスでコンバージョンが高い場合にとても効果的です。特にスマートフォンアプリの広告などは、スマートフォンやタブレットに絞って配信することで高い成果が期待できます。
また、特定のデバイスへの配信を完全に停止したい場合は、入札調整率を100%引き下げることで除外もできます。
地域ターゲティング
地域ターゲティングは、特定のエリアを指定することで、その地域にいるユーザーや、その地域に関心を示しているユーザーに広告を配信できる機能です。また、配信したくない地域を除外設定することも可能です。
ユーザーの現在地や、検索キーワードに含まれる地域情報をもとに判定され、「北海道」をターゲットとして設定した場合、北海道からアクセスしている人や、「北海道旅行」「札幌 グルメ」などの検索をしたユーザーに向けて広告が表示されます。
地域ターゲティングを活用することで、自社の商品やサービスと関連性の高いエリアに絞って、商品やサービスに興味を持つ可能性の高いユーザーに効果的にアプローチできます。
曜日・時間帯ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティングは、特定の曜日や時間帯を指定して広告配信をおこなえる機能です。なお、この設定は日本時間を基準として適用される点に注意が必要です。
自社の商品やサービスに適したタイミングに絞って広告を表示できるため、無駄な配信を減らし、効率的に成果を高めることが可能です。たとえば、ランチタイムのみ飲食店の広告を出したり、週末の午後にレジャー関連サービスを集中配信するなど、ターゲットの行動パターンに合わせた柔軟な運用がおこなえます。
ディスプレイ広告のターゲティング
ディスプレイ広告のターゲティングの種類は以下のとおりです。
- 性別ターゲティング
- 年齢ターゲティング
- 地域ターゲティング
- デバイスターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
- オーディエンスリストターゲティング
- プレイスメントターゲティング
- サイトカテゴリターゲティング※
※サイトカテゴリターゲティングは、2025年4月9日(水)にサービス終了予定。参考:LINEヤフー for business(外部サイト)
性別ターゲティング
性別ターゲティングは、広告配信時にユーザーの性別を指定して配信をおこなえる機能です。
設定可能な性別は「男性」「女性」「不明」の3つですが、実際の配信は過去の閲覧履歴や検索行動などから推定されたデータをもとにおこなわれます。そのため、必ずしも指定通りの性別にのみ届くとは限りません。配信結果を定期的に確認し、反応に応じて柔軟に調整しましょう。
年齢ターゲティング
年齢ターゲティングは、ユーザーの年齢層を指定して広告を表示できる機能です。
具体的には、18~19歳、20代前半、30代後半、50代など、あらかじめ用意された年齢グループに基づいて配信されます。また、「70歳以上」や「年齢不明」区分なども選択可能です。ただし、実際に広告が配信される対象は、ユーザーの検索履歴や行動データをもとに推定された情報に基づきます。
地域ターゲティング
地域ターゲティングは、広告配信エリアを自由に設定できる機能です。
都道府県や市区郡レベルでの指定はもちろん、ディスプレイ広告(運用型)では、地図上の特定地点を中心に半径を設定して範囲を絞ることも可能です。これにより、狙いたい地域に効率よく広告を届けることができます。特に店舗型ビジネスでは、店舗周辺に限定して配信することで、実際の来店数アップにもつながる効果が期待できます。
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングは、広告配信先となるデバイスや環境を細かく設定できる機能です。
設定項目としては以下が挙げられます。
- デバイスの種類:パソコン、スマートフォン、タブレット、または全デバイス
- OS:Android、iOS、またはすべてのOS
- OSバージョン(アプリ訴求キャンペーンの場合):例として「iOS 10.0以上」など
- 配信先プラットフォーム:WEBのみ、アプリのみ、または両方対象
これにより、ターゲットに合わせて配信環境の最適化が可能です。
曜日・時間帯ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティングは、広告配信をおこなう曜日や時間帯を細かく設定できる機能です。
例えば、飲食店のデリバリーサービスを宣伝する場合は、ランチタイムや平日の18時~21時に絞って広告を出すことで、より高い効果が期待できます。「土・日、11時~14時」「月~金、18時~21時」など柔軟にスケジュール設定が可能です。ターゲット行動に合わせて配信時間を調整することで、無駄な広告配信を減らし、効率的な運用を実現できます。
オーディエンスリストターゲティング
こちらは、特定の条件でユーザーをリスト化し、それに基づいて広告を配信する手法です。2023年12月から「高度なセグメント」が追加され、より柔軟なターゲティングが可能になりました。
リストには以下の2種類があります。
- 共通オーディエンス:Yahoo!が提供するユーザーデータを利用
- オーディエンス:自社が収集したデータを活用
主なターゲティング種類と特徴
ターゲティング種類 | 特徴・内容 |
興味関心 |
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購買意向 |
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属性・ライフイベント |
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広告アクションユーザー |
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WEBサイト訪問ユーザー(リターゲティング) |
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アプリユーザー |
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Yahoo! Audience Discovery(YAD) |
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高度なセグメント |
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LINE公式アカウント関連 |
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ビジネスマネージャー |
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類似ユーザー |
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組み合わせ(カスタムリスト) |
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プレイスメントターゲティング
プレイスメントターゲティングは、広告を掲載したい特定のWEBサイトを選択して配信できる機能です。あらかじめ用意した「プレイスメントリスト」を活用することで、広告表示先を細かくコントロールすることが可能です。
1つのアカウントにつき、100件までのリストを作成でき、さらに1リストあたり1,000件までのURLを登録できます。そのため、幅広いサイトをターゲットとして広告配信をおこないたい場合でも柔軟に対応できます。
さらに、広告を表示させたくないサイトをあらかじめ除外する「配信除外用リスト」も設定可能です。これにより、ブランドイメージや目的にそぐわないサイトで広告が表示されるリスクを回避し、無駄な広告費を抑えることにもつながります。
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Yahoo!広告がおすすめなシーン
最後に、Yahoo!広告がおすすめなシーンを紹介していきます。Yahoo!広告は、広告主の目的や商材、予算などに合わせて自由に選択できるサービスです。しかし、それでも適切な使い方をすることで、より効果を発揮できます。ここでは、ターゲットや安全性商材のブランディングなど、どのようなシーンで活用するのがよいのか解説していきます。
ターゲットが40代以上
Yahoo!広告に向いているのは、40代以上のユーザーをターゲットにしたい場合です。これは、Yahoo!JAPANの利用者層が40代以上に多いためで、大人をターゲットにした商材の広告を掲載したいときはYahoo!広告の利用が適しています。
40代以上といえば、子育てから解放された層です。収入にも余裕ができている世代でもあり、時間もお金も自由に使える人が多くなります。しかし、親の介護なども必要になってくる世代です。こういった世代に合わせた商材をアピールしたいときは、Yahoo!広告を活用するといいでしょう。
Google広告でリマーケティングが使えない商材の訴求
Google広告でリマーケティングができない商材の訴求にも、Yahoo!広告はおすすめです。リマーケティングとは、WEBサイトを訪問したユーザーを追跡して関心のありそうな広告を表示させることで、見込み客に対してアプローチができます。
もし、Google広告でリマーケティングできない商材の場合は、Yahoo!広告を活用してみるのもいいでしょう。リマーケティングの活用で、さらに商材をアピールする幅が広がります。
安全なサイトで広告配信したい場合
安全なサイトで広告を配信したいときも、Yahoo!広告はおすすめです。インターネット上には、クリックしただけで情報を盗まれるなど悪質なWEBサイトも存在します。もしくは、有害なサイトに誘導するようなWEB広告も少なくはありません。そのため、ユーザーはできるだけ安全なサイトから有益な情報を得たいと考えるのが一般的です。
Yahoo!広告は、審査を経て安全で適切なWEBサイトや商材の広告だけが配信の対象になります。そして、もちろんYahoo!JAPAN自体が安全なサイトです。広告主もユーザーも安心して利用できます。
すでにGoogle広告を使っている場合
Google広告をすでに利用しているなら、ぜひYahoo!広告も活用しましょう。Googleは20~30代の利用が多い反面、Yahoo!JAPANは40代以上の利用が多いのが特徴です。商材や目的で使い分ける方法もありますが、両方を網羅しておけばさらに効果を上げることが可能です。
40代以上の層が多いといっても、若い世代が利用しないということではありません。例えば、Yahoo!ニュースなどは年代に関係なく幅広い層に閲覧されています。
ブランディングに活用したい場合
ブランディングに活用したいときも、Yahoo!広告は向いています。多くのユーザーに向けて商材をアピールするには、ブランディングを確立させることが重要です。「Yahoo!JAPANのトップページでよく目にする広告」であることも、ブランディングを確立させるための要素になります。
例えば、駅の構内やビルの屋上など、街を歩いていてよく目にする広告はないでしょうか。見る頻度が多いほど信頼性が高まりますし、ユーザーに安心感を与えることができます。安全性の高いYahoo!JAPANに掲載されている広告は信頼できると感じてもらえれば、ブランディングは成功です。
さまざまな使い方ができるYahoo!広告を活用しよう!
Yahoo!広告は、目的や予算に応じて運用型と予約型から選べる柔軟な広告プラットフォームです。運用型はクリック課金制で、無駄な費用を抑えながら効果的に集客したい場合に最適。予約型は大規模な訴求やブランド認知を短期間で高めたい場合に向いています。
多様なターゲティング機能を活用することで、より精度の高い広告配信が可能です。Yahoo!広告の特徴を押さえて、WEB広告をうまく活用しましょう。