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EFOとは?入力フォームを最適化するための施策例とEFOツールをご紹介

編集部
2024.08.16更新
2024.04.04初出
EFOとは?入力フォームを最適化するための施策例とEFOツールをご紹介

EFO(入力フォーム最適化)とは、WEBサイトのフォームを使いやすくし、入力率を向上させるための改善策のことです。今回の記事では、EFO(入力フォーム最適化)について、メリットや改善施策、おすすめのEFOツールをご紹介します。

「フォームページまで来てくれるけれど入力してもらえない」「コンバージョン率がなかなか上がらない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事: WEBマーケティングにおける、WEBサイト改善の提案方法とは?

EFO(入力フォーム最適化)とは

EFO 入力フォーム最適化 とは

EFOは「Entry Form Optimization」の略で、「入力(エントリー)フォーム最適化」とも呼ばれており、商品購入や問い合わせ用の入力フォームを使いやすくしてコンバージョン率(CVR)を上げる取り組みです。

EFOの目標は、ユーザーが入力を始めやすく、入力中の手間を減らし、操作ミスがあってもストレスなく完了できるようにすることです。具体的には、ページごとの入力項目数を少なくする、デバイスに合わせて入力欄や文字の大きさを自動調整するなど、フォームのユーザーインターフェース(UI)を改善する施策になります。

EFOが重要視される理由

EFOは、特にECサイトなどで見られる高いフォーム離脱率への対処として大変重要です。平均で約50%、場合によっては70~80%にも達するユーザーが「入力項目が多すぎる」「入力が難しい」などと感じて購入プロセスを途中で諦めているというデータがあります。

そのため、フォームを使いやすくすることは直接的な売上向上につながります。さらに、EFOによる最適化は広告と異なり、ユーザーの疲弊を引き起こしません。長期的にその効果を保持できる点が特徴といえるでしょう。

ユーザーが入力フォームから離脱する理由

株式会社ニュートラルワークスがお問い合わせ・資料請求フォームの入力中に離脱したことがある人を対象におこなった調査では、当てはまる理由として次のような回答が得られています。

  • 入力必須項目が多かった
  • 個人情報を入力しなければならなかった
  • 入力方法が面倒だった(選択式でなく手入力など)

このように、面倒・わかりづらいと感じられてしまうことで離脱しやすいといえます。

EFOとLPOの違い

EFOとLPO(ランディングページ最適化)はどちらもランディングページのコンバージョン率(CVR)向上を目指す施策ですが、その焦点となる改善領域に違いがあります。

LPOはランディングページ全体の構成や内容を対象にしており、ランディングページ上でユーザーの行動を分析し、その結果に基づいてページの内容や構成を改善します。ページからの離脱率を減らし、ユーザーを入力フォームへとスムーズに導いて最終的にCVRを向上させることが目的です。

一方、EFOはランディングページ内の入力フォームに特化しており、フォームのデザインや入力項目の数、ユーザビリティの向上を通じて、ユーザーがフォームをストレスなく簡単に完了できるようにすることを目指しています。

LPOはユーザーを入力フォームに到達させるプロセスの最適化に、EFOはユーザーがフォームを完了させるプロセスの最適化に焦点を当てているといえます。それぞれの施策を適切な場面で使い分けることで、全体のコンバージョン率向上が可能です。

関連記事:LPOとは何か?基礎知識と改善ポイント、役立つツールを徹底解説

EFOツールの主な機能

EFOツール 機能

入力フォームからの離脱率を改善するには、EFOツールの利用が効率的です。

EFOツールの主な機能は、下記の3つです。

  • 入力支援機能
  • レポート機能
  • 運用サポート

それぞれ解説します。

入力支援機能

入力支援機能は、フォームの記入をより簡単で快適にする機能です。自動で情報を入力したり、誤入力時に警告を出したりなど、さまざまな方法でユーザーをサポートし、フォーム記入時のストレスを軽減します。

ここでは、8つの機能を紹介します。

1.ガイドメッセージ

「ガイドメッセージ」は、その名のとおり、入力する内容・方法についてのガイドを表示する機能です。

2.リアルタイムアラート

違う文字や数字が入力されたときに、注意を促すポップアップをすぐに表示する機能です。

3.住所入力サポート

郵便番号を入力した時点で住所(番地より前)が自動入力されたり、候補が出てきたりする便利な機能です。

4.フリガナ自動入力

名前を漢字で入力するとフリガナまで自動で入力される機能です。

5.半角・全角自動変換

半角・全角どちらで入力しても、フォームに合った方に自動変換する機能です。数字の半角・全角はわかりにくいので、自動で変換できると大変便利でしょう。

6.入力項目残数表示

残りの入力項目を表示する機能です。入力項目が多いと途中離脱のおそれがありますが、「あとこれだけ」と明確にすることで最後まで入力しやすくなります。

7.確認ボタン最適化

入力ミスがあった場合、最後の「確認」ボタンを押せなくする機能です。えている箇所をすべて表示させることもできます。

8.必須項目色付け

入力必須な項目に色付けして、どこに入力すればいいのかわかりやすくする機能です。

レポート機能

レポート機能を利用すると、フォームに訪れたユーザー数やフォームからの離脱率、特定の項目での離脱の多さなど、さまざまな情報を確認できます。これらの情報をもとにフォームを改善し、その結果離脱率がどの程度変わったかが把握可能です。

また、どの項目でユーザーが多く離脱しているかを特定することにより、入力項目や方法をユーザーにとってより使いやすいものへと進化させ、継続的な改善を図ることができます。

さらに、一部のツールではA/Bテストの実施もでき、これをレポート機能と組み合わせることで、より高いコンバージョン率が見込めます。

運用サポート

多くのEFOツールでは、運用サポートも提供されるのが一般的です。このサポートでは、フォームの改善方法がわからなかったり期待した効果が得られなかったりしたときにEFOツールの使い方に精通したスタッフからアドバイスがもらえます。

サポートの内容は業者によって異なり、フォームの改善案の提示やレポート分析など、さまざまな形で支援が受けられます。

EFOツールを導入するメリット

EFOツール 導入 メリット

EFOツールを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットは次の3つです。

  • ユーザーの離脱率を軽減できる
  • フォームの改善点が把握できる
  • 知識やノウハウがなくてもフォーム改善ができる

それぞれ解説します。

ユーザーの離脱率を軽減できる

EFOツールを導入するメリットとして、入力フォームを使う際のストレスを減らし、離脱率を軽減する点が挙げられます。

例えば、最近では多くの入力フォームで、郵便番号を入れるだけで住所の大部分が自動で埋まるような機能があり、これによってユーザーは手間を感じることがありません。

また、どの項目が入力必須なのかがすぐにわかることで、繰り返しのエラーメッセージによるイライラを防ぎます。EFOツールの利用でフォームの完成率が上がり、結果的により多くのユーザーが期待するアクションをとるようになるでしょう。

フォームの改善点が把握できる

入力フォームのどこを改善すべきか特定できるのもEFOツールのメリットです。EFOツールの分析機能を使うと、ユーザーがどの段階でフォームの入力をやめてしまうかが明確にわかり、効率的に改善できます。

さらに、EFOツールは、入力にかかる時間やエラーが発生しやすい項目なども教えてくれるため、分析することで対策を講じやすいでしょう。

知識やノウハウがなくてもフォーム改善ができる

分析のスキルや必要な知識が足りないと、フォームの改善が難しい場合もあります。多くのEFOツールは、ユーザーをサポートする体制を整えており、分析方法やフォームの改善点について専門家のアドバイスを受けられます。

EFOツールの導入で、知識がない状態からでも徐々にフォームを改善していくことができるうえ、その過程で自社内にも専門知識が蓄積されていくはずです。不安がある場合は、充実したサポートサービスを提供しているEFOツールを選択するとよいでしょう。

EFOの具体的な改善施策例12選

EFO 改善施策

EFOの具体的な改善施策例を、入力時と入力後に分けてそれぞれ紹介します。

入力時の改善施策例8選

ここでは、入力時の改善施策例を8つ取り上げて解説します。

1.入力項目をわかりやすくする

フォームの入力項目自体を少なくすると、入力へのハードルが下がります。項目を必要最小限に設定するには、目的を明確にしておくとよいでしょう。

2.必須・任意入力をわかりやすく表示する

必須・任意入力について、わかりやすく表示することも大切です。この場合、必須事項は赤で、任意事項はグレーで色分けしておくのがおすすめです。

3.安全性を明記する

名前や住所など、パーソナルな情報を入力するのには流出などの不安がともないます。そのため、入力することの安全性を明記しておくとよいでしょう。

4.入力するメリットを表示する

入力への面倒さをユーザーに感じさせないためには、入力するメリットを表示することが大事です。例えば、「1分で完了」「かんたん!」などの文言を添えておくと、気軽に入力しやすくなります。

5.住所などは自動入力機能を導入する

できるだけ自動入力機能を使うのもおすすめの方法です。前述したように、郵便番号を入れると自動で住所が表示されたり、名前を漢字で入れるとフリガナが自動で出てきたりする機能を導入しましょう。

6.他ページのリンクは設置しないようにする

フォームへの入力に集中してもらうには、余計なリンク表示などは省く必要があります。他ページのリンクは設置しないようにしましょう。

7.レスポンシブデザインを導入する

パソコンやスマートフォンなど、それぞれのデバイスに適した表示にすることも重要です。「レスポンシブデザイン」を導入し、見やすく入力しやすい画面にしておきましょう。

8.チャット機能を導入する

「入力のやり方がわからない」「途中で何度もエラーが出て進まない」など、ユーザーが困ったときに質問ができる「チャット機能」を導入するのもおすすめです。一問一答で指示してもらいながら入力できるため、スムーズに完了できます。

入力後の改善施策例4選

入力後の改善施策例を4つ取り上げて解説します。

1.リアルタイムエラーを表示する

「エラーメッセージ」は、ユーザーがフォーム入力後にサイトを離れる一因です。ユーザーが入力完了後に離脱するのを防ぐには、エラーをリアルタイムで伝える仕組みを取り入れるとよいでしょう。エラーを指摘する際には、ユーザーがどのように修正すればよいかを明確に伝えることが大切です。

2.ポップアップを導入する

ユーザーの離脱を防ぐには、ページを離れる際にポップアップメッセージで警告するのがおすすめです。

例えば、フォームに入力している最中に「戻るボタン」を押したり、誤ってページを閉じたりして、入力内容を最初からやり直さなければならない状況になった場合、多くのユーザーがそのままフォームの入力を諦めてしまうものです。離脱防止のためのポップアップ機能を設定することで、ユーザーがページを閉じたり、ブラウザの戻るボタンを使ったりする際に、それが意図的なのかどうかを再確認するメッセージを表示できます。

また、ポップアップ機能は、ユーザーが入力内容を確認するページにいるときにも役立ちます。

3.確認・完了画面を表示する

フォーム送信前に表示される確認画面は、ユーザーが入力ミスを見つけて修正できる重要な画面です。

また、送信後の完了画面は、フォームが正しく送信されたことをユーザーに確認させ、安心感を与えます。これらのステップは、誤送信などのリスクを減らし、ユーザーの不安を解消するのに役立ちます。

4.完了ボタンにサブミットブロック機能を導入する

「サブミットブロック機能」は、フォーム内の必須項目が未記入だったり、誤った情報が入力されていたりすると、送信ボタンが押せないようにする機能です。この機能では、文言や色など、送信ボタンの表示を変更し、ユーザーに対して直感的に警告を出すことができます。

これにより、フォームを送信したあとにエラーが発生して再度入力が必要になる場面を減らし、結果としてフォームからの離脱を防止できるでしょう。

フォーム改善におすすめのEFOツール5選

フォーム改善 おすすめ EFOツール

フォームを改善する際におすすめのEFOツールは、次の5つです。

  • f-tra EFO
  • EFO CUBE
  • EFOcats
  • GORILLA EFO
  • Gyro-n EFO

それぞれのツールについて説明します。

f-tra EFO

f-tra EFO(エフトラEFO)は、3,400社以上の大企業やスタートアップ企業などで利用されているEFOツールで、19種類もの機能を通じてフォームのエラーと離脱を減らすことができます。

さらに、強力なレポート機能を使えば、期間、入力項目、使用ブラウザごとにフォームのパフォーマンスを詳しく分析でき、どこでユーザーがつまずいているかを明確に把握し、時間を追って改善の効果も確認できます。

参考元:f-tra EFO

EFO CUBE

EFO CUBEは、さまざまな業界において4,200以上のフォームに採用されている実績のあるEFOツールです。

このツールは、ECサイトの販売増加、旅行やホテルの予約、不動産サイトでの資料請求などのあらゆるタイプのオンラインフォームからの成果を引き出すことに特化しています。26種類の入力支援機能を持ち、それぞれのビジネスニーズ、ターゲットユーザー、WEBサイトのデザインや要件に合わせてカスタマイズが可能です。

参考元:EFO CUBE

EFOcats

EFOcatsはスマートフォン利用者向けに特化したEFOツールです。スムーズな「ステップ型」インターフェースを採用しており、ユーザーは申し込みや購入の意欲を保ったまま、入力作業を最後まで続けることが可能です。

また、途中離脱や入力エラーを防ぐサポート機能も備えており、成績レポートを通じてユーザーがフォームから離脱する箇所を特定し、フォームの改善もできます。

参考元:EFOcats

GORILLA EFO

GORILLA EFOは、業界内で非常にコストパフォーマンスが高いとされるEFOツールで、月額9,800円から始められます。このツールには、スマートフォン向けを含む33種類の入力支援機能があり、フォームを通じてコンバージョン率向上が図れます。

また、顧客満足度が高く、導入企業の約98.9%が継続して使用しているのも特徴です。

参考元:GORILLA EFO

Gyro-n EFO

Gyro-n EFOは、WEBサイト最適化ツールを数多く提供するGyro-nの主要サービスの一つです。専門のスタッフによる全面的なサポートが特徴で、EFOの設定からフォームの改善プロセスまでフォーム経由のコンバージョン率アップを目指して支援をおこないます。

また、通常のEFOツールでは取り扱いが困難なSPA(シングルページアプリケーション)のフォームや、その他複雑な構成のフォームへの適用も可能です。

参考元:Gyro-n EFO

まとめ

EFO 入力フォーム最適化

EFO(入力フォーム最適化)とは、商品購入や問い合わせ用の入力フォームを使いやすくしてユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率(CVR)を上げる取り組みです。

フォームの入力まで完結してもらえない場合、今回ご紹介したメリットや施策、EFOツールを参考にして入力フォームの改善に取り組んでみることをおすすめします。

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