リスティング広告を運用するうえで効果を最大化したい場合、サイトリンク表示オプションの設定がおすすめです。サイトリンク表示オプションはGoogleとヤフーで利用でき、リンク先を表示させることでコンバージョンや認知度の拡大につながるのが特徴です。
今回は、リスティング広告におけるサイトリンク表示オプションについて、その特徴や設定方法、活用する際のポイントなどを解説します。サイトリンク表示オプションはどういった効果か知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
※関連記事: リスティング広告の広告文の作り方とポイントを解説
目次
サイトリンク表示オプションとは
サイトリンク表示オプションは、広告にリンクを追加して、ユーザーを特定のWEBページへ案内する機能です。
このオプションを使うと、下記の画像のように、広告のメインの見出しと説明の下に、複数の追加リンクを表示させることができます。さまざまなニーズを持つユーザーに向けて、複数の選択肢を提供でき、求めている情報やサービスへのアクセスが簡単になります。
表示されるリンクの数は、使用しているデバイスや広告が表示される場所、広告の種類によって異なり、Google広告では、パソコンで2?6個、モバイル(スマートフォン)では最大8個のリンクの設定が可能です。Yahoo!広告でも似たような機能が「クイックリンクオプション」として提供されており、Google広告のサイトリンク表示オプションと基本的な使い方や目的は同じです。
サイトリンク表示オプションは、アカウント、キャンペーン、または広告グループレベルで設定でき、設定された階層が下がるほど優先されます。
例えば、アカウントレベルで設定すると、そのアカウント内の全キャンペーンと広告グループに適用される仕様です。また、キャンペーンや広告グループに個別の設定を施すことも可能で、この場合、より具体的な階層の設定が優先されます。
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サイトリンク表示オプションの特徴
サイトリンク表示オプションの特徴として、下記の6つが挙げられます。
- リンクの説明文も表示されるためクリック率が上がる
- テキストがクリックされると料金が発生する
- リンクテキストやURLが自由に変更できる
- モバイルのみGoogleの動画キャンペーンにも設定できる
- 表示させるスケジュールの設定ができる
- 無料で設定できる
それぞれ解説します。
リンクの説明文も表示されるためクリック率が上がる
サイトリンク表示オプションを利用すると、リンクの説明文なども表示できます。通常のリスティング広告よりも多くの情報を掲載できるため、広告が目立ちやすくなる点がメリットです。
これにより、特定のキーワードで検索してきたユーザーへのアピールチャンスが増え、広告がクリックされる可能性も向上します。
テキストがクリックされると料金が発生する
サイトリンク表示オプションでは、テキストがクリックされるたびに料金が発生する仕組みです。同じユーザーが複数回クリックした場合でも、その都度料金が発生する点に注意が必要です。
例えば、一度広告をクリックしてサイトに行き、再び検索結果に戻ってから別のサイトリンクをクリックしたケースでも、2回分とカウントされます。ただし、Google広告では、1つの広告表示に対して最大で2回のクリックまでしか料金が発生しないというルールがあります。
Yahoo!広告でも、正常なサイト訪問・購買につながらないクリックや誤クリック、悪意があると判断されるクリックなどの、無効クリックの基準が公式ページに掲載されているため、確認しておくことが重要です。
参考元:広告トラフィックに関するポリシー|Yahoo!広告ヘルプ
リンクテキストやURLが自由に変更できる
リンクのテキストやURLはいつでも自由に変更ができます。そのため、例えば、セールや特別なキャンペーンに応じた内容にカスタマイズするなど、施策に合わせた対応が可能です。
モバイルのみGoogleの動画キャンペーンにも設定できる
モバイル(スマートフォン)に限り、Googleの動画キャンペーンにもサイトリンク表示オプションの設定ができます。YouTube動画が流れる前後や、再生途中に表れる広告の下に、サイトリンク表示オプションが表示される仕組みです。
ただし、動画キャンペーンにサイトリンクを組み込むためには、2つ以上のサイトリンク表示オプションが必要になる点に注意しましょう。
表示させるスケジュールの設定ができる
サイトリンクだけでなく、広告表示オプション全般では、いつ広告を表示するかを自由に設定できます。具体的には、表示される期間(開始日と終了日)や、週の特定の日、曜日、時間帯の設定が可能です。設定した開始日になると、その日の始まり(0時00分)からサイトリンクが表示され始め、終了日が設定されていると、その日の終わり(23時59分)まで表示され、翌日からは表示されなくなります。
また、設定を平日(月曜から金曜)に限定すれば、週末(土曜と日曜)には表示されず、毎日の表示時間を朝9時から夕方5時までに設定すれば、その時間帯以外では表示されません。このような設定は、特定の期間にセールを開催したいときなどに役立ちます。
例えば、12月24日から25日までの2日間限定クリスマスセールをおこなう場合、事前に開始日と終了日を設定しておけば、その期間だけ自動的にサイトリンクが表示されて大変便利です。
無料で設定できる
サイトリンク表示オプションは、無料で設定できます。料金がかかるのは、ユーザーがリンクをクリックしたときだけです。サイトリンクをクリックして発生する費用は、その広告のメインの見出しをクリックしたときと同じ額になります。
サイトリンク表示オプションの設定方法
ここでは、サイトリンク表示オプションの設定方法を、Google広告、Yahoo!広告それぞれで解説します。
Google広告の場合
Google広告でサイトリンク表示オプションを設定する際は、下記の手順でおこないます。
1.「広告とアセット」から「アセット」を選択する
2.「アセット」内にある「サイトリンク」をクリックして「+」を選択する
3.必要事項を入力して「保存」をクリックする
Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告のサイトリンク表示オプション(クイックリンクオプション)の設定手順は、下記のとおりです。
1.「広告表示オプション」タブで「クイックリンクオプション」を選択する
2.該当の項目を入力して「作成」をクリックする。
サイトリンク表示オプションを活用する際のポイント
サイトリンク表示オプションを活用する際は、次の3つのポイントを押さえておくとよいです。
- 文言はできるだけ短くする
- リンクテキストだけではなく説明文も入れる
- できるだけ多くのサイトリンクを設定する
それぞれ解説します。
文言はできるだけ短くする
リンクテキストの文言は、全角で5?7文字程度が理想的です。短くわかりやすい言葉を使うことで、ターゲットとなるユーザーが理解しやすくなるからです。
また、サイトリンクの表示では、テキストが短ければ短いほど、より多くのリンクが表示される傾向にあります。そのため、リンクテキストは半角で最大16文字(全角で8文字)以内に抑えるのがポイントです。
リンクテキストだけではなく説明文も入れる
リンクテキストに説明文を加えると、広告が画面のより大きな部分を占めるようになります。説明文がなくても表示されますが、説明文を加えることで広告の専有面積が上がるのがメリットです。
リンクテキストのみの場合は、次のように表示されます。
リンクテキストに説明文が入った場合、次のようになります。
より効果的な広告配信を目指す場合、ぜひ説明文も入れておきましょう。
できるだけ多くのサイトリンクを設定する
サイトリンク表示オプションは、高い効果のあるリンクが多く表示されるよう設計されており、またサイトリンクの配置も定期的に変更されています。
そのため、可能な限り多くのリンクを設定することが推奨されます。サイトリンクの表示は、Google広告では、パソコンで最大6つ、モバイル(スマートフォン)で最大8つまでです。
ただし、多くのリンクを追加するだけではなく、そのリンク先のコンテンツの質にも注意することが大切です。
サイトリンク表示オプションを活用する際の注意点
サイトリンク表示オプションを活用する場合、次の3つの点に注意することが重要です。
- 表示させる条件がある
- 広告同様審査の対象になる
それぞれ説明します。
表示させる条件がある
サイトリンクには表示させる条件があり、入稿規定や要件をクリアしておく必要があります。
サイトリンク表示オプションの入稿規定は下記のとおりです。
文字数 | リンクテキスト:半角25文字以内、説明文:半角35文字以内 |
最低限必要数 | リンクテキスト:2つ |
表示数 | パソコン:最大6つ、モバイル・タブレット:最大8つ |
設定上限数 | 20 |
また、広告ポリシー要件は下記のとおりです。
- 複数のサイトリンクに同一のリンクテキストは使用しない
- 1つのキャンペーン・広告グループで複数のサイトリンクをリンク先とし、同じLPやコンテンツを割り当てしない
- 広告の最終ページURLのドメインと一致するサイトリンクURLの設定が必要。この場合、第三者のURL使用は禁止する
- ユーザーの目を引くことを目的とした、不必要な句読点や記号を使用しない
参考元:サイトリンク表示オプションの要件|Google広告 ヘルプ
広告同様審査の対象になる
サイトリンクを設定しても、それが自動的に表示されるわけではありません。設定後は、広告同様に審査プロセスがあり、この審査を通過しなければ表示されないため、その点を理解しておく必要があります。
また、サイトリンクの表示されやすさは広告のランクや掲載位置に大きく依存し、上位に位置していない場合、表示される機会は減少します。特に、競争が激しいキーワードを扱う場合や新しく開設したアカウント、広告の入札価格が低い場合などは、審査に通過してもサイトリンクが表示されない可能性が高く、これらの要因にも注意が必要です。
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まとめ
サイトリンク表示オプションは、広告にリンクを追加することで、ユーザーを特定のWEBページへ案内する機能です。
提供できる情報の量を増やし、同時に広告が画面上で占める割合を高めることができるのは、クリック率の向上などにもつながり、WEBマーケティングにおいても大きなメリットです。
また、サイトリンク表示オプションでは、リンクテキストやURL、スケジュールなども自由に設定可能できるため、複数のページを持つWEBサイトの場合、とても使いやすく効果的です。
その場合、文言はできるだけ短く、リンクテキストだけではなく説明文も入れる、できるだけ多くのサイトリンクを設定する、といったポイントを押さえておくとよいでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に、サイトリンク表示オプションを取り入れてみてはいかがでしょうか。