リスティング広告を出稿するにあたって「どのようにキーワードを選定していけばいいのかわからない」、「もっと効率よくキーワード選定をおこないたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
キーワードの選定は、リスティング広告を出稿するうえでとても重要な作業です。どのようなキーワードを設定するかによって、コンバージョン数などに大きな影響を及ぼし、費用対効果にも差が生まれてきます。何となく関連しそうなキーワードを選んで設定するだけでは、なかなか成果につなげることはできません。
そこで本記事では、リスティング広告における、キーワード選定の必要性と選定手順について解説していきます。併せて運用する際のポイントもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
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リスティング広告でキーワード選定が必要な理由
まず、リスティング広告でキーワード選定をおこなうことがなぜ重要なのかを解説します。キーワード選定をしっかりおこなうことで、どのようなメリットがあるのか?あらためて確認しましょう。
ニーズのあるユーザーと接点が作れる
ユーザーが検索したキーワードに対して、テキスト広告を表示させて集客を図るのがリスティング広告です。リスティング広告を出稿することで、“特定のキーワードで検索している”=“能動的に情報を求めている”ユーザーとの接点を作ることができます。そのため、キーワード選定をしっかりとおこなうことで、より自社製品・サービスに関心を持つユーザーと接する機会を増やすことができます。
ユーザーのニーズに合わせた広告を配信できる
“ユーザーが検索している”=“ユーザーが求めている”ニーズに対し、自社製品やサービスがマッチしていることを伝えるためには、リスティング広告で関連するキーワードを設定するのが効果的です。
例えば、自社のECサイトでメガネを販売している企業が、売上を伸ばすためにリスティング広告を出稿する場合で考えてみましょう。メガネを購入したいユーザーを自社サイトに誘導するためには、数多あるキーワードの中から「メガネの購買意欲が高いユーザーが検索しそうなキーワード」を選定し、そのキーワードに対して広告を表示させる必要があります。
例:「メガネ 人気」「メガネ ブランド」「メガネ 遠近両用」など
適切なキーワード選定を怠った場合、「メガネを修理したいユーザー」や「実店舗でメガネを購入したいユーザー」など、自社サイトのターゲットとは異なるユーザーを集めてしまう可能性もあります。そうなれば、当然売上にはつながらず、広告費も無駄になってしまうため、きちんとキーワード選定をすることが重要です。
リスティング広告のキーワード選定手順
それでは、どのようにリスティング広告のキーワードを選定すればよいのでしょうか。まずは自社で扱う商品・サービスの特徴を改めて理解し、競合他社分析やターゲット分析をおこない、設定するキーワードの方向性をある程度決めておくとよいでしょう。
そのうえで、さらに適切なキーワードを見つけ出すために、2つの選定方法と手順をご紹介します。
キーワード候補で選定した場合
まず、Google管理画面から自動提案されたキーワード候補を活用し、キーワードを選定する方法について解説します。難しい手順を踏まずに設定できるため、初心者の方におすすめです。
1.キャンペーンを作成しキーワードと広告を入力する
Google広告の管理画面にアクセスし、「キャンペーン」>「+ 新しいキャンペーンを作成」で新規キャンペーンを作成します。単価設定、キャンペーン設定画面で必要事項を順番通りに入力していき、「キーワードと広告」の設定画面まで進みます。
2.掲載先のURL入力後、キーワードの内容を確認・設定する
キーワード設定画面に遷移し、「キーワード候補の取得」という項目に、広告掲載先のURLを入力します。すると、自動でキーワードの候補がリストアップされるので、内容を確認し、適切と思われるキーワードを選びます。
3.キーワードを選択後、自動提案の確認・設定する
ステップ2でリストアップされた分を含め、全部で約200個のキーワードやフレーズを提案してくれます。精度は7,8割程度なので、提案された内容をきちんと吟味して、キーワード設定をする必要があります。キーワードを選択したら、「追加」>「保存」をクリックして完了です。
キーワードツールで選定する場合
続いて、キーワードツールを使用してキーワードを選定する方法を解説します。
ツールで事前に調査をおこなうため、手間や時間はかかりますが、より選定キーワードの精度を高めて集客率をアップしたい場合におすすめです。引き続き、自社ECサイトでメガネを販売している企業を例に解説していきます。
1.軸となるキーワードを決める
リスティング広告のキーワードは、大きく分けて「軸キーワード」と「サブキーワード」の組み合わせで考えることができます。
軸キーワードとは「メガネ」「サングラス」「メガネケース」などの、単一キーワードのこと。サブキーワードとは「人気」「ブランド」「相場」など、軸キーワードにプラスされるキーワード、いわゆるAND検索でユーザーが使用するキーワードです。まずは自社の事業に関して、軸キーワードになりそうなものをすべて洗い出してみましょう。
2.キーワードプランナーを使ってキーワードを抽出する
軸キーワードを決めたら、より効果的な組み合わせを探すために「キーワードプランナー」を活用しましょう。キーワードプランナーとは、Googleが提供しているキーワードを選定するためのツールです。軸となるキーワードに関連する語句を探すことができます。
3.キーワードプランナーの使い方
1.Google広告の管理画面にログイン。
2.管理画面右上の[ツールと設定] > [プランニング] > [キーワードプランナー]の順で選択し、[新しいキーワードを見つける]をクリック。
3.[キーワードから開始]を選択し、「メガネ」と入力。
4.[結果を表示]をクリック。メガネに関連するキーワードが一覧で表示される。
5.画面右上の[キーワード候補をダウンロード]を選択し、CSVファイルをダウンロードする。
※関連記事: Googleキーワードプランナーの始め方から使用方法まで徹底解説!
4.サジェストキーワードを探す
サジェストキーワード(サブキーワードとの組み合わせ)もよく検索されるワードの一つです。「ラッコキーワード」(https://related-keywords.com/)は無料のキーワードリサーチツールです。サジェストキーワードだけでなく、「Yahoo! 知恵袋」、「Googleトレンド」、「教えて! goo」などの情報を取得し、検索したユーザーの検索意図やニーズまで把握できます。
実際に、「メガネ 通販」と入力してサジェストキーワードを抽出してみると、上位には「度付き」「おすすめ」「安い」などのキーワードが表示されました。これらはよく検索されているキーワードなので、検索キーワードに追加することをおすすめします。
5.マッチタイプを設定する
キーワードの抽出が完了したら、次はマッチタイプを設定しましょう。
マッチタイプとは、検索キーワードに対して広告を表示するか否か(指定したキーワードとマッチしたとみなすかどうか)を決めるための設定です。設定することで、想定していない検索語句での広告配信を防ぐことができます。
マッチタイプは全部で3種類あり、目的に合わせてどのタイプにするかを選ぶ必要があります。
6.マッチタイプの選び方
【完全一致】
登録したキーワードと同じ意味のキーワードで検索された場合に、広告を表示させる。→狙ったターゲットへの広告配信が可能。
【フレーズ一致】
登録したキーワードと同じ意味のキーワードを含む場合に、広告を表示させる。→完全一致より広く、部分一致より範囲を絞って的確にターゲットにアプローチできる。
【部分一致】
登録したキーワードと意味が異なっても、関連性があれば広告を表示させる。→広告表示の頻度が高いため、より多くのユーザーにアピールできる。
例えば「メガネ 度付き」を広告のキーワードとして設定した場合。ユーザーが「メガネ 安い 度付き」というキーワードで検索した際、広告が表示されるマッチタイプは「フレーズ一致」「部分一致」のみで、「完全一致」の場合は表示されません(※あくまで一例であり、実際の結果とは異なる場合もあります)。
マッチタイプによってキーワードの範囲や費用も変わってくるため、費用対効果なども考慮しつつ選ぶようにしましょう。
7.除外キーワードを設定する
検索にヒットしやすいキーワードを選ぶことも大切ですが、逆にCVにつながらないキーワードを除外設定することも重要です。除外設定をおこなうことで、該当するキーワードで検索されても広告が配信されなくなります。
8.除外キーワードとして設定するべきもの
- 「返品」「トラブル」などのネガティブキーワード
- 競合他社の企業名
- 広告とは無関係のキーワード
ネガティブキーワードは必ず除外設定し、無関係のキーワードについては定期的にチェックして除外するようにしましょう。除外しすぎると機会損失を招く可能性もあるため、注意が必要です。
検索キーワードを運用する際のポイント
ここまでキーワードの選定手順を解説しました。最後に、あらためてキーワードを選定する際のポイントや、運用していくうえで押さえておきたいポイントをご紹介します。
関係のないキーワードは設定しない
リスティング広告初心者の方は、キーワードの抜け漏れをなくすために、軸キーワードに対して関連性の低いキーワードをいくつも追加してしまうことがあります。関連性の低いキーワードを部分一致で設定すると、関連性の低いニーズを持ったユーザーに広告を配信することになるため、キーワードを精査する必要があります。
類似したキーワードはまとめる
同じ検索意図のキーワードが複数設定されている場合、1つにまとめるようにしましょう。現在、Googleでは「キーワードの類似パターン」という便利な機能が実装されているため、下記の例のように類似しているキーワードは1つにまとめることが推奨されています。
例:
・構文が密接に関連する語句:「振り込み」と「振込」など。
・意味が同じで語順が異なる語句:「靴 男性用」と「男性用 靴」など。
検索クエリから獲得したキーワードを追加する
管理画面の「検索クエリレポート」では、検索クエリ(実際にユーザーが検索で使用した単語や単語の組み合わせ)を確認できるので、定期的にチェックするようにしましょう。
獲得につながった未登録の検索クエリを検索キーワードとして追加することで、広告の品質スコアを上げることができます。品質スコアはあくまで参考値ですが、他社と比べて広告の品質の目安を確認でき、今後の広告運用にも役立てられます。追加するキーワードを精査し、より広告効果の高いキーワードを選定するようにしましょう。
まとめ
リスティング広告のキーワードを選定する基準や、設定の手順を解説しました。
リスティング広告において、広告運用が成功するかどうかを左右する重要な作業がキーワードの選定で鵜s。本記事を参考に、売上につながるキーワードを取捨選択し、検索ツールを利用して、キーワードの取りこぼしがないようにしましょう。
そして、そのキーワードで検索するユーザーを自社サイトに誘導するためにはどのような広告文やLP(リンク先ページ)を作成するべきか、といったことも踏まえて、ぜひ広告運用を考えてみてください。