Google広告を出稿している方や新しく出稿しようとしている方向けに、主にリスティング広告のNGキーワードや表現について解説します。
Google広告は、新規顧客の獲得や販売促進などのWEBマーケティングに欠かせないサービスです。
ただし、広告ポリシーに反するキーワードや表現を使用すると、広告が承認されなかったり、アカウントが停止されたりする可能性があります。
そのため、Google広告を効果的に活用するには、NGキーワードや禁止されている表現について理解しておくことが重要です。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Google広告のNGキーワードとは
Google広告では、一定の基準に反するキーワードの使用が禁止されています。
これらのキーワードは「NGキーワード」と呼ばれ、使うことで広告が承認されない、または表示が制限される可能性があります。
特に、検索結果の上部に掲載されるリスティング広告では、自社の公式サイトとの競合を避ける目的でいくつかのNGキーワードが定められているため、注意が必要です。
※関連記事: リスティング広告の広告文の作り方とポイントを解説
広告出稿ができないときに考えられる理由
広告出稿ができないときに考えられる理由として挙げられるのは、下記の6つです。
- 指定されているNGキーワードが使われている
- 会社名・商標名が使われている
- 著作権を侵害するキーワードが使われている
- 公式サイトと思わせるキーワードが使われている
- 最上級表現が使われている
- 認められていない表現・記号・文字などが使われている
それぞれ解説します。
指定されているNGキーワードが使われている
指定されているNGキーワードが使われている場合、広告出稿ができません。NGキーワードとして指定されている語句に加え、それらに関連するキーワードへの入札も厳しく禁止されています。特に注意が必要なのは、自分で設定したキーワードではなくても、システムが自動的にNGキーワードの検索結果ページに広告を表示する可能性がある点です。
このような場合、広告経由のクリックがあったとしても、報酬の対象とはなりません。NGキーワードに関するルールを守らなければ、制限がかかったり、提携そのものが打ち切られたりするリスクもあります。意図しない形でNGキーワードに関連する広告が表示されないよう、細心の注意を払うことが求められます。
会社名・商標名が使われている
指定されているNGキーワードが使われていなくても、「会社名・商標」と記載されている場合は注意が必要です。会社名や商標名をキーワードとして使用することは禁止されており、競合他社の会社名や商標名も同様にNGキーワードの対象となります。
また、直接的な会社名や商標名を避けたとしても、競合商品のキーワード検索で関連商品として広告が表示されることがあります。この場合、そこから発生した登録や購入は報酬の対象外です。自ら設定したキーワード以外でも、関連するキーワードによって意図せず広告が表示される可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。
著作権を侵害するキーワードが使われている
広告のキーワードとして著作権で保護された語句を使用しようとすると、広告の審査段階で却下されて再設定が求められます。仮に審査を通過したとしても、著作権侵害として問題に発展するリスクがあるでしょう。著作権制度では、著作者に著作物の使用料をえる権利があります。
そのため、許可なく著作権キーワードを使用することは著作権を侵害する行為とみなされてしまうのです。ふだん何気なく使っている言葉のなかにも著作権に関わるものがあることから、広告のキーワード選定には十分な注意が必要です。
公式サイトと思わせるキーワードが使われている
ユーザーが公式サイトと勘違いしてしまうようなキーワードが使用されている場合、広告出稿ができません。広告を見たユーザーが公式サイトと勘違いしてしまうことは、信頼関係を損ねる大きな問題につながります。公式サイトを装ったり、ユーザーに誤解を与えたりするような文言が広告に含まれていることが発覚した場合、広告提携が解除されるリスクがあります。
また、URLが公式サイトのURLと酷似している場合もユーザーが誤認する可能性が高いです。わずかな違いであってもユーザーが混乱してしまう恐れがあるため、URLの選定には細心の注意が必要です。さらに、「公式」や「公認」などの言葉はユーザーに公式サイトであるという印象を与えやすいため、使用を控えたほうがよいでしょう。
最上級表現が使われている
最上級表現、例えば「業界最安値」や「売上シェアNo.1」などの表現もNGキーワードに該当します。これらの表現は、裏付けとなる確かなデータがないにも関わらず、ユーザーに「これが一番よい選択だ」という誤った印象を与え、行動を促してしまう危険性があるからです。自社の商品やサービスが優れていると自負していても、比較対象や評価基準が明確でない限り、最上級表現を用いることは避けなければなりません。万が一、あとになって1番ではないという事実が明らかになった場合、ユーザーとのトラブルに発展したり、信用を大きく失ったりする可能性があります。
Googleでは最上級表現の使用に関して厳しい基準を設けており、これらの表現を使用する際は、根拠となる確かな出典データを明記するなど、一定の条件を満たす必要があります。具体的な数値や客観的な事実に基づいた表現を用いることで、ユーザーに正確な情報を提供し、信頼関係を構築していくことが大切です。
認められていない表現・記号・文字などが使われている
Googleの広告ポリシーでは、言葉本来の意味や目的から逸脱した用法や表現の使用を厳しく制限しています。広告の見出しや本文は、公平性を維持しつつ、ユーザーにとって価値のある情報を提供するものでなければならないからです。
例えば、商品の魅力を強調するため、「!!!」や「???」のように記号を過剰に使用することは、ユーザーの注意を引く効果はあるものの、広告の質を低下させ、NG表現としてポリシーに抵触します。また、「超超超お得なセール」のように、同じ言葉を不必要に繰り返すことも、ユーザーにとって有益な情報とはいえず、避けるべき表現といえるでしょう。
さらに、「sUpEr SaLe」や「B.A.R.G.A.I.N」のように、アルファベットの大文字と小文字を混在させたり、ピリオドで区切ったりする表記方法も一般的な用法から外れているため、NG表現とみなされます。
具体的には下記のとおりです。
認められていない表現・記号・文字 | 具体例 |
句読点・記号の繰り返し | 広告運用、、お任せください。。。 |
広告見出しでの感嘆符 | 広告運用の専門家が対応します! |
複数の感嘆符・疑問符の使用 | 広告運用って難しい???!!! |
人目を引くための数字・記号の過剰使用 | 88$$広告運用サービス$$88 |
本来の意味や目的とは異なる方法での使用 | @ net? (「@」を「at」の意味で使用) |
アルファベットを不適切な方法で使用 | aDvErTiSiNg、A.D.V.E.R.T.I.S.I.N.G など |
語句の不必要な繰り返し | 広告運用広告運用広告運用 |
スペースの過剰な使用 | 広 告 運 用 の プ ロ |
電話番号の直接記載 | ご相談は0120-〇〇〇-〇〇〇まで |
また、Google の広告文を作成する際は、一般的に使用される標準的な文字や記号を用いることが求められています。
例えば、絵文字や顔文字などの特殊な記号は広告文に適さないとされています。これらの記号は、ユーザーに親しみやすい印象を与えることができる一方で、広告の質を低下させ、専門性や信頼性を損ねる可能性があるためです。
半角カタカナや省略記号の使用も、NG表現として広告ポリシーに抵触します。絵文字や半角カタカナ、省略記号などの使用は避け、正式な表記を用いることが重要です。標準的な文字や記号を適切に使用し、ユーザーにとって読みやすく理解しやすい広告文を心がけましょう。
NGの対象にならないように広告作成するポイント
広告がNGの対象にならないように作成するには、次の5つのポイントを押さえておくことが重要です。
- NGキーワードを別の言葉に言い換える
- ユーザーの悩みを解決できるキーワードを使う
- 除外設定を利用してNGになる広告が表示されないようにする
- 古い情報や誤った情報は掲載しない
- 商品やサービスと関係ない内容は掲載しない
それぞれ解説します。
NGキーワードを別の言葉に言い換える
商標名がNGキーワードに指定されている場合、別の言葉や表現を用いて表現するとよいでしょう。
例えば、「快眠マットレス」という商標名の場合、「良質な睡眠 マットレス」「マットレス 腰痛対策」など、商標名を使用せずに商品の特徴や利点を強調するキーワードを検討できます。NGキーワードに指定された商標名を避け、別の言葉で商品やサービスの魅力を伝えることで、広告の表示機会を逃すことなく潜在的なユーザーにアプローチが可能です。
また、特定のブランドを検索しているユーザーだけでなく、幅広い選択肢から商品を選びたいと考えているユーザーにも広告を表示できるため、ブランド認知度の向上につながる可能性があります。NGキーワードに指定された商標名を避けることは、広告ポリシーを遵守するだけでなく、キーワードの選択肢を広げてより多くのユーザーにリーチできる機会になります。
ユーザーの悩みを解決できるキーワードを使う
広告作成の際は、商品やサービスの独自の強みを活かし、ユーザーが抱える課題や悩みを解決するようなキーワードを選択することが重要です。
例えば、肌の悩みを抱えているユーザーに向けて「シミ改善」や「くすみケア」などのキーワードを使用することで、効果的な情報を提供することができます。また、英語学習に関心のあるユーザーには「英会話上達法」や「TOEICスコアアップ」などのキーワードを入れることで、語学力向上のためのヒントを届けることができるでしょう。
NGキーワードに指定された語句を避けながらも、ユーザーの抱える悩みや目標に合致するキーワードを選ぶことで、広告を通じて真に価値のある情報を提供できます。ユーザーの悩みを解決し、目標達成をサポートするような広告を配信することで、ブランドの信頼性向上にもつながるでしょう。
除外設定を利用してNGになる広告が表示されないようにする
NGキーワードによる広告配信を防ぐには、キーワードの除外設定を適切に活用することが重要です。除外設定をおこなうことで、指定したキーワードを含む検索クエリに対し、広告が表示されないようにコントロールできます。
除外設定には、「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3つのオプションがあります。NGキーワードを効果的に除外するには、「部分一致」を使用するのがおすすめです。
例えば、NGキーワードが「自宅でできる英会話レッスン」の場合、部分一致を使用すると、「自宅でできる英会話レッスン おすすめ」や「自宅でできる英会話レッスン 効果」などの関連キーワードも含めて、広告の表示を防止できます。
一方、完全一致を使用した場合、除外できるのは「自宅でできる英会話レッスン」という完全に一致するキーワードのみです。そのため、関連するキーワードを含む検索クエリには広告が表示されてしまう可能性があります。
したがってNGキーワードによる広告配信を確実に防ぐためには、部分一致による除外設定を活用し、幅広いキーワードの組み合わせを対象にして除外することが重要です。部分一致による除外設定を積極的に活用し、NGキーワードを含む検索クエリに対して広告が表示されないよう細心の注意を払いましょう。
古い情報や誤った情報は掲載しない
広告のテキストやランディングページには、常に最新の正確な情報を提供することが重要です。
古くなった情報や誤りのある内容を掲載することでユーザーに混乱を与え、信頼性を大きく損なう可能性があります。すでに終了したキャンペーンの特典内容や、現在は提供していないサービスの詳細などを広告に掲載してしまうと、誤解を招きかねません。
また、誤った情報をもとに商品やサービスを購入したユーザーからクレームや返金要求を受ける恐れもあります。広告を配信する際は、掲載する情報の正確性を入念に確認し、定期的に内容のチェックと更新をおこなうことが大切です。最新の情報を反映した広告を配信することで、ユーザーの信頼を獲得して購買意欲を高めることができるでしょう。
商品やサービスと関係ない内容は掲載しない
広告の内容は、ユーザーにとって有益で価値のある情報でなければいけません。
例えば、ユーザーが「健康的な食事レシピ」というキーワードで検索して広告をクリックした先にスマートフォンやパソコンが掲載されていた場合、求めている情報をえることができないでしょう。広告の効果を著しく損なってしまうため、商品やサービスと関係ない内容は掲載しないことが重要です。
Googleはユーザーに質の高い情報を提供することを重視しており、関連性の低い広告やユーザーにとって価値のない内容の広告は、審査で却下されるリスクがあります。
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まとめ
Google広告を出稿する際は、使用が禁止されている言葉や表現に十分注意を払うことが大切です。広告制作の前にNGワードやNG表現を確認し、それらを使用しないよう心がけることで出稿NGが防げます。
スムーズなWEBマーケティング運用のためにも、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。