ついに2022年を迎えましたね。僕自身も今年は大きく飛躍していきたいと思っているように新しくなにかにトライしていこうと思っている方もいるのではないでしょうか。
海外のWEBマーケティングのトレンドなどを紹介したいと思います。
タイムマシーン経営という言葉があるように海外で流行ったものは遅れて日本に導入されることもあり、動向を押さえておければ今後日本に起こる変化なども予想がつく可能性が高いので、一読頂き日頃の業務のお役にたてればと思います。
目次
SNSがショッピングプラットフォームとして登場
コロナウイルス感染拡大のなか、WEB上で商品を購入するユーザが増えており、SNSのプラットフォームがますます人気のショッピングの場となっています。
アメリカではFacebook Shopsは販売ツールを超えて進化しており、より多くのユーザーがSNSを直接利用して商品を探すようになっています。これはFacebookだけに限らずInstagramではInstagram Checkoutが導入され、ユーザーは第三者のサイトにアクセスせずに、プラットフォーム上で買い物ができるようになっています。TwitterやPinterestも、それぞれのプラットフォームにショッピング機能を導入しています。
米国で実施された調査では、調査対象ユーザーの43%が過去6ヵ月間にSNSを利用して買い物をしたと答えており、特に18〜24歳では70%となっていることから今後さらに各プラットフォームでの商品の購入増加が予想されます。
短編動画コンテンツの急増
TikTokは、短編動画に特化したSNSアプリで、1日の動画再生回数が20億回を超えるなど、急激な成長を遂げています。2020年の最初の3ヵ月間で、世界中で3億1500万回ダウンロードされ、四半期ごとのダウンロード数の世界記録を更新しました。
その背景からInstagramは2020年に「Instagram Reels」を発表しました。Reelsでは、ユーザーは最大30秒の長さの動画を録画して投稿ができます。
TikTokを使用するユーザーが増えれば、Facebook、Instagram、YouTubeも、動画コンテンツ作成機能にさらに力を入れていくことが予想されます。そのため短編動画の制作は早めに取り組んでおくとよさそうです。
ある調査によると、2022年までにオンラインコンテンツの82%が動画で構成されると予測されています。長編の動画もコンテンツとしての増加が予想されますが、ユーザーの動向を見ると、情報を素早く提供する質の高い短編動画が今後トレンドとなっていくでしょう。
SNSがさらに身近な存在に
2022年には、SNSは生活においてもっと身近な存在になっていくでしょう。コロナの影響によりユーザーは今以上に友人や家族とつながり、情報を交換したり、買い物をしたりする傾向になっています。
Facebookの利用者数は世界で20億人を超え、ユーザーの増加だけでなく、利用時間も増加しています。ユーザーは友人や家族の動向を知るために、1日に何度も自分のアカウントをチェックし、利用時間は平均して1日あたり約2時間25分であり、この数字は2012年と比較すると約1時間長くなっています。
この事実を把握しているブランドは、そうでないブランドよりも圧倒的に有利になります。デジタルでのつながりは今後のカスタマージャーニーマップのブランド構築や事業拡大のキーポイントになることは間違いないと思います。
Facebookは現状世界のトップである。
世界で最も利用されているSNSのプラットフォームは、依然としてFacebookであり、YouTubeがそれに続いています。他のSNS機能の模倣など否定的な報道もありますが、Facebookの成長は止まりません。消費者信頼度調査ではいまだに上位にあり、1日のSNS利用時間に占めるFacebookの割合は増え続けています。
社名をFacebookからMetaに変更し、メタバースの構築を踏まえ、減少している若年層ユーザーに対しての施策が注目されています。
ユーザーの閲覧時間の減少、一口サイズのコンテンツが増える傾向
先ほども述べたようにユーザーのSNS利用時間は増えていますが、個々の投稿に費やす時間は減少しており、より短く、より一口サイズのコンテンツを求めるようになっています。調査によると、平均的な人の注目持続時間は8秒だそうです。
ソーシャルメディアサイトは、短い形式の動画やエフェメラルコンテンツ(Instagramのストーリー機能)など、一口サイズのコンテンツが増加していく傾向にあります。
マーケターにとって、短編動画の作成は、注意力不足の経済状況のなかで消費者にリーチするための一つの方法であり今後は不可欠な存在になっていくと思われます。SNSの基準では、20秒が長編とみなされますが、モバイルユーザーは平均して1ヵ月に1分閲覧しており、モバイルネットワークの強化と高速化によってモバイル機器がより長い動画をストリーミングできるようになれば、さらに増加していくことが予想されます。
ARの普及
近年、拡張現実(AR)が消費者に浸透し始め、Google GlassやSnapchatなどの企業が、日々の生活を便利にするAR機能を提供しています。
ARとVRは、モバイルネットワークの強化と高速化にともない、より主流になると予想されています。2023年には、AR市場の年間売上高は700〜750億ドル(日本円で約7兆円〜7兆5000億円)に達すると予測されています。
SNSは早くからこのトレンドに乗っており、2017年からInstagramのフィルターにARが組み込まれました。さらに2019年には、ユーザーが自分でフィルターを作成できるオプションを導入して、ARゲームをさらにステップアップさせました。
今後も技術の発展にともない、より多くのARアプリが開発され、SNSマーケティングの新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。
ユーザー生成コンテンツの利用の拡大
企業がSNSのマーケティング戦略にユーザー生成コンテンツ(UGC)を取り入れるケースが増えています。アメリカでは約47%の企業がすでにユーザー生成コンテンツを利用しています。2022年以降は、60%以上に増加すると予想しています。
またUGCを取り入れたブランドは、再訪問者が20%増加し、消費者がWEBサイトに滞在する時間が90%増加し、UGC画像はコンバージョンにつながる可能性が81%高くなります。
SNSの成長により、ブランドはマーケティングや広告の費用をよりクリエイティブにする必要に迫られており、UGCはそのための迅速かつ容易な方法でありながら、かつてないほど個人的なレベルで顧客と関わり合うことができます。
UGCによってオンラインでの存在感を高めていければ、潜在的な顧客や既存の顧客とのコミュニケーションやエンゲージメントをさらに高めていくことが可能になります。
急速なテクノロジーの発展とユーザーの行動の変化への順応が今後のデジタルマーケティングのカギになりそうです。短編動画、AR・VRの導入などこれからもさまざまなことが変化していくことが予想されます。
海外からの情報取得も意識して、変化があった際にいち早く動けるように準備していけると先行者メリットを享受できるかもしれませんよね。わたくしも引き続き意識を高く持っていければと思っています。