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リスティング広告用語まとめ!業界初心者の方へ簡単解説

編集部
2024.09.17更新
2022.09.01初出

WEBマーケティングの基本といえばリスティング広告でしょう。しかし、リスティング広告は「耳馴染みのない」、または「聞いたことはあるけれど意味を理解していない」用語がたくさん出てきます。リスティング広告の担当者となり、いざスタートさせようと思っても「GDN」、「IMP」「CPA」、「ROAS」といった用語が出てきて二の足を踏んでしまう初心者も少なくありません。

リスティング広告で頻繁に使われる用語をしっかり覚えれば理解度が増し、苦手意識なくプロジェクトを進めることができます。

リスティング広告ってなに?

リスティング広告

まずはリスティング広告のおさらいから。リスティング広告とは検索連動型広告のこと。ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果ページに配信される広告を指します。

よく目にするのはYahoo!検索のリスティング広告ではないでしょうか。Yahoo!JAPANで調べたいキーワードを入力して検索すると、検索結果ページの上段に「広告」と表示されたテキストが並びます。これがリスティング広告と呼ばれるもの。広告主は該当するキーワードに所定額を入札。検索結果ページに広告が表示されたり、ユーザーが広告ページをクリックして課金されていく仕組みとなっています。

基本用語は押さえておこう!

リスティング広告 基本用語

リスティング広告と一口にいってもさまざまな種類が存在します。また、それぞれのリスティング広告の中でよく使われる用語もあるため、セットで覚えておくとよいでしょう。

Google広告

世界シェア1位の検索エンジンのGoogleが提供するオンライン広告サービスです。

※関連記事: Google広告の始め方。運用方法や特徴を簡単解説

GDN

Googleディスプレイネットワークの略。YouTubeやGmailといったGoogleのパートナーサイトなどに、ディスプレイ広告を配信できるネットワークです。

※関連記事: ディスプレイ広告とは?初心者にも簡単解説

Yahoo!広告

ポータルサイトの先駆けとして、ショッピングやニュース、ローカルなど多彩なカテゴリで検索できるYahoo!JAPANが提供するオンライン広告サービス

YDA

Yahoo!ディスプレイアドネットワークの略。パートナーサイトだけでなく「天気」や「知恵袋」などYahoo!JAPAN関連のサービスサイトにも配信されるネットワーク。

※関連記事: Yahoo!広告の特徴を徹底解説!Google広告との違いから活用シーンまで

検索エンジン関連

リスティング広告 検索エンジン

GoogleとYahoo!JAPANはリスティング広告に欠かせない2大プラットフォームです。次に、検索エンジンを活用したリスティング広告でよく使われる用語を見ていきましょう。

マッチタイプ

キーワードと連動する検索語句の範囲を決めることです。「完全一致」、「フレーズ一致」、「絞り込み部分一致」、「部分一致」の4種類があります。

※関連記事: リスティング広告におけるマッチタイプ(完全一致・フレーズ一致・インテント マッチ)について解説

検索クエリ

クエリとは「問い合わせる」という意味があります。実際に検索バーに入力されたキーワードが検索クエリです。

DSA/DAS

動的検索広告。Google広告ではDSA(Dynamic Search Ads)、Yahoo!広告ではDAS(Dynamic Ads for Search)と表記されます。動的検索広告とは、自動化が進んだリスティング広告のことです。

RLSA

Remarketing Lists for Search Adsの略。広告主が指定したサイトに訪問したユーザーに、再度広告を配信する機能です。

DFSA

Demographic for Search Adsの略。年齢や性別などのデモグラフィックデータを活用してターゲティングする機能です。

IMSA

In Market for Search Adsの略。アクセスしているWEBサイトの傾向など行動履歴をベースにして、購買意欲の高いユーザーをターゲティングする機能。

その他の各広告用語

広告用語

リスティング広告は一般的に上記のような検索連動型広告を指します。ですが、広義的には検索連動型広告だけでなく、ショッピング広告(商品リスト広告)やディスプレイ広告もリスティング広告に含まれます。各広告でよく使われる用語も併せて見ていきましょう。

①ショッピング広告

Google 広告が提供する広告メニューの一つ。Googleマーケットセンターに登録された商品情報に基づいて配信される機能です。

データフィード

商品情報などのデータを配信先メディアのフォーマットに変換して送信する仕組み。

スマートショッピングキャンペーン

Googleの機械学習機能を利用した広告。クリエイティブの制作からターゲティング、配信場所の選定、入札調整などが自動化されたショッピング広告です。

②ディスプレイ広告

キーワード検索に連動したリスティング広告に対し、ディスプレイ広告はコンテンツに連動して表示されます。WEBサイトの所定の広告枠に画像、動画、テキストといったバナーを配信する広告です。

ローカルキャンペーン

Google広告のディスプレイ広告メニュー。Google マップやYouTubeなどに店舗情報を掲載し、集客を目的とするプロモーションです。

スマートディスプレイキャンペーン

Googleで蓄積したデータと機械学習を活用してディスプレイ広告の入札やターゲティング、クリエイティブ制作を自動化させる機能。

③YouTube広告

ユーザーのクリックで広告動画が再生されます。ユーザーをセグメントして配信も可能です。

rueView

YouTubeのサイト上で配信される動画広告を指します。ユーザーが視聴している動画の前後または途中に再生されます。

TrueViewアクション

ユーザーが広告動画を視聴中、または視聴後にアクションを促す機能。見出しなどを表示してバナーのクリックやサイトへのアクセスを勧めます。

コンパニオンバナー

YouTube動画再生ページの広告の横に表示されるバナー。TrueViewの利用者であれば、無料で設定が可能です。

インストリーム広告

ユーザーが視聴している動画の再生前後、または途中で再生されるポピュラーな広告です。インストリーム広告には5秒経過するとスキップできるものと、15秒以下のスキップができないものがあります。

バンパー広告

ユーザーが視聴している動画の再生前後、または途中で再生され、最長6秒スキップ不可の広告フォーマットです。

ディスカバリー広告

YouTubeサイト内検索の結果ページや関連動画の横などに、サムネイル画像とテキストで表示される広告です。

ショッピング広告、ディスプレイ広告、そして近年注目されているYouTube広告はリスティング広告と関連してくるプロモーションですので、これらの基本用語は押さえておくべきです。

マーケティング関連

リスティング広告 マーケティング用語

リスティング広告に携わるうえで欠かせないのがマーケティング用語。特に指標を表す用語は、WEBプロモーションのプロセスや成果を分析するのに必要不可欠です。「なんとなく聞いたことはあったけれど」ではなく、意味を正しく理解して適切な運用を目指しましょう。

IMP(表示回数)

インプレッション(Impression)。広告が表示された回数です。該当するサイトのアクセス数ではなく、あくまで広告枠に表示された回数がカウントされます。

CTR(クリック率)

シーティーアール(Click Through Rate)。表示された広告をユーザーがクリックした割合を示します。クリック数÷IMPで求めることができます。

【例】クリック数 / 10 ÷ IMP / 2,000= CTR / 0.005(0.5%)

CPC(平均クリック単価)

シーピーシー(Cost Per Click)。配信した広告1クリックあたりにかかった費用。コスト÷クリック数で求めることができます。

【例】コスト / 50万円 ÷ クリック数 / 80 = CPC / 6,250円

※関連記事: クリック単価(CPC)の決まり方を解説!相場の調査から改善方法も紹介

CPM(インプレッション単価)

シーピーエム(Cost Per Mille)。IMP1,000回あたりにかかった費用。コスト÷IMP×1,000で求めることができます。

【例】コスト / 50万円 ÷ IMP1,000,000回 × 1,000 = CPM / 500円

CPI(インストール単価)

シーピーアイ(Cost Per Install)。ユーザーがアプリをインストールするためにかかった平均単価。コスト÷インストール数で求めることができます。

【例】コスト / 50万円 ÷ インストール数 / 200 = CPI / 2,500円

CPF(ファン獲得単価)

シーピーエフ(Cost Per Fan、Cost Per Follow、Cost Per Friend)。FacebookやTwitter、LINEといったSNSで獲得したフォロワーや友だち追加1件あたりの平均単価。コスト÷新規フォロワーなどで求めることができます。

【例(Twitter)】コスト / 50万円 ÷ 新規フォロワー2,000人獲得 = CPF / 250円

CPV(動画視聴単価)

シーピーブイ(Cost Per View)。動画広告で使用される指標。広告動画の視聴1回あたりにかかった費用。コスト÷再生回数で求めることができます。

【例】コスト / 50万円 ÷ 5,000回再生 = CPV / 100円

CV(コンバージョン)

シーブイ(Conversion)。会員登録や来場予約、商品購入など、プロモーションで達成したい最終的な成果を指します。商品購入をCVと定めた場合、商品サンプル申し込みはCVにカウントされません。

CVR(コンバージョン率)

シーブイアール(Conversion Rate)。ランディングページやプロモーションサイトのCV獲得率です。CV数÷クリック数で求めることができ、値が大きければ優秀なプロモーションと評価できます。

【例】CV数 / 30件 ÷ クリック数 / 2,400 = CVR / 0.0125(1,25%)

CPA(コンバージョン単価)

シーピーエー(Cost Per Action)。コンバージョン獲得1件あたりにかかった費用。コスト÷CV数で求めることができ、値が小さければコストを抑えた効率のよいプロモーションと評価できます。

【例】コスト / 50万円 ÷ CV数 / 400件 = CPA / 1,250円

ROAS(費用対効果)

ロアス(Return On Advertising Spend)。広告費の回収率を指します。広告経由の売り上げ÷コスト×100%で求めることができます。

【例】広告経由の売り上げ120万円 ÷ コスト / 50万円 × 100% = ROAS / 240%

ROI(投資収益率)

ロイ(Return On Investment)。ROASと似ていますが、こちらは売り上げではなく利益率を測る指標です。広告経由の利益÷コスト×100%で求めることができます。

【例】広告経由の利益18万円 ÷ コスト / 50万円 × 100% = ROI / 36%

エンゲージメント

意味は「約束」、「契約」、「愛着」で、マーケティングでは顧客との関係性を指します。顧客とのつながりを強めていく手法をエンゲージメントマーケティングと呼びます。

【例文】「新商品の売り上げ増強のためにすべきことは、顧客とのエンゲージメントを強化させることだ」

CPE(エンゲージメント単価)

シーピーイー(Cost Per Engagement)。エンゲージメントマーケティングで、エンゲージメント獲得1件あたりにかかった費用。エンゲージメントの定義は広告商品によって異なります。SNSではプロモーションの投稿に対する反応が指標となります。コスト÷エンゲージメント数で求めることができます。

【例】コスト / 50万円 ÷ エンゲージメント数 / 100件 = CPE / 5,000円

PDCA(検証型プロセス循環)

ピーディーシーエー(Plan,Do,Check,Action)。計画して実行し、確認して改善するサイクルを表した用語です。特にリスティング広告の運用はPDCAのサイクルを繰り返していくことが重要となります。

KGI(重要目標達成指標)

ケイジーアイ(Key Goal Indicator)。ビジネスの最終目標を評価する指標で売上高や成約数、利益率などを指します。

KPI(重要業績評価指標)

ケイピーアイ(Key Performance Indicator)。KGI達成のためのプロセスが適切に実施されているかを評価する指標です。IMP、CTR、CVR、CPAなどがKPIの例となります。

※関連記事: リスティング広告の運用代行とは?手数料の費用相場と選び方のポイント

アクセス解析関連

リスティング広告 アクセス解析 用語

最後にアクセス解析に関連する用語です。リスティング広告などのWEBマーケティングにはGoogleアナリティクスなどの解析ツールを利用します。ところが「解析ツールに記載されている用語がわからず、何を見てどう判断すればよいかわからない」という人も少なくありません。頻繁に使う基本的な用語はしっかり覚えておきましょう。

PV(ページビュー)

Page Viewの略。ユーザーがサイトのページを閲覧した数です。サイトの1ページ毎に1PVがカウントされます。また、同一のパソコンから同じページに何度アクセスしても、その分だけ1PVがカウントされます。

セッション

PVと似ていますが、こちらはサイトの訪問数です。あるユーザーがサイトAにアクセスして5ページのコンテンツを閲覧した場合、PVは5ですがセッションは1となります。

直帰率

サイトにセッションしたユーザーが他のページを回遊することなく、1ページのみ閲覧して離脱する率です。1ページのみ閲覧したユーザー÷全体のセッション数で求めることができます。

離脱率

直帰率を混同されがちなのが離脱率です。離脱とは、ユーザーがサイトの外に出ること。「ブラウザを終了する」、「別サイトへ遷移する」などで発生します。サイトの1ページのみ閲覧して離脱する率が直帰率、複数のページを閲覧してからサイトの外に出る率が離脱率となります。

LP

Landing Page(ランディングページ)の略。ユーザーがリスティング広告などを経由して最初に訪れるサイトのことです。「入り口ページ」、「集客ページ」などの別称もあります。直接的なCVの獲得を促すため、1ページで他のコンテンツやリンクが少ないシンプルな構成になっていることが多いです。

LPO(ランディングページ最適化)

エルピーオー(Landing Page Optimization)。ランディングページ最大の目的はCVの獲得です。この数値を向上させるために、ユーザーのニーズに合わせてLPを最適化させるマーケティング手法をLPOと呼びます。

CTA(行動喚起)

シーティーエー(Call To Action)。WEBサイトを訪れたユーザーに対し、具体的な行動を促すこと。資料請求フォームのポップアップや「今すぐ体験!」といったバナー誘導がCTAの一つに数えられます。

まとめ

リスティング広告 用語

リスティング広告に関連する用語は一見すると似たようなものが多く、ストレスに感じる人がいるかもしれません。しかし、どれもが英文の略称となっており、英単語さえ理解すれば大まかな意味が伝わるようになっています。まずは何の略語だったかを把握して、ざっくりとした意味を理解していくことから始めるのがベターです。

これらの用語は単なる横文字ではなく、現代であたり前に使われるビジネス用語となっています。身近な用語として使いこなせるように、覚えておくべきでしょう。

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