無料リスティングとは？Googleに無料で商品を掲載できる仕組みを解説

Googleには無料で商品を掲載できる「無料リスティング」という機能があります。「オンラインショップを運営している」、「実店舗で商品を販売している」といった事業者は、無料リスティングを活用して自社の商品やサービスの認知を拡大させることができます。

この記事では、Google無料リスティングがどのようなものなのかを解説します。

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Google無料リスティングとは

Google無料リスティングとは、その名のとおりGoogle社が提供しているサービス。広告を出稿しなくても自社商品の認知を拡大できます。コストをかけることなく多くの消費者に知ってもらう戦略の１つとして、覚えておきたいプロモーションです。それではどこに商品やサービスが掲出されるのか。以下で詳しく見ていきましょう。

ショッピングタブに無料で掲載できる

Google無料リスティングは、Googleショッピングタブに掲載されます。2020年11月から広告掲載場所であったショッピングタブに無料枠が追加されました。元々ショッピングタブには有料広告枠しかありませんでしたが、無料でもショッピングタブに掲載されるようになり、広告を出稿しなくても自社の商品をより多くの人に認知してもらえるチャンスが増えました。

ショッピング広告との違い

ショッピング広告は、広告予算と入札額により掲載順位が変動します。つまり、予算を多く入札できる企業が優先的に上位表示されるアルゴリズムになっています。

しかしGoogle無料リスティングの掲載順位は、そもそも広告費という概念がないため、予算や広告費による影響を一切受けません。Google無料リスティングでは、検索語句に対してGoogleによって関連性が高いと判断された商品が掲載されます。したがって、ユーザーの検索意図をとらえることやクリエイティブのクリック率などを考慮することが上位表示させるポイントになります。

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Google無料リスティングの種類

無料でショッピングタブに自社の商品を掲載できるGoogle無料リスティングですが、これには3つの種類があります。

この3つについて詳しく解説していきます。

Googleショッピングタブ

Googleショッピングタブは、Googleの検索結果ページに表示される検索窓下の「ショッピング」というタブのことを指します。このタブをクリックすると、商品の写真と商品名、金額などが一覧で表示されます。

Google検索

Googleで商品に関する情報を検索すると、Googleの検索結果とは別に、画像付きで商品の紹介がされている欄が表示されます。Google無料リスティングを利用することで、この欄に自社商品を表示させることができます。

Google画像検索

Googleの画像検索の結果画面でも、「スポンサー」という枠があり商品の画像と商品名、金額などが表示されます。Google無料リスティングを利用することで、この枠にも自社商品を表示させることができます。

Google無料リスティングの商品データ

Google無料リスティングは、商品データのボリュームによって標準リスティングと拡張リスティングの2種類に分けられます。この2種類の違いについて解説していきます。

標準リスティング

標準リスティングは、必要最低限の情報を登録しているときに適応されます。登録する情報としては、ID、商品名、商品リンク、商品画像リンク、価格の5種類です。標準リスティングは以下で説明する拡張リスティングと比べると登録する情報が少なく、表示機会も少なくなります。

拡張リスティング

拡張リスティングは、商品に関する情報が多く登録されており、商品の表示回数も多くなります。拡張リスティングを適応するためには、送料や商品説明、在庫状況の情報が必須となっています。その他に、商品によってはブランドや色、サイズなどの項目が求められます。

使用できない属性

広告用自動転送リンクやカスタムラベルといった属性は、無料リスティングでは使用できません。

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Google無料リスティングの設定方法

Google無料リスティングの設定はどのようにおこなえばよいのでしょうか。Merchant Center開設の有無によって設定方法が異なるので、2種類の方法を解説します。

Merchant Centerを開設済みの場合

Merchant Centerを開設している場合、まずはMerchant Centerにサインアップしてください。Merchant Centerに移動したら、「+」ボタンを押して新規フィードの作成をおこないます。

販売先の国と言語は日本で設定し、続行をクリックします。そのあと、フィードの設定方法の選択欄でGoogleスプレッドシートを選択し続行をクリックします。

次のページでは、「新しいGoogleスプレッドシートをテンプレートから作成」を選択しましょう。するとスプレッドシートが表示されます。

表示されたスプレッドシートの1行目にはラベルが表示されていますが、赤字で表記されているものは必須項目です。全ての項目が埋まっているのが理想的ですが、まずは最低限赤字の項目だけでも設定しておきましょう。

Merchant Center未開設の場合

Google無料リスティングの設定のためにMerchant Centerの開設が必要となります。

まずはMerchant Center用のGoogleアカウントを取得します。そのあとMerchant Centerアカウント設定ページより紐付けたいGoogleアカウントでログインしましょう。そのあと必要な情報を入力していきます。

事業国は日本、タイムゾーンも日本で設定します。ShopifyやPaypalを使用するようでしたら、チェックを入れておきましょう。利用規約に同意しアカウントを作成するボタンを押すと、Merchant Centerの登録が完了です。Merchant Centerの開設が完了したら、そのあとは上で説明したのと同じ手順でGoogle無料リスティングの設定をおこなうこととなります。

※関連記事： Google Merchant Centerとは？登録方法から注意点、活用ポイントまで徹底解説

Google無料リスティングの活用ポイント

Google無料リスティングを活用することで、広告費をかけずに自社商品をより多くの顧客に認知してもらうことができます。どのようにGoogle無料リスティングを活用すると自社商品の認知を拡大できるのでしょうか。活用のポイントを解説していきます。

ショップの信頼スコアを伸ばす

Google無料リスティングで成果を上げるうえで重要なのが、ショップの信頼性です。ユーザーだけでなくプラットフォームからも信頼されるショップを目指すことで、検索結果の上位に自社の商品を表示させることができます。ショップの信頼性は、信頼スコアという数値で管理されています。信頼スコアは主に商品データ、ページの利便性で決定されています。

商品を登録する際には商品名や価格以外にも説明文や色、サイズ、送料など登録できる属性が多数あります。Googleはこれらの情報をもとに商品を管理していますし、ユーザーもこうした情報があればあるほど商品を選びやすくなります。商品情報はできるだけ多く、適切に記載することで信頼スコアを高めることができます。

ページの利便性も信頼スコアに反映されます。商品に興味を持ってもらいクリックしてもらったら自社の商品紹介ページに遷移しますが、そのページが見やすいかどうかが信頼スコアに反映されるのです。具体的には「ページの表示速度やhttps化されているか」、「決済情報が記載されているか」などが信頼スコアに反映されます。

ショッピング広告と無料リスティングを併用する

信頼スコアを決定するもう1つの要素として、支払い能力の証明という要素があります。Google側からすると、広告費を支払ってくれる店舗は支払い能力があり、信頼できる店舗であるととらえることができます。そのため、Google無料リスティングに加えてショッピング広告へ出稿することで、より高い成果が期待できます。

まとめ

この記事では、Google無料リスティングの概要やGoogle無料リスティングで成果を上げるためのポイントなどを解説してきました。Google無料リスティングはGoogleのショッピングタブに無料で広告を掲載できる機能です。これを活用することで広告費をかけずに自社商品の認知を拡大させることができます。

自社商品をより多く表示させるためには、Googleから信頼できるショップだと認識してもらうことが重要です。商品データをできるだけ多く適切に記載すること、ページの利便性を高めること、ショッピング広告も実施することなどが効果的であることを認識しておきましょう。

Google無料リスティングは、2020年11月から開始した比較的新しい機能。早めにGoogle無料リスティングを使いこなすことができれば、　競合他社に先んじてユーザーにアプローチできるのではないでしょうか。