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Google トレンドとは?具体的な使い方や活用方法をわかりやすく解説

編集部
2025.05.27更新
2022.04.14初出

今、世の中の人たちがどのような話題に注目しているのか。それを瞬時に知ることができるのが「Googleトレンド」です。Googleが提供しているこの無料ツールは、マーケティングや企画、情報収集など、さまざまな場面で活躍しています。

この記事では、「Googleトレンドとは何か」から実際の使い方。そして、具体的な活用方法までをわかりやすく解説します。

※関連記事:リスティング広告のシミュレーション作成方法はこちら

Googleトレンドとは

はじめにGoogleトレンドとは、特定のキーワードがいつ、どのくらい検索されているかをグラフで確認できるツールです。

GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスのように、WEBマーケティングで有用な分析ツールのひとつです。そして、Googleアカウントがなくても誰でも利用できます。

まず、最大の特徴は、Googleの膨大な検索データをもとに、キーワードの人気の動向や注目されるタイミングをグラフで確認できる点です。

このツールを活用すれば、世間の関心が高まる時期を予測できます。そのため、記事制作やSNS投稿の企画を立てるときに役立ちます。

Googleトレンドでできる3つのこと

まず、Googleトレンドを使うと、以下の情報を得ることが可能です。

  • キーワードの検索需要の変化を確認できる
  • 急上昇中の話題をリアルタイムで確認できる
  • 過去に注目されたキーワードを年度別に振り返ることができる

ここからは、それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

キーワードの検索需要の変化を確認できる

まず、Googleトレンドの「調べる」機能。これを使えば、気になるキーワードがどの時期にどれだけ検索されているかをグラフで確認できます。

あるキーワードを入力すると、検索需要の変化が「人気度」として表示されます。指定期間内で最も検索数が多かった時期を100とし、他の時点を0?100で相対的に示します。

例えば、「海水浴」は5月中旬から検索数が増加。8月上旬には人気度が100になります。

また、地域別の傾向も確認できます。2024年には鳥取県の検索数が多く、海が穏やかで透明度が高いことが人気の理由と考えられます。

そして「正月」は12月中旬から検索数が増え、年末にかけてピークに達しているようです。

このように、キーワードが注目されやすい時期や地域を確認できます。そのため、タイミングを意識した記事制作に活用できます。

さらに、複数のキーワードを並べて検索すれば、検索需要の比較も可能です。例えば、「海水浴」と「マリンスポーツ」の2つを比較してみます。すると、「海水浴」のほうが検索数が多い傾向にあることがわかります。

こうした比較をおこなうことで、どのキーワードがより関心を集めているか。どちらのキーワードを記事制作に採用すべきか。などの判断がしやすくなります。

急上昇中のキーワードや話題をリアルタイムで確認できる

「急上昇中」機能では、直近24時間で検索数が急増したキーワードを確認できます。

この機能を利用することで、今まさに注目されているワードの検索ボリューム。そして、急増した時間帯、関連キーワードなどをグラフ付きで確認できます。


また、2024年8月におこなわれたアップデートにより、急上昇中に表示されるデータは10分ごとに更新され、よりリアルタイム性が高くなりました。また、国や地域ごとの分析も細かくおこなえるようになりました。

急上昇中

これにより、SNS投稿や記事制作にトレンドを即座に反映させることが可能です。

競合他社がまだ取り上げていないタイミングで旬のキーワードを記事化したり、SNSに投稿したりできれば、検索上位に表示されやすくなり、サイトへの流入を増やせるチャンスが広がるでしょう。

過去のトレンドワードを確認できる

「Year in Search(検索で振り返る)」機能を使えば、過去に注目されたキーワードや話題を年度ごとに確認できます。この機能では2009年から(2010年を除く)のデータが閲覧可能です。

例えば、2024年の急上昇ランキングでは「オリンピック」がランクイン。また、ゲーム分野では「ポケポケ (Pokemon Trading Card Game Pocket)」がランクインしています。


このデータを活用すれば、過去の注目トピックの傾向をつかめます。次のキャンペーン企画や、記事制作のヒントにできるでしょう。

Googleトレンドの使い方

Googleトレンド 使い方

さて、Googleトレンドには「調べる」「急上昇中」「Year in Search(検索で振り返る)」の3つの機能があります。

ここからは、それぞれの機能の操作方法を順番に解説していきます。

調べる

Googleトレンドの「調べる」機能は、特定のキーワードがどのくらい検索されているか、人気度の推移グラフで確認できる機能です。

調べる機能の操作手順は次のとおりです。

1.Googleトレンドにアクセス。メニューから「調べる」を選択

Googleトレンド 使い方 調べる

2.画面上部の「検索キーワードを追加」と書かれた枠に、調べたいキーワードを入力。

Googleトレンド とは
3.入力したキーワードの検索需要の推移がグラフで表示されます。

Googleトレンド とは 使い方
グラフでは、横軸に期間、縦軸に人気度(最大値100)をとって、キーワードがどの時期にどれくらい注目されたかを確認できます。

さらに、期間・地域・カテゴリを選択し、情報を絞り込むことも可能です。

Googleトレンド とは 使い方

例えば、「梅雨対策」というキーワードの人気度を調べてみます。すると、2024年5月26日~6月1日の間では数値が58となっています。

これは、最も検索された時期の約6割の検索ボリュームであることがわかります。

Googleトレンド 使い方 探す

また、「+比較」で別のキーワードを追加して、複数のトレンドを同時に比較できます。

Googleトレンド 使い方 比較

複数のキーワードの人気度を比較することで、どのキーワードがより注目されているのか、どれを優先して記事化すべきかを判断しやすくなるでしょう。

急上昇中

「急上昇中」機能は、検索数が短期間で急増しているキーワードをリアルタイムで確認できます。最新の検索動向を確認したいときに便利な機能です。

「急上昇中」機能の操作手順は次のとおりです。

1.Googleトレンドにアクセスし、メニューボタンをクリック

Googleトレンド とは 使い方 急上昇中

2.急上昇中を選択すると、検索数が急上昇しているキーワード一覧が表示されます。

Googleトレンド とは 使い方 急上昇中

急上昇中では、次のような条件で、表示内容を絞り込むこともできます。

  • エリア(国別)
  • 急上昇の開始時間(4時間以内・24時間以内・48時間以内・過去7日間)
  • カテゴリ

表示されたキーワードを並び替えることも可能です。

Googleトレンド 使い方 急上昇中

Googleは「QDF(Query Deserves Freshness)」というアルゴリズムを持っています。時事性の高いキーワードを取り入れた情報は、検索上位に表示されやすくなっています。

よって、急上昇ワードをいち早く取り上げて、記事を制作すると短期間で多くの流入を獲得できるチャンスが生まれるでしょう。

Year in Search:検索で振り返る

Googleトレンドの「Year in Search:検索で振り返る」では、過去1年間で検索数が急増した話題をカテゴリ別やランキング形式で確認できます。

操作手順は次のとおりです。

1.Googleトレンドにアクセスし、メニューボタンをクリック。メニューから「Year in Search:検索で振り返る」を選択します。

Googleトレンド とは Year in Search 検索で振り返る
2.ページ下部の「過去トレンドを探る」より確認したい「年度」を選択します。

Googleトレンド  Year in Search 検索で振り返る
3.キーワードをクリックすると、指定された年の検索需要の推移が表示されます。

Googleトレンド  Year in Search 検索で振り返る
「Year in Search:検索で振り返る」機能を活用すると、過去に注目を集めた話題を再確認できます。そのため、振り返り記事の企画の参考になります。

また、トレンドの変化も読み取れるので、新たな記事制作やキャンペーン企画のヒントにもなるでしょう。

Googleトレンドの具体的な活用方法

Googleトレンド  活用法

Googleトレンドの使い方がわかったところで、ここからは実際にどのようにビジネスや記事制作に役立てられるかを、具体例を交えてご紹介します。

話題のキーワードをいち早く調査し流入数を増やす

Googleトレンドの「急上昇中」機能では、過去24時間以内に検索数が急増したキーワードをチェックできます。

「急上昇中」に表示されているキーワードは、まだ競合他社の記事が少ないことが多く、いち早く記事を制作・公開することで検索上位を狙いやすくなります。

しかし話題性だけを優先し、自社と無関係なテーマの記事を量産すると、WEBサイトの専門性や信頼性が損なわれる可能性があるため注意が必要です。

やみくもにトレンドを追うのではなく、自社の業種やサービスに関係のあるキーワードに絞って活用するとよいでしょう。

キーワードごとに需要の流れを追う

Googleトレンドの「調べる」機能では、特定のキーワードがどの時期にどのくらい注目されているか、グラフで確認できます。

例えば、かき氷というキーワードを見てみると、例年8月初旬に検索需要がピークを迎えていることがわかります。

Googleトレンド  調べる
このデータをもとに、6月から記事制作やキャンペーンの準備を始め、検索需要が上り始める7月あたりからプロモーションを展開していくと、検索需要がピークになるタイミングに合わせて効率よく集客できるでしょう。

また「アルコール消毒」のように社会的な出来事や流行によって、急激に検索数が増加・減少するキーワードもあります。

Googleトレンド  調べる
過去の検索需要の変化を見ることで、今話題となっているキーワードが今後も安定して流入を期待できるかどうかの判断材料にもなります。

記事のリライト・新規作成の検討に活用

Googleトレンドは、記事のリライトや新規記事の企画・アイデア出しにも活用できます。

記事のリライトの検討に活用

既存記事のメインキーワードをGoogleトレンドで検索すれば、いつアクセスが増加しやすいかがわかります。需要が高まる前に記事をリライトして公開しておくことで、検索流入の増加が期待できるでしょう。

一方、すでに検索需要が大幅に減少しているキーワードを扱っている既存記事であれば、リライトするよりも他の記事の強化や、記事内容の大幅な変更を検討したほうが有効かもしれません。

新規記事作成のアイデア出しに活用

「急上昇中」に表示されている情報から、今後流行しそうなキーワードや関心が集まっている話題を探すことで、トレンド記事を作成できます。

自社に関連のある話題やキーワードを見つけられれば、競合よりも早くユーザーのニーズに応えることができ、サイトや記事のアクセス数増加につながるでしょう。

また、季節ごとに検索需要が増加するキーワードをリストアップし、年間スケジュールに合わせた特集記事制作を計画するのもおすすめです。

需要のある地域やタイミングの確認

Googleトレンドの調べる機能では、特定のキーワードがどの地域で検索需要が高まっているかを地図やランキングで確認できます。

例えば「かき氷」というキーワードを調べた場合。全国のどの都道府県で最も検索数が多いかが一目でわかります。

Googleトレンド 調べる

これを参考に特定エリアを対象にしたキャンペーンを企画したり、地域密着型の記事作成に活用できるでしょう。

また期間やカテゴリを絞り込んで、過去と現在のトレンドの比較も可能です。地域と時期の両面から需要をとらえることで、最適なタイミングと場所で情報発信できるようになります。

Googleトレンドとキーワードプランナーの違い

Googleトレンド  キーワードプランナー 違いGoogleトレンドとキーワードプランナーは、どちらも検索キーワードを深堀できる機能を備えたツールです。

項目 Googleトレンド Googleキーワードプランナー
主な目的 キーワードの人気度やトレンドの推移を確認 キーワードの具体的な検索回数や広告出稿のためのデータ取得
表示されるデータ 人気度の推移(0~100のスコアで相対評価、期間比較が可能) 月間検索ボリューム(具体的な数値)、関連キーワード、CPCなど
使い方の特徴 時期・地域ごとの関心度、急上昇ワード、新しいトレンドの発見に強い 検索ボリュームの多いキーワード選定、広告戦略やSEO施策に有効
関連キーワード発掘 基本的に不可(関連トピックや急上昇ワードは表示されるが網羅性は低い) 可能(入力したキーワードに関連するワードを多数リストアップ)
活用シーン 季節性や流行の確認、新規トピックの発見、タイムリーなコンテンツ制作など 優先順位付け、競合調査、広告出稿キーワード選定、SEOキーワード選定

Googleトレンドとキーワードプランナーの特徴

Googleトレンドは、指定されたキーワードの検索需要がいつ・どこで高まっているかを時系列で確認できます。そのためタイムリーな情報発信や季節ごとのキャンペーン企画・記事制作に役立つでしょう。

一方、Googleキーワードプランナーは、指定したキーワードの検索ボリュームや広告単価などより数値に基づいた分析が可能です。そのため広告戦略や記事のSEO施策に活かせます。

例えば、キーワードプランナーでキーワードの検索ボリュームを確認し、Googleトレンドでそのキーワードの話題性をチェックする。といった使い方をすると、より的確な記事制作や広告運用が可能になるでしょう。

関連記事: Googleキーワードプランナー の始め方から使用方法を徹底解説!

Googleトレンドを使用するときの注意点

Googleトレンド  注意点

便利なGoogleトレンドですが、使う際にはいくつか理解しておくべき注意点があります。数値の解釈や比較方法には注意が必要です。

Googleトレンドの数値は相対値である

Googleトレンドで表示されるグラフや数値は、実際の検索数ではなく、人気度と呼ばれる相対値です。

人気度は、0~100の範囲で示されます。「100」は指定した期間・地域内において、最も検索数が多かった時点を表します。100以下の数値は最大値(100)と比べて、どれくらいの検索数だったのかを相対的に示しています。

人気度の数値 数値が表す意味
100 その期間で最も検索された時期
50 最も検索された時期の半分の検索量
検索数がごくわずか。ほぼ検索されていない

また、地域ごとの人気度も同様に相対評価です。その地域の全検索に対する該当キーワードの比率で人気度が算出されます。

例えば、「温泉」というキーワードの人気度を東京都と大分県で比較してみましょう。

Googleトレンド  注意点

実際の検索数で考えれば、東京都の人口は大分県の約13倍多いので、東京都のほうが多いはずです。しかし、グラフを確認すると青の大分県のグラフのほうが人気度が高くなっています。

Googleトレンドでは、指定した地域の中の相対値で比較します。そのため、母数に左右されずに指定された地域でのキーワードの人気度を図ることができます。

トレンドの比較は同じレベルでおこなう

Googleトレンドでキーワードを比較するときには、必ず「同じレベル」のキーワード同士で比較するようにしましょう。

例えば「いちご」と「あまおう」のキーワードを比較した場合。当然「いちご」の検索数が圧倒的に多くなります。

Googleトレンド  注意点

これはいちごが上位概念であり、あまおうはいちごの一種だからです。

このような比較では、正しい比較ができないためです。「あまおう」と「とちおとめ」など、同じカテゴリに属するキーワード同士で比較する必要があります。

Googleトレンド  注意点

Googleトレンドで比較をするときには、次の3点に注意しましょう。

  • 同じジャンルやカテゴリのキーワードを比較する
  • 同じ地域・期間でデータを取得する
  • 表現の揺れや類義語を意識して比較する

まとめ

Googleトレンド  とは

Googleトレンドは、検索キーワードの人気傾向やトレンドをグラフで確認できるツールです。

キーワードの検索需要が「いつ」「どこで」高まるのかを確認することで、記事作成やキャンペーン企画をより効果的に進めることができます。

また、急上昇キーワードを活用することで、競合が少ないうちに話題性の高いコンテンツを発信できるでしょう。ただし、表示される数値は実数ではなく相対値です。比較するキーワードの選び方には注意が必要です。

Googleトレンドとキーワードプランナーを併用し、キーワードの「量(検索ボリューム)」と「動き(人気の推移)」の両面を確認すれば、より効果的なWEB施策が実現できるでしょう。

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