「タガタメ」という社名、初めて聞く方は「どういう意味?」と思うかもしれません。実際にお客さまや採用でタガタメという社名の由来についてご質問を頂きます。
そこで、起業のきっかけから社名、ロゴ決定の経緯や由来について書いてみます。
きっかけは、ある言葉
2012年、29歳だった私は、長年勤めた会社を辞め、「自分は何のために働くのか?」と考えるようになりました。そんなとき、たまたまテレビで耳にした言葉が、私の背中を押しました。
「君たちのような若い人がやらないから、僕みたいな老人がやらなきゃいけないんだよ。」
ある政治家の会見でのひと言でした。自分に向けられた言葉ではないのに、なぜか胸にグサッと刺さり、「今のままでいいのか?」と考えさせられました。
もともと「誰かのために働きたい」「お客さまと寄り添い、共に成果をつくり上げたい」という想いはありました。しかし、組織の中で理想を追求するのは難しく、転職も試みましたが、自分の価値観に合う会社が見つからなかった。そこで、「もう自分でやるしかない」と決意し、起業に踏み切りました。
「タガタメ」という社名には、そんな私の想いが込められています。
社名決定までの道のり
実は「タガタメ」という名前は、創業より2年前の2012年の夏ごろから心の中で温めていました。いざメンバーに提案すると、最初の反応は「うーん?」と微妙なもの(笑)。
でも、私自身がこの名前に強い想いを持っていたので、「もうこれでいこう!」と決めました。決めた後から現在もメンバーのみんなに受け入れてもらっています。
タガタメという社名にした4つのポイント
「タガタメ」という社名を選んだのには、次のような基準がありました。
- 日本語だけど、英語ではない独特な響き
- 短くて覚えやすい
- ほかの企業と被らない(企業当時)
- 事業を社名にはしない
特に、最後の「事業を社名にしない」というのは大事なポイント。会社は時とともに成長し、変化していくもの。だからこそ、特定の業種に縛られない名前にしたいと思っていました。
実は“ミスチル”が社名の由来?
社名をお伝えすると、「ミスチル(Mr.Children)がお好きなんですか?」とよく聞いていただけます。ご名答で、ミスチルの楽曲名から社名のヒントを得ました。
仕事に対して「誰かのために働きたい」「お客さまと寄り添い、共に成果をつくり上げたい」という想いを込めた社名にしたいと考えていたとき、ミスチルの楽曲の「タガタメ」の言葉がその想いと重なりました。
他にも「誰がために鐘は鳴る(ヘミングウェイ)」や「サイボーグ009の主題歌?」なんて聞かれることもあります。こうやって話題にしてもらえるのも、この名前を選んでよかったと思う理由の一つです。
ロゴの由来は…ムシ!?
ロゴのモチーフは、実は昆虫の「タガメ」です。あるとき「タガタメってタガメみたいだね」と言われたのがきっかけです。
そこからメンバーの中からタガメをロボットみたいにしてみたらという意見がでてきて、アイデアが生まれました。結果的に、可愛くて愛着の持てるデザインになったと思っています。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。「タガタメ」という社名には、私自身の想いが詰まっています。そして、この会社は関わってくれるすべての人たちのおかげで成り立っています。
引き続きよろしくお願いいたします。