Google広告には、リスティング広告に店舗情報を表示する機能「住所アセット(旧住所表示オプション)」があります。
本記事では、Google広告の住所アセットの特徴やメリット、設定方法などを詳しく解説します。
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目次
住所アセット(旧住所表示オプション)とは
住所アセット(旧住所表示オプション)とは、Google広告の広告表示オプション機能のひとつです。住所アセットの設定を有効にすると、リスティング広告の掲載枠に下記店舗情報を表示できます。
- 店舗までの距離とその市区町村(モバイル)
- 店舗の住所(パソコン)
- クリック可能な「電話」ボタン
- 店舗の営業時間、電話番号、写真、ルートなどの情報がまとめられた詳細ページへのリンク
住所アセットの表示例は、以下のようになります。
住所アセットは「広告グループ」、「キャンペーン」、「アカウント単位」で設定可能です。
住所アセットが利用できる広告の種類は下記5つです。
- Google検索ネットワーク
- Googleマップ
- Google検索サイト
- Googleディスプレイネットワーク
- YouTube動画広告
住所アセット(旧住所表示オプション)が必要な企業
住所アセットが必要となるのは、実店舗を持つビジネスをおこなう企業です。
特に、以下のような立地を重視している実店舗型ビジネスをおこなう企業は、住所アセットを有効に活用できます。
- 家電量販店
- 飲食店
- 学習塾
- 小売店
- 駐車場
- クリーニング店/ランドリー
- レンタカー
ユーザーが店舗に興味を持っている場合、行きやすい場所であることを示せば来店の可能性が高まります。
住所アセット(旧住所表示オプション)の費用形態
住所アセットの費用形態はクリック課金型です。住所部分がクリックされると課金され、広告のクリックとは別で費用が発生します。
上記の場合、ユーザーが店舗住所をクリックしたあとに、再度広告をクリックすると二重課金になります。ただし、ユーザーはWEBサイトと店舗住所の両方を確認していることから、来店客の増加を期待できます。
住所アセット(旧住所表示オプション)の特徴とメリット
住所アセットを設定するメリットは下記4つです。
- 店舗住所だけでなく地図や距離も表示される
- CVやCTRの増加が見込める
- ローカル検索広告に掲載が可能
- 来店コンバージョンが計測できる
住所アセットのそれぞれの特徴を踏まえて解説します。
店舗住所だけでなく地図や距離も表示される
住所アセットを設定すると、店舗住所だけでなく地図や距離、電話番号なども表示できます。これにより、ユーザーは店舗情報を検索する手間が省けるため、来店につながりやすくなります。
また、Google広告の最適化により、ユーザーの現在地に合わせた店舗が表示されるのも大きな魅力です。
CVやCTRの増加が見込める
住所アセットの設定により、CV(コンバージョン)やCTR(クリック率)の増加が見込めます。住所アセットを設定している広告のほうが広告の占有率が高いため、CVやCTRの向上が期待できます。
ローカル検索広告に掲載が可能
住所アセットを設定すると、ローカル検索広告に掲載が可能になります。ローカル検索広告とは、Googleマップと連動した店舗情報を表示させる広告です。
ローカル検索は、特定の地域や場所に関連するキーワードに対して適切な検索結果を表示させる機能です。充実したビジネス情報を掲載すると上位表示されやすくなるため、さらなる広告効果が期待できます。
来店コンバージョンが計測できる
住所アセットを利用すると、来店コンバージョンが計測できるようになります。来店コンバージョンとは、Google広告をクリックしたユーザーが店舗へ来店した数を計測する機能です。
来店コンバージョン数は広告に対する来店誘導数を可視化させるため、広告の予算配分改善にも役立ちます。
住所アセット(旧住所表示オプション)の設定方法
住所アセットは、下記手順で設定します。
- ビジネスプロフィールに登録する
- ビジネスプロフィールとGoogle広告を連携する
- キュレーション地域を指定して設定する
それぞれ解説します。
ビジネスプロフィールに登録する
Googleでビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)アカウントを登録します。
開設手順は次のとおりです。
- ビジネスプロフィールにアクセス
- 「今すぐ管理」をクリック
- 会社名を入力(候補がなければ新しく登録する)
- ビジネスカテゴリ、住所、連絡先などの情報を入力
- 「終了」をクリック
詳しい設定方法は、Googleビジネスプロフィールヘルプ「ビジネス情報を登録して確認する」を参考にしてください。
ビジネスプロフィールとGoogle広告を連携する
次に、ビジネスプロフィールとGoogle広告を連携します。はじめに、Google広告の管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリックします。
セクションメニューで「アセット」プルダウンをクリックし、「+」>「住所」を選択してください。
「地域」を選び、「続行」をクリックすると、登録したドメインが自動的に表示されます。
ドメインが表示されない場合は、ビジネスプロフィールで登録したドメインを入力して「続行」をクリックします。
プレビューに表示されているビジネスプロフィールが適切であれば、「続行」をクリックしてください。Googleビジネスプロフィールのリクエスト依頼を承認したあと、ビジネスプロフィールが表示されていれば設定完了です。
チェーン店舗を指定して追加する
アカウントにチェーン店舗を追加する場合は、「チェーン店」をクリックします。
地域(国)を選択して、候補に出てきたチェーン店舗から該当するものを追加します。「保存」をクリックして設定完了です。
なお、チェーン店舗の所有者ではなく、メーカーとしてサービスを提供している場合は、「アフィリエイト住所アセット」を利用してください。アフィリエイト住所アセットの追加は、「+」>「アフィリエイト住所アセット」の手順で設定します。
住所アセット(旧住所表示オプション)の注意点
住所アセットには、下記4つの注意点があります。
- 住所が掲載されない場合がある
- 店舗情報は完全にコントロールできない
- 二重でクリックされる場合がある
- ランディングページに誘導できない場合がある
それぞれの詳細を見ていきましょう。
住所が掲載されない場合がある
住所アセットを設定しても、住所が掲載されない場合があります。
住所アセットの情報が表示されない場合は、以下のようなケースが考えられます。
- Google広告とGoogleビジネスプロフィール連携がされていない
- 住所アセットの設定ができていない
- Googleが確認していない電話番号や使われていない電話番号を登録している
また、住所アセットの情報は広告掲載順位に影響されやすいため、検索語句と関連性の高い見出しや説明文になっているかを見直すようにしましょう。
店舗情報は完全にコントロールできない
住所アセットで表示される店舗情報はGoogleの判断に委ねられるため、企業側で完全にコントロールできません。そのため、検索語句やユーザーの位置情報によっては、店舗までの距離が表示されない場合があります。
そのような場合は、広告住所表示オプションの半径指定ターゲットを設定して、特定のユーザーを優先的に表示しましょう。
二重でクリックされる場合がある
前述のように、住所アセットの設定は二重でクリックされる場合があります。システム上、住所アセットの二重クリックは防ぎようがありません。
しかし、住所アセットはユーザーに対して適切な位置情報の提供やサイト誘導をしているため、広告に大きな効果をもたらします。
ランディングページに誘導できない場合がある
住所アセットを設定すると、ユーザーをランディングページに誘導できない場合があります。
住所アセットは、ユーザーが住所をクリックするとGoogleマップに遷移する仕組みになっているため、WEBサイトに訪問しない可能性が高くなるからです。
そのため、ランディングページへの集客を目的としている企業は住所アセットは設定しないほうがよいでしょう。
住所アセット(旧住所表示オプション)の効果を出すコツ
住所アセットの効果を高めるコツは2つあります。
- フィルタリングを活用する
- ビジネスプロフィールの更新を定期的におこなう
フィルタリングを活用する
1つ目は、フィルタリングを活用する方法です。フィルタリングを活用すれば、表示する住所を絞り込めるようになります。
フィルタの設定方法は、下記を参考にしてください。
- Google広告の管理画面、ツールアイコンをクリック
- 項目メニューで「共有ライブラリ」>「地域グループ」をクリック
- 「+」ボタンをクリック
- 地域グループの名前を入力
- 「ラベルによるフィルタ」の横にある「ラジオボタン」をクリック
- 「ラベル:」にラベルの名前を入力※
- 指定したラベルに該当するすべての拠点がこのグループに含まれる該当ラベルに対して拠点の追加や削除をして地域グループの内容に反映可能
- 「保存」をクリック
※ビジネスプロフィールでラベルを利用していない場合は、Googleビジネスプロフィールヘルプを参照ください。
「新規オープン」や「エリア名」、「キャンペーン実施中」などのラベルを設定しておけば、効果的に住所アセットの出し分けができます。
ビジネスプロフィールの更新を定期的におこなう
2つ目は、ビジネスプロフィールの更新を定期的におこなう方法です。
店舗の情報価値を高めるには、定休日や営業時間、時期によって変化する情報など、ユーザーに対して常に新しい情報を発信し続けることが重要になります。
継続的に有益な情報を発信すれば、ローカル検索で上位に表示される可能性が高まり、多くのユーザーが広告を目にする機会が生まれるでしょう。
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まとめ
Google広告の住所アセット(旧住所表示オプション)の概要やメリット、設定方法などを解説しました。
住所アセットは実店舗を探しているユーザーに有益な情報を提供できるため、実店舗型ビジネスを展開する企業に大きなメリットがあります。
ぜひ、今後の広告運用に活用してみてください。