本記事では、Google広告の価格アセットの概要やメリット・デメリット、設定方法などを解説します。
Google広告には、通常のリスティング広告を効果的に訴求できる「価格アセット(旧:価格表示オプション)」機能があります。
価格アセットをうまく活用すれば、テキストだけでは伝わりづらい情報をより詳細に訴求できるため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できますので是非参考にしてください。
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Google広告の価格アセット(旧:価格表示オプション)とは
Google広告の価格アセット(旧:価格表示オプション)とは、Google広告文の下部に「商品名」、「価格」、「簡単な説明文」を表示できる機能です。
Google広告の価格アセットは、パソコンとスマートフォンで表示画面が異なります。
<パソコン>
<スマートフォン>
Google広告の価格アセットは、下記4つの設定が可能です。
- 商品名またはサービス名
- 価格
- 説明文
- 遷移先URL
商品やサービスにはそれぞれ別のURLを設定できます。そのため、魅力的な商品名や説明文を記載すれば、商品の個別ページにユーザーを集客できるようになります。
※関連記事: Google広告の始め方。運用方法や特徴を簡単解説
価格アセットの規定
価格アセットの規定は、以下のとおりです。
項目 | 入稿規定 |
---|---|
見出し(商品名またはサービス名) |
半角25文字 |
説明文 | 半角25文字 |
最低必要設定数 | 3個 |
上限設定数 | 8個 |
タイプ | ・ブランド
・イベント ・地域 ・周辺地域 ・商品のカテゴリ ・商品のバリエーション ・サービスのカテゴリ ・サービスのグレード ・サービス |
価格種別 | ・種別なし
・最低 ・最高 ・平均 |
開始日/終了日 | 1日単位で設定可能 |
曜日と時間帯 | 15分刻みで設定可能 |
価格アセットの課金形態
価格アセットの課金形態は、価格メニューの商品をクリックまたはタップして、商品ページへ遷移した際に発生します。
なお、1回の広告表示に対して複数回クリックした場合、課金対象としてみなされるのは2回目までとなります。
価格アセットを使用するメリット
価格アセットを使用するメリットは5つあります。
- 購買意欲の高いユーザーに訴求できる
- 広告の画面占有率が高くなる
- 購入ページに直接遷移できる
- 8種類の商品やサービスを訴求できる
- 更新やカスタマイズが容易である
それぞれ解説します。
購買意欲の高いユーザーに訴求できる
表示価格オプションは商品やサービス内容だけでなく価格も明記されるので、購買意欲の高いユーザーに効果的に訴求できます。
ユーザーは商品の価格を把握したうえで広告をクリックするため、コンバージョン率の向上やコンバージョン単価の改善が見込めます。
広告の画面占有率が高くなる
表示価格オプションは見出しや価格、説明文などの情報が多いため、広告の画面占有率が高くなります。
画面占有率が増えると広告がユーザーの目に留まりやすく、クリック率の向上が見込めます。
購入ページに直接遷移できる
価格アセットは、ユーザーが気になる商品やサービスの購入ページへ直接遷移できます。
これにより、広告の利便性が高まり、コンバージョン率の向上と離脱防止が期待できます。
8種類の商品やサービスを訴求できる
価格アセットでは8種類の商品やサービスを訴求できます。
そのため、ユーザーへ訴求したい商品やサービスが複数ある場合は、広告を同時掲載するのがおすすめです。同時掲載することで、幅広いユーザーの検索意図にアプローチできるでしょう。
更新やカスタマイズが容易である
価格アセットは、商品の入れ替えや訴求ポイントを簡単に変更できます。
また、価格アセットの内容を変更してもこれまでの広告パフォーマンスデータは消えないので、変更前と変更後の広告結果を表示して広告パフォーマンスの比較ができます。
検証を繰り返せば広告運用のノウハウが蓄積され、コンバージョンやクリックの増加も見込めるでしょう。
価格アセットを使用するデメリット
価格アセットを使用するデメリットは2つあります。
- 価格を見てユーザーが離脱する可能性がある
- 内容変更する度に設定を修正する必要がある
価格を見てユーザーが離脱する可能性がある
価格アセットは、設定した価格が高すぎるとユーザーが離脱する可能性があります。
クリック前の離脱を防ぐためにも、以下のような対策を検討しましょう。
- 「〇〇円~」のように最低価格を掲示
- セールやプロモーション情報を掲示
価格が多少高くても、割引率や割引額が大きければユーザーはお得感を抱きやすくなります。
内容変更する度に設定を修正する必要がある
価格アセットは、内容変更する度に設定を修正する必要があります。
掲載している商品の入れ替えや価格、URLなどに変更があった場合は、修正漏れがないように気をつけましょう。
価格アセットの設定方法
価格アセットの設定方法は、下記5つの手順を参考にしてください。
- Google広告の管理画面を開く
- 「広告とアセット」と「アセット」をクリック
- +をクリックして「価格」を選択
- 追加先プルダウンで必要事項を入力
- 保存をクリックして設定完了
それぞれの詳細を見ていきましょう。
Google広告の管理画面を開く
Google広告の管理画面にログインして、管理画面を開きます。
「広告とアセット」と「アセット」をクリック
管理画面の左メニューから「広告とアセット」をクリックして「アセット」を選択します。
+をクリックして「価格」を選択
表にすべてのアセットが表示されるので、「+」>「価格」の順にクリックします。
「追加先プルダウン」で必要事項を入力
追加先のプルダウン画面で、次の必要事項を入力します。
- 価格アセットの言語
- タイプ
- 通貨
- 価格種別
- ヘッダー(商品やサービス名)
- 価格
- 説明文
- 最終ページURL
保存をクリックして設定完了
必要事項を入力後、「保存」をクリックして設定完了となります。
価格アセットを設定する際の注意点
価格アセットを設定する際は、下記3つに注意しましょう。
- 設定金額の端数は省略される場合がある
- 説明文が省略される場合がある
- 要件を遵守しないと不承認になる場合がある
それぞれ解説します。
設定金額の端数は省略される場合がある
価格アセットの価格は、「切り捨て」または「四捨五入」のどちらかの方法で端数を省略した金額が表示されます。
下記はその一例です。
- 設定金額:1,235,467円
- 切り捨て表示価格:123.0万円
- 四捨五入表示価格:124.0万円
なお、省略方法はランダムに決まります。
価格差により広告のクリック率が低下する可能性もあるので、価格設定は慎重に取り組みましょう。
見出しや説明文が省略される場合がある
価格アセットの見出しや説明文は、半角25文字(全角12文字)まで表示できます。
しかし、以下のようなケースに当てはまると、表示される見出しや説明文は通常設定よりも短くなる可能性があります。
- モバイルデバイスの画面が狭い
- 広告ランクが下がる
- 広告掲載順位が下がる
見出しや説明文が短くなると広告がユーザーの目に留まらず、クリック率が低下することもあります。
要件を遵守しないと不承認になる場合がある
価格アセットは、Google広告ポリシーとともに要件を遵守しないと不承認になる場合があります。
下記、要件項目と禁止事項(許可されないケース)です。
要件項目 | 禁止事項(許可されないケース) |
見出しと説明 | ・見出しまたは説明文に価格情報が含まれる・見出しまたは説明文にプロモーション テキストが含まれる |
URL | アセットのリンク先が、テキスト広告本体の最終ページURLのドメインと一致していない |
ブランド | ・見出しにブランド名以外のものが含まれる・見出しにお客様のビジネスが扱っていないブランドが含まれる
・説明文に見出しで言及したブランドの情報以外のものが含まれる |
イベント | ・見出しに特定のイベントの情報以外のものが含まれる・説明文に見出しで言及したイベントの詳細以外のものが含まれる |
場所 | ・見出しにお客様のビジネスに関連した地域の名前以外のものが含まれる・説明文に見出しで言及した地域の詳細以外のものが含まれる |
周辺地域 | ・見出しに都市または地域内の地区や区域の名前以外のものが含まれる・ 説明文に見出しで言及した近隣地域の詳細以外のものが含まれる |
商品カテゴリ | ・ 見出しに製品カテゴリの名前以外のものが含まれる・説明文に見出しで言及した製品カテゴリの詳細以外のものが含まれる |
サービス | ・見出しにサービスタイプ以外のものが含まれる・説明文に見出しで言及したサービス詳細以外のものが含まれる |
サービスカテゴリ | ・ 見出しにサービス カテゴリ以外のものが含まれる・ 説明文に見出しで言及したサービスカテゴリの詳細以外のものが含まれる |
サービスグレード | ・見出しにサービスのレベル以外のものが含まれる・説明文に見出しで言及したサービス グレードの詳細以外のものが含まれる |
また、以下のGoogle広告ポリシーは価格アセットとの関連性が高いため、不承認の原因となる可能性があります。
- 関連性が不明確
- 編集基準と表現
- 利用できない特典
- 商標
ポリシーに違反した場合の詳細は、Google広告ポリシーヘルプよりご確認ください。
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まとめ
Google広告の価格アセットの詳細やメリット・デメリット、設定方法などを解説しました。価格アセットを活用すれば、興味関心や購買意欲の高いユーザーに効果的にアプローチできるようになります。
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひ価格アセットの利用を検討してみてください。