Google広告には、キャンペーンの種類に応じて入札価格を自動調整する自動入札機能が備わっています。
しかし、複数のキャンペーンを管理しようとすると手間がかかるだけでなく、機械学習の精度が下がってしまう恐れもあります。そんなときに役立つ機能が「ポートフォリオ入札戦略」です。
本記事では、Google広告のポートフォリオ入札戦略の概要やメリット、設定方法を解説します。
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目次
ポートフォリオ入札戦略とは
Google広告のポートフォリオ入札戦略とは、複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードをグループ化して自動入札戦略を一括で設定・管理する機能です。
ポートフォリオ入札戦略で管理している入札戦略は「ポートフォリオ」と呼ばれ、配信実績や自動入札ステータスを確認することが可能です。
ポートフォリオ入札戦略のメリット
ポートフォリオ入札戦略を利用するメリットは2つあります。
- 入札戦略の管理がしやすくなる
- 数値変化の比較を効率化できる
それぞれ解説します。
入札戦略の管理がしやすくなる
1つ目は、入札戦略の管理がしやすくなることです。
キャンペーンを個別で設定する場合は、キャンペーンごとに入札戦略の設定が必要になるため、手間と時間がかかります。
一方、ポートフォリオ入札戦略を利用した場合は、ポートフォリオを変更するだけですべてのキャンペーンが変更されるため、キャンペーンの入札管理がしやすくなります。
また、ポートフォリオ入札戦略はキャンペーン全体で目標を達成する仕組みなので、機械学習の精度を高めるのにも効果的です。
数値変化の比較を効率化できる
2つ目は、数値変化の比較を効率化できることです。
例えば、あるキャンペーングループに「目標広告費用対効果」を設定して、別のグループに「目標コンバージョン単価」を設定するとします。すると、入札戦略がパフォーマンスに与える影響を簡単に比較できるようになります。
これにより、より効果の高い入札戦略をキャンペーン全体に展開することが可能です。
ポートフォリオ入札戦略でおこなえる入札戦略
ポートフォリオ入札戦略でおこなえる入札戦略は次の6種類です。
- クリック数の最大化
- 目標インプレッションシェア
- 目標コンバージョン単価(tCPA)
- 目標広告費用対効果(tROAS)
- コンバージョン数の最大化
- コンバージョン値の最大化
それぞれの詳細を見ていきましょう。
クリック数の最大化
クリック数の最大化は、サイトアクセスを増やす入札戦略です。指定した予算の範囲内でクリック数をできるだけ大きくできるように入札単価を自動調整します。
目標インプレッションシェア
目標インプレッションシェアは、広告の可視性を高める入札戦略です。Google検索結果ページの最上部や上部、任意の場所に広告が表示されるように入札単価を自動調整します。
目標コンバージョン単価(tCPA)
目標コンバージョン単価(CPA)は、設定したコンバージョン単価の範囲でコンバージョンを増やす入札戦略です。入札単価は、コンバージョンによって多少上下することがあります。
目標広告費用対効果(tROAS)
目標広告費用対効果(tROAS)は、特定の広告費用対効果を維持しながらコンバージョンをできるだけ大きくする入札戦略です。目標広告費用対効果を設定すると、設定した目標費用対効果でコンバージョンを獲得できるように入札金額が自動調整されます。
コンバージョン数の最大化
コンバージョン数の最大化は、設定した予算内でできるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札単価を自動調整する入札戦略です。設定した予算消化を優先しつつ、目標コンバージョン単価の入札戦略もおこないます。
コンバージョン値の最大化
コンバージョン値の最大化は、設定した予算内でコンバージョン値(価値)を増やす入札戦略です。コンバージョンが複数ある場合はコンバージョンごとに価値や価格が異なるため、コンバージョン値ができるだけ高くなるように自動調整されます。
ポートフォリオ入札戦略の設定方法
ここでは、ポートフォリオ入札戦略の設定方法を解説します。
ポートフォリオ入札戦略を作成する手順は以下のとおりです。
①Google広告にログインして、左側の「ツール」から「予算と入札単価」をクリックして、「入札戦略」を選択します。
②次の画面で「+」をクリックします。
③入札戦略の種類を表示される項目から選択しましょう。
④名前や単価など、項目を順に入力します。入札単価の上限や下限を設定する際は、「詳細設定」をクリックすると設定できます。(下記は目標コンバージョン単価の場合)
⑤「保存」をクリックして設定完了です。
入札戦略レポートの確認方法
続いて、入札戦略のパフォーマンスを確認する方法を解説します。
①Google広告にログインして、左側の「ツール」から「予算と入札単価」をクリックして、「入札戦略」を選択します。
②ステータス列の確認したいテキストにカーソルを合わせ、「入札戦略のレポートを表示」 をクリックすると確認ができます。
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まとめ
Google広告のポートフォリオ入札戦略の概要やメリット、設定方法を解説しました。
複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードをグループ化するポートフォリオ入札戦略は、入札管理を効率化する便利な機能です。
ぜひ、今後の広告運用に活用してみてください。